キンポウゲ科 Ranunculaceae
キンポウゲ科は2,500種を含む。
カラマツソウ亜科 Thalictroideae
カラマツソウ属 Thalictrum
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アキカラマツ
学名: Thalictrum minus L. var. hypoleucum (Siebold et Zucc.) Miq.
分類: キンポウゲ科 カラマツソウ属
原産: 中国 朝鮮半島 日本 ロシア
花期: 夏から秋茎先によく枝分かれして多数の花が咲く(円錐花序)。 花は雄しべだけで葯が黄色ので遠目には薄黄色にみえる。 咲く前は白い蕾があり花弁にみえるが、実際には花弁は無く萼片だけで、咲くと萼片は落下してなくなるので、雄しべだけにみえる。 葉は3出複葉で、小葉は円形、広卵形などで先が浅く数裂している。 草丈は60~100cmほど。
多年草。
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カラマツソウ
学名: Thalictrum aquilegiifolium L. var. intermedium Nakai
分類: キンポウゲ科 カラマツソウ属
原産: 日本
花期: 夏茎を伸ばして枝分かれして先に花が咲く(複散房状)。花弁は無く、細い雄しべが多数。 花色は白色または淡紅色。 葉は2-4回3出複葉で、小葉は倒卵形で浅く3つに裂ける。 草丈は30~120cmほど。
花はタカサゴカラマツに似る。
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シキンカラマツ
学名: Thalictrum rochebrunianum Franch. et Sav.
分類: キンポウゲ科 カラマツソウ属
原産: 日本
花期: 夏花茎を伸ばして多数の花が咲く(円錐花序)。 花は1cmほどで花弁が4~5枚でピンク、雄しべが長く葯が黄色。 花弁にみえるのは萼で厳密には花弁は無い。 葉は3回3出複葉、小葉は3つ指状。 草丈は70~150cmほどだが2mを越えるものもある。
自然には本州中部から東北南部の林床に自生する。 山野草として販売され庭に植栽されていることもある。
茨城県、福島県では絶滅危惧種に指定されている。
多年草。
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タカサゴカラマツ
学名: Thalictrum urbainii Hayata
分類: キンポウゲ科 カラマツソウ属
原産: 台湾
花期: 夏細い茎が枝分かれして茎頂に花が咲く。花弁は無く細い雄しべがある。 花色は白色やピンクなど。 葉はやや掌状で浅い切れ込みがある。 草丈は10~30cmほど。
萼片が梅の花のように付くものはタイワンバイカカラマツとも呼ばれる。
日本に自生するカラマツソウは草丈が高くなる。
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バイカカラマツ
学名: Thalictrum thalictroides (L.) A. J. Eames & B. Boivin
Syn. Anemone thalictroides L.
Syn. Anemonella thalictroides (L.) Spach
分類: キンポウゲ科 カラマツソウ属
原産: 北アメリカ
花期: 春細い茎が枝分かれして茎頂に花が咲く。花弁にみえる萼片は5~10枚ほど。 花色は白色、ピンク、薄紫色など。 葉はやや掌状で浅い切れ込みがある。 草丈は10~30cmほど。
山野草として販売されており、庭などに植栽されている。園芸品種も多く八重咲きもある。
ヒメウズ属 Semiaquilegia
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ヒメウズ
学名: Semiaquilegia adoxoides (DC.) Makino
分類: キンポウゲ科 ヒメウズ属
原産: 東アジア
花期: 春5~8mmほどの小さな白い花がうつむくように下を向いて咲く。花弁にみえるのは萼で、中に黄色い花弁がある。 葉は3出複葉。赤い花茎を伸ばし、枝分かれして茎頂に花が咲く。花下には葉がつく。
庭などに自生する。
キンポウゲ亜科 Ranunculoideae
イチリンソウ連 Anemoneae
イチリンソウ属 Anemone
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アズマイチゲ
学名: Anemone raddeana Regel
分類: キンポウゲ科 イチリンソウ属
原産: 朝鮮、日本、サハリン
花期: 春花茎の先に白い花が咲く。花は3~4cmほどで、花弁は8~13枚。花弁にみえるのは萼片。花糸の付け根がわずかに紫色。 葉は3出複葉で、先に切れ込みがあり、葉には毛が生えている。 草丈は15~20cmほど。
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アネモネ
学名: Anemone coronaria L.
