ハナシノブ科 Polemoniaceae
ハナシノブ科は400種を含む。
ハナシノブ属 Polemonium
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セイヨウハナシノブ
学名: Polemonium caeruleum L.
分類: ハナシノブ科 ハナシノブ属
原産: ヨーロッパ
花期: 夏茎先または茎と葉の付け根(葉腋)から花茎を伸ばして数個の花が咲く。 花弁は5枚。花色は青色、ピンク、白色など。 花はややカップ状で、基部が黄色い園芸種もある。 葉は奇数羽状複葉。 草丈は30~70cmほど。
プランターなどに植えられていた。
日本に自生するハナシノブは熊本や宮崎のみで絶滅危惧種に指定され採集などは禁止されている。一般に販売されているものは本種を指す。
ヒメハナシノブ属 Gilia
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ギリア・トリコロール
学名: Gilia tricolor Benth.
分類: ハナシノブ科 ヒメハナシノブ属
原産: カリフォルニア州
花期: 初夏葉は深い切れ込みでコスモスのように細い。花茎を伸ばし茎頂に数個の花が集まって咲く。 花弁は5枚で、花弁の基部が黒紫色で、先の方はうす紫色。 草丈は30~50cmほど。
花の中央が黒いことから海外ではバードアイと呼ばれる。
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ギリア・カピタータ
学名: Gilia capitata Sims
分類: ハナシノブ科 ヒメハナシノブ属
原産: 北アメリカ西部
花期: 初夏葉は深い切れ込みでコスモスのように細い。花茎を伸ばし茎頂に小さな花が集まって球状になる。 花色は白色、青色、薄紫色など。 草丈は30~50cmほど。
フロックス属 Phlox
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クリーピングフロックス
学名: Phlox stolonifera Sims
分類: ハナシノブ科 フロックス属
原産: 北アメリカ東部
花期: 春花茎が立ち上がって数個の花が咲く。花色は淡紫色で、花弁は5枚。 花茎に付く葉は被針形で、土の上を這うつるに付く葉は楕円形。 草丈は15~20cmほど。
ツルハナシノブの名称でも流通している。
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シバザクラ
学名: Phlox subulata L.
分類: ハナシノブ科 フロックス属
原産: 北アメリカ
花期: 春5弁のサクラに似た花がたくさん咲く。花茎をよく枝分かれさせその先に花が咲く。グランドカバーとして利用される。
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フロックス
学名: Phlox paniculata L.
分類: ハナシノブ科 フロックス属
原産: 北アメリカ
花期: 夏茎を伸ばし枝を増やしてその先に花を付ける。
オイランソウとも呼ばれる。
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フロックス・ディバリカータ
学名: Phlox divaricata L.
分類: ハナシノブ科 フロックス属
原産: 北アメリカ東部
花期: 春茎先に数個の花が咲く。花は3~4cmほど。花弁は5枚。 花色は白色、薄紫色、紫色など。 葉は被針形で向き合って付く(対生)。 草丈は30~40cmほど。
耐寒性多年草。
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フロックス・ドラモンディ
学名: Phlox drummondii 'Twinkle star'
分類: ハナシノブ科 フロックス属
原産: 北アメリカ テキサス州
花期: 夏茎先に花が集まって咲く(円錐花序)。 花色は白色、ピンク、紫色など。 花弁は平開して5裂している。 葉は長楕円形。 草丈は20~50cmほど。
写真は園芸種でスターフロックスの名前で流通しており、花弁が星が煌めくように鋭く深い切れ込みがはいっている。
耐寒性一年草。
レプトシフォン属 Leptosiphon
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レプトシフォン
学名: Leptosiphon grandiflorus (Benth.) J.M. Porter & L.A. Johnson
Syn. Linanthus grandiflorus
分類: ハナシノブ科 レプトシフォン属
原産: 合衆国 カリフォルニア州
花期: 夏花茎の先に数個の花が咲く。花弁は5裂する。花色は白色や淡紫色など。葉は細い針状に数本に分かれており、茎に輪生する。 茎元からよく枝分かれする。 草丈は20~40cmほど。
以前の属名からリナンサスとも呼ばれる。
一年草。
植物の分類について
植物の分類についてはDNAなどに基づいた最新の分類:APG IV (Angiosperm Phylogeny Group IV)を使用しています。 また、学名や分類について議論が続いているものについてはBGPlants(研究用植物データベース作成グループ作成: Data-base on the plants kept in the Botanical Garden)の成果であるYListを参考にしています。