サクラソウ科 Primulaceae
サクラソウ科は1,000種を含む。
サクラソウ亜科 Primuloideae
カタクリモドキ属 Dodecatheon
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カタクリモドキ
学名: Dodecatheon meadia L.
Syn. Primula meadia (L.) A.R.Mast & Reveal
分類: サクラソウ科 カタクリモドキ属
原産: 北アメリカ東部
花期: 初夏花茎を伸ばし、茎先に数個の花が枝分かれして咲く(散形花序)。花は下向きに咲く。 花弁は細く、反り返り、基部は黄色い。 花色は白色や紫色など。 根出葉はロゼット状に広がり、葉はへら形で葉柄が赤い。 草丈は30~40cmほど。
属名の英語読みドデカセオンの名称で流通している。
サクラソウ属 Primula
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オーリキュラ
学名: Primula auricula L.
分類: サクラソウ科 サクラソウ属
原産: ヨーロッパ
花期: 春花茎を伸ばしてその先に多数の花が咲く(散形花序)。花弁は漏斗状で切れ込みがある。 葉は卵形で縁が鋸歯で多肉質。 草丈は20~25cmほど。
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オブコニカ
学名: Primula obconica Hence
分類: サクラソウ科 サクラソウ属
原産: 中国西部 ヒマラヤ
花期: 冬から春花茎を伸ばしてその先に多数の花が咲く(散形花序)。花弁は漏斗状で切れ込みがある。 葉はハート形で縁がやや波状。 草丈は20~30cmほど。
花の咲き方はマラコイデスに似ていて、花の形はジュリアンに似ている。
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カピタータ
学名: Primula capitata ssp. mooreana
分類: サクラソウ科 サクラソウ属
原産: チベット
花期: 初夏花茎を伸ばして先に花が咲く。花は水平に輪生して重なる。花色は濃い紫色。花弁はあまり開かない。 根出葉はロゼットを形成する。 草丈は30~50cmほど。
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クリンソウ
学名: Primula japonica A.Gray
分類: サクラソウ科 サクラソウ属
原産: 日本固有種
花期: 晩春から初夏花茎を伸ばしてその先に数個の花が咲く。花弁は5裂していて先が窪んでいる。 花弁の基部が赤い。 花色は紅紫色やピンクがある。 花が散ると、花茎が伸びてまた花が咲く。これを数回繰り返す。 葉はへら形でロゼットとなる。 草丈は30~60cmほど。
自然には山に自生するが山野草として販売され庭に植生されている。
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サクラソウ
学名: Primula sieboldii E.Morren
分類: サクラソウ科 サクラソウ属
原産: 東アジア
花期: 春花弁の中央に浅い切れ込みがありサクラに似ている。花茎を10~20cm伸ばし先に数個の花が咲く。葉には浅い切れ込みがある。
園芸種が販売されている。自生地が減っており環境省のレッドリストに指定されている。さいたま市桜区「田島ヶ原サクラソウ自生地」は国の特別天然記念物に指定されている。
レッドリスト 植物 I類 PDF (環境省)
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シコクカッコソウ
学名: Primula kisoana Miq. var. shikokiana Makino
分類: サクラソウ科 サクラソウ属
原産: 日本固有種
花期: 初夏花弁は大きく5裂し、更に浅く2裂している。茎頂に数個の花が咲く。花色はやや濃いピンクまたは白色。 葉はやや丸い掌状で浅い山形になっている。葉の表面にはしわがある。茎や葉に多数の産毛が生えている。 草丈は5~20cmほど。
自然には山に自生しているが絶滅が危ぶまれている。 山野草として販売されていて庭などに植生されている。
カッコソウ var. kisoana は栃木県さくら市のみに自生している。いずれも変種と考えられている。
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ジュリアン
学名: Primula x juliana
分類: サクラソウ科 サクラソウ属
原産: ヨーロッパ
花期: 秋から春プリムラ・ポリアンサ(P. polyantha)とプリムラ・ジュリエ(P. juriae)を交配して作出された園芸品種。
八重咲きや、バラ咲きなど種類も多い。
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タマザキサクラソウ
学名: Primula denticulata Sm.