分類: キンポウゲ科 イチリンソウ属
原産: 地中海沿岸
花期: 春花茎を伸ばし大ぶりの花が咲く。花弁にみえるのは萼片で厳密には花弁はない。雄しべが黒紫色をしているものが多い。 葉は地面から伸びている(根出葉)。葉は深い切れ込みが繰り返されている。
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アネモネ・シルベストリス
学名: Anemone sylvestris L.
分類: キンポウゲ科 イチリンソウ属
原産: ヨーロッパ
花期: 初夏花茎を伸ばし先に一つ花が咲く。花弁は5枚にみえるがそれは萼片。葉は3出複葉で切れ込みがあり、葉柄を持ち茎に輪生する。 草丈は、30~50cmほど。
スノードロップ・アネモネとも呼ばれる。
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カナダアネモネ
学名: Anemone canadensis L.
分類: キンポウゲ科 イチリンソウ属
原産: 北アメリカ
花期: 初夏花茎を伸ばしその先に5弁の白い花が咲く。 花弁にみえるのは萼で、本来の花弁はない。 黄色い雄しべがつく。 花茎の脇から更に数本の花茎を伸ばして先に花が咲く(集散花序)。 脇から伸びた花茎の途中には葉が付く。 葉は茎の周囲を囲むように掌状で、深い切れ込みがあり、小葉も更に切れ込みがある。
多年草。草丈は20~40cmほど。
庭に植えられていた。
メドーアネモネや、学名のアネモネカナデンシスの名前でも流通している。
日本に自生するイチリンソウやニリンソウにもみえるので誤解されていることもある。
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キクザキイチゲ
学名: Anemone pseudoaltaica H.Hara
分類: キンポウゲ科 イチリンソウ属
原産: 東北アジア
花期: 春花茎を伸ばし一輪だけ花が咲く。花弁は10枚ほど。花茎は5~8cmほど。 花弁にみえるのは萼片で厳密には花弁はない。 葉は、3~4枚の複葉で、縁には切れ込みがある。
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キバナイチゲ
学名: Anemone ranunculoides L.
分類: キンポウゲ科 イチリンソウ属
原産: 中央ヨーロッパ
花期: 初夏花茎を伸ばしその先に5弁の黄色い花が咲く。 花弁にみえるのは萼で、本来の花弁はない。 黄色い雄しべがつく。 葉は3組が茎に束生する。また一枚が2~3枚に分かれる。
多年草。草丈は5~15cmほど。
庭に植えられていた。
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ギンサカズキイチゲ
学名: Anemone flaccida F.Schmidt f. semiplena (Makino) Okuyama
分類: キンポウゲ科 イチリンソウ属
原産: 東北アジア
花期: 春ニリンソウの変種。萼片が多い。
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シュウメイギク
学名: Anemone hupehensis var. japonica
分類: キンポウゲ科 イチリンソウ属
原産: 中国
花期: 秋花茎は80~150cmほど。枝分かれしてその先に花弁が20~30枚ほどの花が咲く。黄色い雄しべ。
花弁にみえるのは萼(花の基部を支える)で、厳密には花弁はない。
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シュウメイギク
学名: Anemone x hybrida
分類: キンポウゲ科 イチリンソウ属
原産: 中国
花期: 秋花茎は80~150cmほど。枝分かれしてその先に少し厚みを感じる花弁が数枚。黄色い雄しべ。
花弁にみえるのは萼(花の基部を支える)で、厳密には花弁はない。
A. hupehensisとA. vitafolisの交配により作出された園芸種で、こちらが主に流通している。
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ニリンソウ
学名: Anemone flaccida F.Schmidt
Syn. Anemone laevigata (A.Gray) Koidz.
分類: キンポウゲ科 イチリンソウ属
原産: 東北アジア
花期: 春花茎を伸ばし2~3本の花が咲く。花弁は6~10枚ほど。花茎は2~4cmほど。 花弁にみえるのは萼片で厳密には花弁はない。 葉は3枚が茎に束生する。葉には切れ込みがある。 草丈は20~30cmほど。
葉は、3~4枚の複葉で、縁には切れ込みがある。 -
ヤブイチゲ
学名: Anemone nemorosa L.
