おさんぽ花図鑑

イネ科 Poaceae

イネ科は8,000種を含む。米や麦なども属する。

イネ属 Oryza

  • イネ

    イネ

    学名: Oryza sativa L.
    分類: イネ科 イネ属
    原産: 中国長江流域
    花期: 夏

    茎の先に穂状花序ができる。花は午前中の数時間だけ開き、中から雄しべが6本現れる。花を包んでいるのは籾と呼ばれる。 葉は線形。 草丈は50~150cmほど。

    日本で栽培されているものはジャポニカ種と呼ばれる。他にインディカ種もある。

コバンソウ属 Briza

  • コバンソウ

    コバンソウ
    コバンソウの実

    学名: Briza maxima L.
    分類: イネ科 コバンソウ属
    原産: 地中海周辺
    花期: 夏

    細い花茎を伸ばして多数の薄い俵状の小穂がつく(円錐花序)。 小穂には10~20個ほどの小花が折り重なるようについている。 花弁は無く、雄蕊と雌蕊があるのみ。 葉は線形。 草丈は10~60cmほど。

    一年草。

シロガネヨシ属 Cortaderia

ススキ属 Miscanthus

  • ススキ

    ススキ

    学名: Miscanthus sinensis
    分類: イネ科 ススキ属
    原産: 東アジア
    花期: 秋

    草丈は1~2mを越える。穂先が垂れる。

チカラシバ属 Pennisetum

  • ミレットパープルマジェスティ

    ミレットパープルマジェスティ

    学名: Pennisetum glaucum 'Purple Majesty'
    分類: イネ科 チカラシバ属
    原産: スーダン
    花期: 夏

    トウモロコシを細くしたような20~30cmほどの長い穂に、黄色い雄しべが出て、その後小さな実ができる。 葉は薄くて長い。 草丈は1.5~3mほどにもなる。

    本種は園芸種で実を採るよりも、黒紫色の穂と花を見る観賞用。

    原種は和名ではトウジンビエと呼ばれ、北アフリカやインドなどで栽培され、白や黒紫色の穂にできた実をパンやクスクスなどに調理して食用される。 ミレットとは雑穀のことで、ヒエやアワなども含まれる。

    トウジンビエ (Wikipedia)

チヂミザサ属 Oplismenus

  • チヂミザサ

    チヂミザサ

    学名: Oplismenus undulatifolius (Ard.) Roem. et Schult.
    分類: イネ科 チヂミザサ属
    原産: 世界の温帯域
    花期: 秋

    花穂を伸ばして、小さな白い花が咲く。 葉は笹状で茎を抱く。 草丈は30~40cmほど。

    森や林の縁などに自生する。

    花拡大

トウモロコシ属 Zea

  • トウモロコシ

    トウモロコシ

    学名: Zea mays L.
    分類: イネ科 トウモロコシ属
    原産: 中央アメリカから南アメリカと推定される
    花期: 夏

    穂状の花が茎頂に数本咲く。この花穂の数が実ができる数となる。 実は茎と葉の付け根にできる。 草丈は1~2mほど。

パニカム属 Panicum

  • スモークグラス

    スモークグラス

    学名: Panicum capillare L.
    分類: イネ科 パニカム属
    原産: 北アメリカ
    花期: 夏

    穂状の花が茎頂に咲く。小穂の苞の先端が長く伸びており芒(のぎ、ぼう)と呼ばれる。 本種の芒は細長く、白色やピンク、緑色などがある。 葉は線形。 草丈は50~80cmほど。

    花穂の姿が特徴的なのでアレンジメントやドライフラワーに使われる。

    色違い

植物の分類について

植物の分類についてはDNAなどに基づいた最新の分類:APG IV (Angiosperm Phylogeny Group IV)を使用しています。 また、学名や分類について議論が続いているものについてはBGPlants(研究用植物データベース作成グループ作成: Data-base on the plants kept in the Botanical Garden)の成果であるYListを参考にしています。