分類: サクラソウ科 サクラソウ属
原産: アフガニスタン~中国の湿気のある高山地帯
花期: 春茎先にボール状に多数の花が咲く(散形花序)。 花色は白色、ピンク、薄紫色など。 葉は根出葉で、葉柄はなく卵形でややロゼットを形成する。 草丈は30~40cmほど。
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ヒナザクラ
学名: Primula nipponica Yatabe
分類: サクラソウ科 サクラソウ属
原産: 日本固有種 東北地方の山地
花期: 夏茎先に2~8個の花が咲く。花はやや横向きに咲く。花は10mmほどで花弁は5枚で先に大きな切れ込みがある。 根出葉は、ロゼット状で肉厚、縁が鋸歯。 草丈は10~15cmほど。
山地では夏に咲くが、低地では4月末くらいからも咲く。
似ているヒメコザクラは上向きに全開する。
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ベリス
学名: Primula veris hybrids
分類: サクラソウ科 サクラソウ属
原産: ヨーロッパ
花期: 晩冬から春茎先に数個の花が咲く(散形花序)。花弁は5枚で先が窪んでいる。 葉は長い楕円形で表面にしわがある。 草丈は20~30cmほど。
ベリスの原種は花弁が小さい。本種はP. verisとP. polianthaを交配した園芸種。
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ポリアン
学名: Primula polyantha
分類: サクラソウ科 サクラソウ属
原産: ヨーロッパ
花期: 秋から春ジュリアンに比べ花も大きく、花茎も長い種。本来ジュリアン(P. x juliana)の原種ですが、市場では花の大きいものをポリアンと呼ぶことがある。
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マラコイデス
学名: Primula malacoides Franch.
分類: サクラソウ科 サクラソウ属
原産: 中国
花期: 秋から春花茎を伸ばして、茎の先に数個のサクラの様な花弁の花を咲かせる。
トチナイソウ属 Androsace
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アンドロサセ・セプテントリオナリス
学名: Androsace septentrionalis L.
分類: サクラソウ科 トチナイソウ属
原産: 北アメリカ アジア ヨーロッパ
花期: 春細い茎先に放射状に花柄を伸ばしてその先に小さな5mmほどの花が咲く(散形花序)。 花弁は5枚で基部が黄色い。 葉は根出葉で幅の狭い卵形でロゼット状に広がる。 草丈は20~30cmほど。
自然には高山植物。本種は園芸種でスターダストと呼ばれる。
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アンドロサセ・セルメントーサ
学名: Androsace sarmentosa Wall.
分類: サクラソウ科 トチナイソウ属
原産: カシミール地方から中国西部の標高3000mの高山
花期: 春茎先に数個の10mmほどの花が集まって咲く。 花弁は5枚で基部が黄色い。 花色はピンクや薄紫色。 根出葉は3cmほどのへら状でロゼットになる。 草丈は10~15cmほど。
日本ではツルハナガタとも呼ばれる。
高山地帯では雪解けした6~7月頃に開花するが、地上では春から初夏に咲く。
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アンドロサセ・センペルビボイデス
学名: Androsace sempervivoides Jacquem. ex Duby
分類: サクラソウ科 トチナイソウ属
原産: カシミール地方から中国西部の標高3000mの高山
花期: 春茎先に数個の10mmほどの花が集まって咲く。 花弁は4~5枚で基部が黄色い。 花色はピンクや薄紫色。 根出葉は10~25mmほどでロゼットになる。 草丈は20~30cmほど。
日本ではトキワハナガタとも呼ばれる。
高山地帯では雪解けした6~7月頃に開花するが、地上では春から初夏に咲く。
常緑多年草。
ヤブコウジ亜科 Myrsinoideae
オカトラノオ属 Lysimachia
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オカトラノオ
学名: Lysimachia clethroides Duby
分類: サクラソウ科 オカトラノオ属
原産: 中国 日本
花期: 夏茎先に5弁の小さな白い花が穂状に咲き、先がやや垂れる。 葉は卵形で互生し、付け根がやや赤い。 草丈は40~100cmほど。
庭に植えられていた。
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クサレダマ
学名: Lysimachia vulgaris L. var. davurica (Ledeb.) R.Knuth
分類: サクラソウ科 オカトラノオ属
原産: ユーラシア大陸
花期: 夏茎先または茎と葉の付け根(葉腋)の先に円錐花序を出し多数の花が咲く。 花は5裂しており黄色い。 葉は長楕円形で2~4が輪生する。 草丈は40~80cmほど。
自然には山地のやや湿ったところに自生するが、庭に植えられていることもある。
漢字では草連玉と書く。似た植物に連玉があって、本種は草本。
多年草。
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コナスビ
学名: Lysimachia japonica Thunb.
分類: サクラソウ科 オカトラノオ属
原産: 東アジア
花期: 夏茎と葉の付け根(葉腋)から花茎を伸ばして先に花が咲く。 花は6~8mmほどで5裂している。萼片は細く尖っており、花の下にわずかに見える。 葉は広卵形で先が尖り、向き合ってつく(対生)。 土の上などに茎を這うように伸ばしていく。
道端や草原に生えている。
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コバンコナスビ
学名: Lysimachia nummularia L.