分類: キンポウゲ科 イチリンソウ属
原産: ヨーロッパ
花期: 春茎先に花が咲く。花色は白色、紫色で、葯が黄色。葉は3組が茎に束生する。また一枚が2~3枚に分かれる。 花弁にみえるのは萼片で厳密には花弁はない。 葉柄はU字形になっていて茎を抱えるようにつく。 茎も葉柄も赤紫色。 草丈は10~15cmほど。
イチリンソウに似ているがイチリンソウの花は5cmほどで、葉の切れ込みが細かい。
オキナグサ属 Pulsatilla
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オキナグサ
学名: Pulsatilla cernua (Thunb.) Bercht. et C.Presl
分類: キンポウゲ科 オキナグサ属
原産: 東アジア 中国 朝鮮半島 日本
花期: 春黒紫色の花が咲く。花は茎先に1つだけ咲く。花弁にみえるのは萼片で、花弁はない。 葉は輪生し、細かく切れ込みが入っている。
自然には山地に生えている。
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セイヨウオキナグサ
学名: Pulsatilla vulgaris Mill.
分類: キンポウゲ科 オキナグサ属
原産: ヨーロッパ
花期: 春茎先に5~6cmほどの花が咲く。花弁にみえるものは萼片で厳密には花弁はない。 蕾や茎、葉には産毛がたくさん生えている。 葉は細かく切れ込みがある。 草丈は20~30cmほど。
クレマチス属 Clematis
クレマチスは300種以上あり、園芸種も多数ある。
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クサボタン
学名: Clematis stans Siebold et Zucc.
分類: キンポウゲ科 クレマチス属
原産: 日本固有種
花期: 夏茎先や茎と葉の付け根(葉腋)から数個の花が集散状に咲く。 花は釣鐘状で、花弁の先が4裂し、丸く反り返る。 花弁にみえるのは萼片で、本来の花弁は無い。 葉は3出複葉で長い葉柄がある。 小葉は浅く3裂していて縁に鋸歯がある。 草丈は1mほど。
自然には山などに自生している。
多年草。
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クレマチス
学名: Clematis patens C.Morren & Decne.
分類: キンポウゲ科 クレマチス属
原産: 北半球
花期: 夏蔓性多年草。10~15cmの大きな花が咲く。花に見えるのは萼が変化したもので、厳密には花弁は無い。
写真はパテンス種と呼ばれ花が大きいのが特長。やや小ぶりのフロリダ種やモンタナ種などもある。
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クレマチス
学名: Clematis integrifolia Ember
分類: キンポウゲ科 クレマチス属
原産: 北半球
花期: 夏蔓性多年草。花弁があまり開かない。釣鐘状。花に見えるのは萼が変化したもので、厳密には花弁は無い。 葉は被針形で向かい合ってつく(対生)。
写真はインテグリフォリア種と呼ばれる。
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クレマチス・アンスエンシス
学名: Clematis anshuensis
分類: キンポウゲ科 クレマチス属
原産: 中国雲南省
花期: 冬蔓性多年草。冬咲きクレマチス。
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センニンソウ
学名: Clematis terniflora DC.
分類: キンポウゲ科 クレマチス属
原産: アジア 日本 中国 朝鮮半島など
花期: 晩夏蔓を伸ばして、蔓と葉の付け根(葉腋)から花柄を伸ばし、数個の花が咲く(散房花序)。 花は十字で白い。 葉は通常、羽状複葉で、小葉はハート形で、表面に葉脈がハッキリついている。
よく似た花にボタンヅルがある。ボタンヅルの葉には切れ込みがある。
生け垣にからまっていた。
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ボタンヅル
学名: Clematis apiifolia DC.
