おさんぽ花図鑑

クスノキ科 Lauraceae

クスノキ科は2000種を含み、香辛料として利用されるシナモンやゲッケイジュ、また果物のアボカドなどを含む。

クスノキ属 Cinnamomum

  • クスノキ

    クスノキ
    クスノキの実

    学名: Cinnamomum camphora (L.) J.Presl
    分類: クスノキ科 クスノキ属
    原産: 東アジア 朝鮮半島からベトナムまで
    花期: 初夏

    白い小さな花が総状花序で咲く。葉は革質で楕円形、縁が波打つようになる。また、葉脈が白くみえる。 樹高は20~30m、幹回りも数mにもなる。 木の表面には縦縞がある。 初夏に葉が紅葉し、新芽の葉と交代するように落葉する。 秋には10mmほどの黒い実がなる。

    常緑高木。樹高は20mを越えるものもある。

クロモジ属 Lindera

  • クロモジ

    クロモジ

    学名: Lindera umbellata Thunb.
    分類: クスノキ科 クロモジ属
    原産: 日本
    花期: 春

    枝先に葉の展開と同時に花が多数咲く(散形花序)。花弁は6枚。 葉は向き合ってつく(互生)。 秋に黒い実がなる。

    雌雄異株。写真は雌花。雌花の花柱の先には白い雌しべがある。

    葉や枝には芳香がある。

    落葉低木。樹高は5mほど。

  • クロモジ

    クロモジ

    学名: Lindera umbellata Thunb.
    分類: クスノキ科 クロモジ属
    原産: 日本
    花期: 春

    雄花。

ゲッケイジュ属 Laurus

  • ゲッケイジュ

    ゲッケイジュ
    ゲッケイジュの実

    学名: Laurus nobilis L.
    分類: クスノキ科 ゲッケイジュ属
    原産: 地中海周辺
    花期: 春

    葉は革質で細身の卵型。花は葉柄の基部から花柄が伸び数個の白い花が咲く。花は10mmほど。雄しべが黄色いので、花が黄色く見える。

    葉には芳香があり、乾燥させた葉はローリエ(仏語:laurier)、ローレル(英語:laurel)と呼び、香辛料として使われている。

    常緑高木。7~18mほど。


植物の分類について

植物の分類についてはDNAなどに基づいた最新の分類:APG IV (Angiosperm Phylogeny Group IV)を使用しています。 また、学名や分類について議論が続いているものについてはBGPlants(研究用植物データベース作成グループ作成: Data-base on the plants kept in the Botanical Garden)の成果であるYListを参考にしています。