Syn. Lysimachia zawadzkii Wiesner
分類: サクラソウ科 オカトラノオ属
原産: ヨーロッパ
花期: 夏5弁の15mmほどの花が咲く。花は茎と葉の付け根(葉腋)から花柄を伸ばして咲く。 葉は卵形で対生する。 土の上などに茎を這うように伸ばしていく。
庭に植えられていた。
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ヌマトラノオ
学名: Lysimachia fortunei Maxim.
分類: サクラソウ科 オカトラノオ属
原産: 東アジア
花期: 夏茎を伸ばし下から順に多くの花が咲く(総状花序)。花は5弁の白い花。 葉は被針形で互い違いにつく(互生)。 草丈は40~70cmほど。
湿地などに自生する。
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ハマボッス
学名: Lysimachia mauritiana Lam.
分類: サクラソウ科 オカトラノオ属
原産: 東アジア
花期: 夏基部から枝分かれし、茎を伸ばして先に花が集まって咲く(総状花序)。花は漏斗状で5裂する。葉は被針形で厚みがあり多肉質。 草丈は10~40cmほど。
自然には海岸や砂地などに自生するが、庭に植えられていた。
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リシマキア・キリアータ
学名: Lysimachia ciliata 'Firecracker'
分類: サクラソウ科 オカトラノオ属
原産: 北アメリカ
花期: 夏茎先や枝先に黄色い3cmほどの花が数個咲く。 花は茎と葉の付け根(葉腋)から花柄を伸ばして咲く。 花弁は5枚で、花弁の付け根が赤い。 葉は卵形で、茎先や枝先に交互につく(互生)。 草丈は120cmほど。
多年草。
写真は葉が赤い園芸種で、ファイアークラッカーの名前で流通している。
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リシマキア・コンゲスティフローラ
学名: Lysimachia congestiflora Hemsl.
分類: サクラソウ科 オカトラノオ属
原産: 中国
花期: 初夏半つる性。5弁の黄色い花が散形花序で咲く。花弁の基部が赤い。 草丈は30cmほど。 葉は卵形で四方に対生する。 茎には産毛がある。
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リシマキア・プンクタータ
学名: Lysimachia punctata L.
分類: サクラソウ科 オカトラノオ属
原産: 中央ヨーロッパ
花期: 初夏花茎を伸ばし、茎と葉の付け根(葉腋)に数個の花が咲く。 花弁は5枚。 葉は被針形で、対生する。 草丈は30~50cmほど。
ツマトリソウ属 Trientalis
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ツマトリソウ
学名: Trientalis europaea L.
分類: サクラソウ科 ツマトリソウ属
原産: 北半球
花期: 夏茎の上の方の茎と葉の付け根(葉腋)から細くて長い花茎を伸ばして白い花が咲く。花弁は7枚。花弁の縁がピンクになるものがある。 葉は卵形で互い違いにつく(互生)。 草丈は10~15cmほど。
山地に自生するが、山野草として販売され庭などに植生されていることがある。
ヤブコウジ属 Ardisia
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ヤブコウジ
学名: Ardisia japonica (Thunb.) Blume
Syn. Bladhia japonica Thunb.
分類: サクラソウ科 ヤブコウジ属
原産: 東アジア
花期: 夏白い5弁の1cmほどの花が咲く。花と花柄が薄らとピンクになっている。花は枝先に数個が咲く。 葉は卵形で表面はつやがあり、葉脈に沿って盛り上がる。 冬に8mmほどの赤い実がなる。 冬に赤い実がなる仲間として、ジュウリョウ(十両)とも呼ばれる。
常緑小低木。グランドカバーとして植えられる。
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マンリョウ
学名: Ardisia crenata Sims
分類: サクラソウ科 ヤブコウジ属
原産: 東アジア
花期: 夏白い5弁の1cmほどの花が咲く。枝先に一か所から複数の花柄を伸ばして咲く(散形花序)。 葉は卵形で縁が小さく波打っており、枝に向かい合ってつく(対生)。 冬に赤い実がなる。
鉢植えされる。寒い冬の正月に赤い実が縁起がよいとされ飾りに利用される。
常緑小低木。樹高は1mほど。
植物の分類について
植物の分類についてはDNAなどに基づいた最新の分類:APG IV (Angiosperm Phylogeny Group IV)を使用しています。 また、学名や分類について議論が続いているものについてはBGPlants(研究用植物データベース作成グループ作成: Data-base on the plants kept in the Botanical Garden)の成果であるYListを参考にしています。