おさんぽ花図鑑

リンドウ科 Gentianaceae

リンドウ科は1700種を含む。

シマセンブリ属 Centaurium

ケンタウリウム属とも呼ばれる。またSchenkia属をシマセンブリ属と呼ぶこともある。

  • コマチリンドウ

    コマチリンドウ

    学名: Centaurium chloodes (Brot.) Samp.
    分類: リンドウ科 シマセンブリ属
    原産: スペイン フランス
    花期: 春から初夏

    茎先に5弁の花は咲く。花色はピンクや白色。花は1cmほど。 葉は被針形で向かい合ってつく。根出葉はロゼットを形成する。 葉も茎も多肉質ぽく表面につやがある。草丈は5~10cmほど。

    C. confertumも同じ名前で呼ばれる。

    多年草。

  • ベニバナセンブリ

    ベニバナセンブリ

    学名: Centaurium erythraea Rafn
    分類: リンドウ科 シマセンブリ属
    原産: ヨーロッパ 北アフリカ
    花期: 夏

    茎先や茎と葉の付け根(葉腋)から花茎を伸ばし数個の花が咲く(集散花序)。 花弁は5枚でピンク、基部が白い。 葉は被針形で向き合ってつく(対生)。葉にはハッキリと葉脈がある。 草丈は30~60cmほど。

    一年草または多年草。

センブリ属 Swertia

  • アケボノソウ

    アケボノソウ

    学名: Swertia bimaculata (Siebold et Zucc.) Hook.f. et Thomson ex C.B.Clarke
    分類: リンドウ科 センブリ属
    原産: 日本 朝鮮半島
    花期: 晩夏から秋

    茎先や茎と葉の付け根(葉腋)に数個の花が咲く(集散状円錐花序)。 花柄の先に5弁の花が咲く。花冠が5裂したもの。裂片の先には黒色に見える濃い緑色の小さな斑点と黄緑色の点が2つある。この斑点は蜜線。 葉は卵形で向かい合ってつく(対生)。 茎には4つの出っ張り(4陵)がある。 草丈は50~90cmほど。

    自然には山地に自生するが庭に植えられていることもある。

    2年草。

ベニヒメリンドウ属 Exacum

  • エキザカム・アッフィネ

    エキザカム・アッフィネ

    学名: Exacum affine Balf.f. ex Regel
    分類: リンドウ科 ベニヒメリンドウ属
    原産: イエメン ソコトラ島(アラビア半島の南部インド洋)
    花期: 夏

    よく枝分かれして茎先に次々と花が咲く。花弁は5枚で1cmほど。花の中央に黄色い葯(雄しべ)がある。 花色は白色や淡紫色など。 葉は卵形。 草丈は15~25cmほど。

    色違いなど

  • エキザカム・トリネルウィウム

    エキザカム・トリネルウィウム

    学名: Exacum trinervium (L.) Druce
    分類: リンドウ科 ベニヒメリンドウ属
    原産: スリランカ
    花期: 夏

    よく枝分かれして茎先に次々と花が咲く。花弁は5枚。花の中央に黄色い葯(雄しべ)がある。 花色は紫色など。 葉は卵形。 草丈は20~50cmほど。

ユーストマ属 Eustoma

  • トルコキキョウ

    トルコキキョウ

    学名: Eustoma grandiflorum Grise.
    Syn. Eustoma russellianum Salisb.
    Syn. Lisianthus russelianus
    分類: リンドウ科 ユーストマ属
    原産: 北アメリカ南部から南アメリカ北部
    花期: 夏

    数枚の花びらが筒状に咲く。原種は紫色または白色や黄色ですが、多くの園芸種が作出されている。 咲き方も花弁がまっすぐ上を向くもの、縁がフリル状で色付きのもの、半八重咲き種などがある。

    色違いなど

リンドウ属 Gentiana

  • エゾリンドウ

    エゾリンドウ

    学名: Gentiana triflora Pall.
    分類: リンドウ科 リンドウ属
    原産: 日本
    花期: 晩夏

    漏斗状の花で、花弁の先が開いて咲く。ただし天気が悪いと閉じてしまう。 花は茎先や茎と葉の付け根(葉腋)から伸びる。 葉は卵形、向き合って付く(対生)。

    切り花などで販売されているのは、エゾリンドウの園芸種が多い。

    多年草。

  • ゲンティアナ・アカウリス

    ゲンティアナ・アカウリス

    学名: Gentiana acaulis L.
    分類: リンドウ科 リンドウ属
    原産: ヨーロッパ
    花期: 初夏

    漏斗状の花で、花弁の先が開いて咲く。花は地面から咲いているようにみえる。 花茎は5~10cmほど。葉は被針形で、茎葉は向かい合ってつく(対生)、根出葉はロゼットを形成する。

    高山のピレネーやアルプスに自生する。

    チャボリンドウとも呼ばれる。

植物の分類について

植物の分類についてはDNAなどに基づいた最新の分類:APG IV (Angiosperm Phylogeny Group IV)を使用しています。 また、学名や分類について議論が続いているものについてはBGPlants(研究用植物データベース作成グループ作成: Data-base on the plants kept in the Botanical Garden)の成果であるYListを参考にしています。