分類: キンポウゲ科 クレマチス属
原産: アジア 日本 中国 朝鮮半島など
花期: 晩夏蔓を伸ばして、蔓の先端や蔓と葉の付け根(葉腋)に数個の花が集まって咲く(円錐状集散花序)。 花弁は無く、萼片は4枚で、雄しべが長く多数。 葉は1回3出複葉で、小さ葉は卵形で粗い鋸歯。
落葉つる性半低木。蔓は2~4mほど。
葉が2回3出複葉はコボタンヅルという亜種。
ミスミソウ属 Hepatica
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オオミスミソウ
学名: Hepatica maxima (Nakai) Nakai
分類: キンポウゲ科 ミスミソウ属
原産: 日本
花期: 早春10~15cmほどの茎先に花が咲く。花弁は6~10枚。花径は2~3cmほど。花色は白色、ピンク、薄紫色など。 花弁にみえるものは萼片で厳密には花弁はない。また花の直下にある萼片にみえるものは茎葉。 花茎には細い産毛が生えている。 葉は3裂しており先は尖らない。
ミスミソウの仲間は日本には4種類あり、主に西日本にミスミソウ。瀬戸内海から中部にケスハマソウ、東日本の日本海側にオオミスミソウ、東日本の太平洋側にスハマソウが分布している。 葉先が尖り三角形になるとミスミソウ、尖らなければスハマソウといわれるが変異もあり判断は難しい。
ユキワリソウ(雪割草)とも呼ばれる。ユキワリソウはキンポウゲ科だけではなく、サクラソウ科にもそう呼ばれる種類がある。
本来は山地に自生するが山野草として販売され庭に植生されているものもある。
常緑多年草。
オオヒエンソウ連 Delphinieae
オオヒエンソウ属 Delphinium
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デルフィニウム
学名: Delphinium grandiflorum L.
Syn. Delphinium chinensis
分類: キンポウゲ科 オオヒエンソウ属
原産: ロシア 中国
花期: 初夏茎から細い花柄が伸び3-4cmの花が咲く。花弁にみえるのは萼が変化したもので、花は中心部に小さくある。 草丈は10~60cmほど。 本来は多年草ですが暑いのが苦手で夏に枯れてしまう。
販売されているのは園芸種。
オオヒエンソウ属には300種があり、デルフィニウムは属名。ヒエンソウ属 Consolidaは近縁。
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デルフィニウム
学名: Delphinium elatum L.
分類: キンポウゲ科 オオヒエンソウ属
原産: ヨーロッパ ロシア 中国
花期: 初夏太い花茎を伸ばして茎の周囲に花が多数咲く。 花弁にみえるのは実は萼片。 花色は青色、薄紫色、ピンクなど。 葉には深い切れ込みがあり掌状にみえる。 草丈は60~100cmほど。
トリカブト属 Acotinum
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ハナトリカブト
学名: Aconitum carmichaeli Debeaux
分類: キンポウゲ科 トリカブト属
原産: 中国
花期: 晩夏から秋烏帽子のように花に大きなでっぱりがある。花茎に沿って多数の花が咲く。 葉には深い切れ込みがあり、互い違いにつく(互生)。 草丈は60~120cmほど。
庭に植栽されていた。
トリカブトには強い毒性がある。また、その毒性を弱毒化して漢方薬としても用いられている。
ヒエンソウ属 Consolida
Delphinium属から分離されました。属名の和名にはやや混乱があるようです。チドリソウ属とも呼ばれます。
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ラークスパー
学名: Consolida ajacis (L.) Schur
Syn. Delphinium ajacis
分類: キンポウゲ科 ヒエンソウ属
原産: ユーラシア
花期: 初夏コスモスに似た細い葉で、草丈を1mほど伸ばし、茎先に輪生するように5弁の花が咲く。
キンポウゲ連 Ranunculeae
キンポウゲ属 Ranunculus
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イトバキンポウゲ
学名: Ranunculus gramineus L.
分類: キンポウゲ科 キンポウゲ属
原産: 地中海周辺
花期: 初夏茎先または茎と葉の付け根(葉腋)から花茎を伸ばして15mmほどの花が咲く。 花弁にみえる萼片は5枚。 葉は線形。 草丈は25~30cmほど。
夏季に地上部が枯れて休眠し、秋になると新葉がでる。
多年草。
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ウマノアシガタ
学名: Ranunculus japonicus Thunb.
