おさんぽ花図鑑

イワタバコ科 Gesneriaceae

イワタバコ科は3000種を含む。

イワタバコ属 Conandron

  • イワタバコ

    イワタバコ

    学名: Conandron ramondioides Siebold et Zucc.
    分類: イワタバコ科 イワタバコ属
    原産: 中国 台湾 日本
    花期: 夏

    白い茎を伸ばして先に数個の花が咲く(散形花序)。 花は5裂して全開する。 花色は紫色。 根出葉が数枚。休眠から覚めると縮んだ葉が現れて次第に伸びていく。 葉身は卵形で20~30cmにもなる。 草丈は低い。

    自然には山地の湿った岩壁などに自生する。山野草として販売され鉢植えなどされている。

    多年草。冬季は葉が枯れて休眠する。

エスキナンサス属 Aeschynanthus

  • エスキナンサス

    エスキナンサス

    学名: Aeschynanthus speciosus Hook.
    分類: イワタバコ科 エスキナンサス属
    原産: 東南アジア
    花期: 冬から春

    茎先や茎と葉の付け根に花が数個咲く。花は筒状で先がおじぎするように膨らむ。花先から蕊が突き出る。 花色は赤色で基部が黄色い。 葉は卵形で茎に2~4枚が輪生する。 半つる性質で100cmほど伸びる。 熱帯雨林の着生植物で、主に観葉植物として扱われている。

オオイワギリソウ属 Sinningia

  • グロキシニア

    グロキシニア

    学名: Sinningia speciosa Baill.
    Syn. Gloxinia speciosa
    分類: イワタバコ科 オオイワギリソウ属
    原産: ブラジル
    花期: 夏から秋

    茎を伸ばして先に漏斗状の花が咲く。花弁は5枚。数個から十数個花が咲く。 葉は幅の広い卵形で産毛がある。 背は低い。

    花色は紫色、赤色、ピンク、白色などで、白色と赤色などの2色咲きもある。また八重咲きもある。

    写真は八重咲き。

    鉢植えで流通している。

    旧属名がグロキシニアだったためその名前で流通しているが、シンニギアと呼ぶ場合もある。

    色違いなど

  • ダンガイノジョウオウ

    ダンガイノジョウオウ

    学名: Sinningia leucotricha (Hoehne) H.E.Moore
    Syn. Rechsteineria leucotricha
    分類: イワタバコ科 オオイワギリソウ属
    原産: ブラジル
    花期: 夏

    イモ状の塊茎(茎が太ったもの)から茎を数本伸ばして先に花が数個咲く。 花は3cmほどの細い漏斗状で先が小さく開く。 葉は茎先に4枚、表面に産毛が多数ある。 草丈は10~15cmほど。

    現地では断崖にへばりつくように自生しており、その様子から断崖の女王と呼ばれている。 また英語ではブラジリアン・エーデルワイスと呼ばれる。 エーデルワイスの花には似ていないが、産毛が多いことからそう呼ばれている。

    鉢植えされていた。

    多年草。

ストレプトカーパス属 Streptocarpus

無茎種と、有茎種に大きく分かれる。

  • ストレプトカーパス

    ストレプトカーパス

    学名: Streptocarpus rexii (Bowie ex Hook.) Lindl.
    分類: イワタバコ科 ストレプトカーパス属
    原産: 南アフリカ
    花期: 春から初夏と、秋

    数枚の縮れた根出葉があって、細い茎を伸ばして漏斗状の花が咲く。漏斗の先は5裂する。 花は茎に沿って咲いていく。 草丈は20~30cmほど。

    花色は青色、紫色、赤色、ピンク、白色など。

    本種は無茎種の中で多葉種に当たる。鉢植えで流通しているものがある。

  • ストレプトカーパス

    ストレプトカーパス

    学名: Streptocarpus saxorum Engl.
    分類: イワタバコ科 ストレプトカーパス属
    原産: ケニア タンザニア
    花期: 一定の気温で通年

    茎と葉の付け根(葉腋)から細い花茎を伸ばして数個の花が咲く。花は細い漏斗状で大きく5裂する。 葉は卵形で向き合ってつき(対生)、表面に産毛がある。 草丈は10~20cmほど。

    花色は青紫色。

    本種は有茎種。鉢植えで流通しているものがある。

セントポーリア属 Saintpaulia

  • セントポーリア

    セントポーリア

    学名: Saintpaulia
    分類: イワタバコ科 セントポーリア属
    原産: 熱帯アフリカ東部 (ケニア、タンザニア)
    花期: 秋から初夏まで

    細い花茎を伸ばして数個の花が咲く(集散花序)。花弁は合弁花で上側が2裂し、下側が3裂する。 雄しべの葯が黄色。 葉はロゼットを形成して、葉身は楕円形で表面に毛が生えている。

    S. ionanthaやS. confusaなどを交配した園芸種が流通している。

    花色は白色、ピンク、青色など。

    多年草。

植物の分類について

植物の分類についてはDNAなどに基づいた最新の分類:APG IV (Angiosperm Phylogeny Group IV)を使用しています。 また、学名や分類について議論が続いているものについてはBGPlants(研究用植物データベース作成グループ作成: Data-base on the plants kept in the Botanical Garden)の成果であるYListを参考にしています。