フウロソウ科 Geraniaceae
フウロソウ科は800種を含む。
オランダフウロ属 Erodium
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エロディウム・マネスカヴィ
学名: Erodium manescavii Coss.
分類: フウロソウ科 オランダフウロ属
原産: フランス ピレネー山脈
花期: 夏5弁の3cmほどの花が咲く。花は茎先に数個の花が同じくらいの花柄を伸ばして咲く(散形花序)。 花柄の根元に托葉がある。 花茎には産毛が生えている。 葉はロゼット状に生え、奇数羽状複葉ですが、向き合う葉がややずれている。小葉は卵形で縁は鋸歯。 草丈は15~30cmほど。
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ヒメフウロソウ
学名: Erodium x variabile A.C.Leslie
分類: フウロソウ科 オランダフウロ属
原産: 地中海 スペインのバレアレス諸島 イタリアのコルシカ島、サルデーニャ島
花期: 初夏から秋5弁の15mmほどの小さなピンクの花が咲く。花柄を5~10cm伸ばした先に咲く。葉は丸葉で浅く丸い鋸歯。 土の上を這うように伸びる。
和名はベニバナフウロ。
本種はバレアレス諸島原産のE. reichardiiと、イタリア コルシカ島やサルディーニャ島原産のE. corsicumの交雑によって生まれた。
http://www.rhs.org.uk/Science/Botany/Projects/Identification-and-diagnosis-of-Erodium-x-variabil (リンク消失)
似た名前にヒメフウロがあるが、ヒメフウロは同科別属のフウロソウ属 Geraniumです。
テンジクアオイ属 Pelargonium
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ゼラニウム
学名: Pelargonium x hortorum
分類: フウロソウ科 テンジクアオイ属
原産: 南アフリカ
花期: 春から秋丸葉に茶色の縁取りがつくことがある。茎先に花が咲く。
丸葉タイプは、Zonalと呼ばれ、P. zonaleとP. inquinansを主な親とする交配種。
元はフウロソウ属 Geraniumでしたが、多肉質の種がテンジクアオイ属 Pelargoniumに分かれたが流通名はゼラニウムで定着している。
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ペラルゴニウム
学名: Pelargonium x domesticum
分類: フウロソウ科 テンジクアオイ属
原産: 南アフリカ
花期: 春から夏葉の縁に浅く長い鋸歯がある。花色も多い。
このタイプは、RegalまたはRoyal, Frenchと呼ばれ、P. cucullatumとP. grandiflorumを主な親とする交配種。
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ローズゼラニウム
学名: Pelargonium 'Graveolens'
分類: フウロソウ科 テンジクアオイ属
原産: 南アフリカ共和国 モザンビーク ジンバブエ
花期: 初夏から秋5弁の花弁の花が茎頂に数個集まって咲く。葉には深い切れ込みがあり、縁が細かいフリル状になっている。
常緑低木。
本種は園芸種で、葉や茎に芳香がありハーブや、香料として利用されている。センテッドゼラニウムとも呼ばれ、バラやりんご、レモンなどの香りを持つものがある。 P. graveolens, P. capitatum, P. radensなどの交配種。
フウロソウ属 Geranium
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アケボノフウロ
学名: Geranium sanguineum L.
分類: フウロソウ科 フウロソウ属
原産: ヨーロッパ
花期: 春から夏3~4cmほどの5弁のピンクの花が咲く。葉は深い切れ込みがある。
背は30~50cmほど。プランターや庭などに植えられている。
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アメリカフウロ
学名: Geranium carolinianum L.
分類: フウロソウ科 フウロソウ属
原産: 北アメリカ
花期: 春から夏6~8mmほどの小さな淡紫色の花が咲く。葉は3~5裂し、更に小さく切れ込む。 草丈は10~20cmほど。
道端などに自生する。
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クロバナフウロ
学名: Geranium phaeum L.
分類: フウロソウ科 フウロソウ属
原産: ヨーロッパ
花期: 夏茎先または茎と葉の付け根(葉腋)から花茎を伸ばして枝分かれして数個の花が咲く。 花色は黒紫色で、花弁は5枚、後ろ側に反る。 葉は深い切れ込みと浅い切れ込みがある。 草丈は50~80cmほど。
庭に植生されていた。
多年草。
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ゲラニウム・エンドレッシー
学名: Geranium endressii J.Gay
分類: フウロソウ科 フウロソウ属
原産: スペイン
花期: 夏花茎を伸ばして茎頂に数個の花が咲く。花は5弁のピンク。 葉は掌状に切れ込みがある。 草丈は30~50cmほど。
スペインの高山ピレネーに自生する。
庭に植栽されていた。
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ゲラニウム・ダルマチカ
学名: Geranium dalmaticum (Beck) Rech.f.
分類: フウロソウ科 フウロソウ属
原産: クロアチア
花期: 夏花茎を伸ばして茎頂に数個の花が咲く。花は5弁のピンク。 葉は根出葉で掌状に切れ込みがある。 草丈は20~30cmほど。
ダルマチカフウロとも呼ばれる。
庭に植栽されていた。
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ゲンノショウコ
学名: Geranium thunbergii Siebold ex Lindl. et Paxton
分類: フウロソウ科 フウロソウ属
原産: 東アジア 日本 中国 朝鮮半島
花期: 夏から秋5弁の小さな12~15mmほどの花が咲く。花弁に薄紫色の線がある。 花色は白色とピンクがあって、自生種は東日本では白色が多く、西日本ではピンクが多い。 葉は深い切れ込みがあって、3つ指にみえる。 草丈は20~40cmほど。
両性花ですが、咲き始めは雄しべが伸びて青い花粉を付ける。しばらくすると雌しべが開く。雌しべはピンク色で5つ又に分かれる。 自家受粉を防ぐためではないかと言われている。
ミコシグサとも呼ばれる。
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チシマフウロ
学名: Geranium erianthum DC.
分類: フウロソウ科 フウロソウ属
原産: 中国 日本 ロシア 北アメリカ
花期: 夏茎先に数個の花が咲く。花弁は5枚で青紫色で、花弁の基部から数本の紫色の線がある。 葉は掌状葉。 草丈は20~50cmほど。
高山植物ですが、山野草として販売され庭に植生されていることもある。
多年草。
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ヒメフウロ
学名: Geranium robertianum L.
分類: フウロソウ科 フウロソウ属
原産: 北半球
花期: 春から夏5弁のピンクの花が花茎の先に2個咲く。花は2cmほど。葉は対生し深い切れ込みがある。 葉の縁と茎が赤い。
道端で自生していた。本来、滋賀県 伊吹山や四国の剣山に自生しているそうなので、これは自生地を越えたものか、園芸種が自生したものかもしれません。北海道では外来種扱いを受けているようです。
北海道外来種 - ブルーリスト2004 - (PDF、北海道)
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ピレネーフウロ
学名: Geranium pyrenaicum 'Bill Wallis'
分類: フウロソウ科 フウロソウ属
原産: 地中海沿岸の山地
花期: 初夏枝分かれして茎先に5弁の花が咲く。花弁の先に切れ込みがる。 葉は掌状に切れ込みがある。 草丈は20~70cmほど。
ゲラニウム・ビルウォーリスの名称で流通している。
庭に植生されていた。
植物の分類について
植物の分類についてはDNAなどに基づいた最新の分類:APG IV (Angiosperm Phylogeny Group IV)を使用しています。 また、学名や分類について議論が続いているものについてはBGPlants(研究用植物データベース作成グループ作成: Data-base on the plants kept in the Botanical Garden)の成果であるYListを参考にしています。