分類: キンポウゲ科 キンポウゲ属
原産: 中国 日本
花期: 晩春から初夏黄色い2~3cmほどの花が咲く。花弁にみえているのは萼片で、5枚。やや太目の葯を着けた雄しべが多数。 茎葉は3枚で深い切れ込みがある。葉には変化が多く、中には細い針形のようになることもある。 根出葉には長い葉柄があり、3枚に分かれている(3出複葉)。 小葉は深い切れ込みがある。 草丈は30~60cmほど。
多年草。自然には山野に自生するが山野草として販売されて庭などに植生されている。
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キツネノボタン
学名: Ranunculus silerifolius H.Lev.
分類: キンポウゲ科 キンポウゲ属
原産: 中国 朝鮮半島 日本
花期: 夏黄色い1.5cmほどの花が咲く。花弁は5枚で、つやがある。 花茎を伸ばし、枝分かれして茎頂に咲く。 根出葉は、3出複葉で、花に近い葉は3裂していて縁が鋸歯。 草丈は30~60cm。
多年草。湿ったところなどに自生する。
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タガラシ
学名: Ranunculus sceleratus L.
分類: キンポウゲ科 キンポウゲ属
原産: ユーラシア大陸 北アメリカ
花期: 春から初夏黄色い2cmほどの花が咲く。花弁にはつやがあって、スプーン状。花茎を伸ばし、枝分かれして茎頂に咲く。 根出葉は、単葉で3~5裂する。花に近い葉は細身で短い。 草丈は30~60cm。
越年草。水田や用水路に自生する。
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ハイキンポウゲ
学名: Ranunculus repens L.
分類: キンポウゲ科 キンポウゲ属
原産: ヨーロッパ 北西アフリカ アジア
花期: 初夏黄色い2cmほどの花が咲く。花弁にはつやがあって、お椀状に開く。花茎を伸ばし、枝分かれして茎頂に咲く。 根出葉は、三出複葉で切れ込みがある。花に近い葉は細身で短い。 草丈は30~60cm。
多年草。葡萄茎を伸ばす。
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ラナンキュラス
学名: Ranunculus asiaticus L.
分類: キンポウゲ科 キンポウゲ属
原産: 西アジア~南東ヨーロッパ
花期: 春花茎を伸ばして先に大きな花が咲く。
フィカリア属 Ficaria
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ヒメリュウキンカ
学名: Ficaria verna Huds.
Syn. Ranunculus ficaria L.
分類: キンポウゲ科 フィカリア属
原産: 西アジア~南東ヨーロッパ
花期: 春花茎を伸ばして先に花が咲く。花弁にみえるのは萼片で5枚ほどだが八重咲きもある。萼片にはつやがある。花の大きさは2.5~3cmほど。茎と葉の付け根(葉腋)からも花茎が伸びる。 葉はハート形でつやがある。草丈は5~20cmほど。
キンポウゲ属でしたがフィカリア属に分離された。
和名はキクザキリュウキンカ
サラシナショウマ連 Cimicifugeae
サラシナショウマ属 Cimicifuga
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サラシナショウマ
学名: Cimicifuga simplex (DC.) Wormsk. ex Turcz.
Syn. Actaea simplex (DC.) Wormsk. ex Prantl
分類: キンポウゲ科 サラシナショウマ属
原産: 中国 日本
花期: 夏花茎を長く伸ばして茎頂や、茎と葉の付け根(葉腋)から茎を伸ばして小さな白い花が穂状に咲く。 花穂は数個枝分かれすることもある。 葉は1~3回3出複葉。頂小葉は葉柄が長く3裂することがある。側小葉は卵形で葉柄が短い。縁は鋸歯。 草丈は50~150cmほど。
庭に植栽されていた。 いくつかの県では絶滅危惧種に指定されている。
セツブンソウ属 Eranthis
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キバナセツブンソウ
学名: Eranthis hyemalis (L.) Salisb.
分類: キンポウゲ科 セツブンソウ属
原産: フランス南部~バルカン半島
花期: 晩冬~早春花茎を伸ばして黄色い花が咲く。花は2~3cmほどで、花弁は6枚。 花弁にみえるものは萼片。 花の下には葉が輪生しているようにみえるが、実は苞片で、3枚有って深い切れ込みがあり細い葉にみえる。 草丈は5~15cmほど。
ルイヨウショウマ属 Actaea
レンゲショウマ属 Anemonopsis
フクジュソウ連 Adonideae
フクジュソウ属 Adonis
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フクジュソウ
学名: Adonis ramosa Franch.
