おさんぽ花図鑑

ハマウツボ科 Orobanchaceae

ハマウツボ科は2000種を含む。

アカヤジオウ属 Rehmannia

以前はゴマノハグサ科で、アカヤジオウ科 Rehmanniaceaeに分離された後に、ハマウツボ科に異動した。

  • レーマニア・エラータ

    レーマニア・エラータ

    学名: Rehmannia elata N.E.Br. ex Prain
    分類: ハマウツボ科 アカヤジオウ属
    原産: 中国
    花期: 夏から秋

    花は5~6cmほどで、筒状で5裂し、筒状の内側に褐色の斑点がある。花茎を長く伸ばして下から順に花が咲く(総状花序)。 葉は倒卵形で、縁に浅い波状の切れ込みがあり、根出葉でロゼット状に広がる。 草丈は30~40cmほど。

    多年草。

ナンバンギセル属 Aeginetia

  • ナンバンギセル

    ナンバンギセル

    学名: Aeginetia indica L.
    分類: ハマウツボ科 ナンバンギセル属
    原産: 東アジア 東南アジア
    花期: 夏

    土からベージュ色の茎を伸ばして、先が鎌や煙管(キセル)のように曲がり、フードのような苞(蕾を包むもの)から筒状で唇状の花が咲く。 草丈は10~50cmほど。

    イネ科のイネやススキなどの根に寄生して、宿主から栄養をもらって成長する。

    花屋でも販売されていて、イネ科の植物と一緒に鉢植えなどで販売されている。

    イネ科

ハマウツボ属 Orobanche

  • ヤセウツボ

    ヤセウツボ

    学名: Orobanche minor James Edward Smith
    分類: ハマウツボ科 ハマウツボ属
    原産: 地中海沿岸
    花期: 初夏

    土から土筆のような赤茶色やうす紫色の茎径が8~10mmほどの茎が伸びて、唇形の花が茎の周囲に穂状に咲く。 草丈は30~50cmほど。

    寄生植物で、自身は葉緑素も葉も持たず、マメ科やキク科の植物に寄生し栄養を獲る。

    河原などで自生している。

    本種は外来生物法の生態系被害防止外来種(旧称:要注意外来生物)に指定されている。
    生態系被害防止外来種リスト (環境省)

植物の分類について

植物の分類についてはDNAなどに基づいた最新の分類:APG IV (Angiosperm Phylogeny Group IV)を使用しています。 また、学名や分類について議論が続いているものについてはBGPlants(研究用植物データベース作成グループ作成: Data-base on the plants kept in the Botanical Garden)の成果であるYListを参考にしています。