分類: キンポウゲ科 フクジュソウ属
原産: 東アジア
花期: 冬咲き始めは短くて太い茎先に一つだけ花が咲く。花色は黄色。花の下には苞葉がつく。 次第に茎が伸びて枝分かれして数輪が咲く。 花は日光を受けて開き、夜や曇ると閉じる。 葉は3~4回の羽状複葉で小葉の縁は深い鋸歯。草丈は10~25cmほど。
夏前には葉も枯れて休眠に入る。
庭に植栽されたり、鉢植えされたりする。
多年草。
キンバイソウ属 Trollius
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キンバイソウ
学名: Trollius hondoensis Nakai
分類: キンポウゲ科 キンバイソウ属
原産: 日本
花期: 夏2つの節に分かれ、茎頂に花が咲く。花色はオレンジ色または黄色。 花弁にみえるものは萼で、太目の棘のようにみえるものが花弁で、細いものが雄しべ。 葉は切れ込みのある掌状で葉柄はない。 草丈は50~100cmほど。
庭に植栽されていた。
多年草。
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セイヨウキンバイソウ
学名: Trollius europaeus L.
分類: キンポウゲ科 キンバイソウ属
原産: ヨーロッパ 西アジア
花期: 夏茎を伸ばして先に一つ花が咲く。花は開かない。花弁にみえるのは萼。 花茎にも小さい葉があるが、主に根出葉で掌状に大きく切れ込みがある。
草丈は40~60cmほど。
庭に植栽されていた。
多年草。
クリスマスローズ属 Helleborus
クロタネソウ属 Nigella
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ニゲラ
学名: Nigella damascena L.
分類: キンポウゲ科 クロタネソウ属
原産: 南ヨーロッパ
花期: 初夏葉は細裂し糸状で、コスモスよりも細い。花弁にみえるのは萼片で、花弁は退化してない。 萼片は5~20枚。 総苞片も葉と同じ糸状。 草丈は20~50cmほど。 雄しべを含む雄蕊(ゆうずい)が黒いものもある。
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ニゲラ・ブカリカ
学名: Nigella bucharica Schipczinsky
分類: キンポウゲ科 クロタネソウ属
原産: ウズベキスタン
花期: 初夏枝分かれして茎先に花が咲く。花弁は5枚にみえるが、萼片。花の中央に輪をかくように直立しているものが花弁で細くて深い切れ込みがある。 花の下にある総苞片も細い。 葉は細く羽状に切れ込んでいる。 草丈は30~40cmほど。
一年草。
リュウキンカ属 Caltha
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リュウキンカ
学名: Caltha palustris L. var. nipponica H.Hara
分類: キンポウゲ科 リュウキンカ属
原産: 北半球の温帯域
花期: 春から夏茎頂または茎と葉の付け根(葉腋)に花が咲く。 花弁は5~7枚。花弁にみえるのは萼片で厳密には花弁は無い。 葉はハート形で縁が鋸歯。 草丈は40~50cmほど。
多年草。
シラネアオイ亜科 Glaucidioideae
シラネアオイ属 Glaucidium
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シラネアオイ
学名: Glaucidium palmatum Siebold et Zucc.
分類: キンポウゲ科 シラネアオイ属
原産: 日本固有種
花期: 初夏茎を伸ばし茎先に7cmほどの薄紫色の花が咲く。花弁はなく、花にみえるのは萼片で、4枚ある。 葉は掌状葉。 草丈は20~30cmほど。
北海道から本州中北部の山地に生息しているが、複数の県において絶滅危惧種の指定を受けている。 山野草として園芸店などで販売されており、庭などに植えられていることがある。
多くが薄紫色をしているが、稀に白色のものもある。
植物の分類について
植物の分類についてはDNAなどに基づいた最新の分類:APG IV (Angiosperm Phylogeny Group IV)を使用しています。 また、学名や分類について議論が続いているものについてはBGPlants(研究用植物データベース作成グループ作成: Data-base on the plants kept in the Botanical Garden)の成果であるYListを参考にしています。