ミズキ科 Cornaceae
ミズキ科は110種を含む。DNA解析の結果、ヌマミズキ科などは分離された。
ミズキ属 Cornus
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クマノミズキ
学名: Cornus macrophylla Wall.
分類: ミズキ科 ミズキ属
原産: アフガニスタン 中国 台湾 朝鮮半島 日本
花期: 初夏枝先に多数の小さい花が咲く。花は4弁で雌しべが1本、雄しべが4本。下から順に枝分かれするように花柄が伸びて咲く(散房花序)。 葉は楕円形で先が尖る。葉は向かい合ってつく(対生)。 夏には小さい実がなる。実の色は黒または赤色。
ミズキの葉が互生するのに対して、クマノミズキは対生する。
庭に植栽されていた。
落葉高木。樹高は8~12mほど。
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サンシュユ
学名: Cornus officinalis Siebold et Zucc.
Syn. Macrocarpium officinalie (Siebold et Zucc.) Nakai
分類: ミズキ科 ミズキ属
原産: 中国 朝鮮半島
花期: 春黄色い小さな4弁の花が集まって咲く(散形花序)。花弁は反り返る。枝先に集まって咲く。 花は若葉に先だって咲き、その後葉がつく。 葉は楕円形で向き合ってつく(対生)。葉脈がハッキリしていて両面に産毛がある。
秋に1cmほどの赤い実がなる。実は渋く美味しくない。
公園や庭などに植栽されている。
落葉小高木。樹高は3~15mほど。
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シラタマミズキ
学名: Cornus alba L.
分類: ミズキ科 ミズキ属
原産: 中国東北部 朝鮮半島 シベリア
花期: 初夏枝先に小さな花が集まって咲く(散房花序)。花弁は4枚で、受粉後雌しべが赤くなる。 葉は卵形で互い違いにつく(互生)。 夏に3mmほどの小さな白い実がなる。
公園や庭などに植栽されている。 葉の縁に白い斑入りのエレガンティッシマ種が販売されている。
落葉低木。株立ちし、樹高は1~1.5mほど。
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ハナミズキ
学名: Cornus florida L.
分類: ミズキ科 ミズキ属
原産: 北アメリカ東部
花期: 初夏花弁にみえるのは総苞片で、中心にあるのが花序で、小さい5mmほどの花が咲く。 花弁にみえる総苞片の先端が凹んでいる。総苞片は白色やピンク、赤色などがある。
秋に赤い団栗のような形の実がなる。
標準和名は、アメリカヤマボウシ。
公園や街路樹として植栽されている。
落葉高木。
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ミズキ
学名: Cornus controversa Hemsl. ex Prain
分類: ミズキ科 ミズキ属
原産: アジア 中国 朝鮮半島 日本
花期: 初夏枝先に多数の小さい花が咲く。花は4弁で雌しべが1本、雄しべが4本。下から順に枝分かれするように花柄が伸びて咲く(散房花序)。 葉は楕円形で先が尖る。葉は互い違いにつく(互生)。 夏には小さい実がなる。実の色は黒または赤色。
公園に植栽されていた。
落葉高木。樹高は10~15mほど。剪定をしなければ円錐状に枝を伸ばす。
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ヤマボウシ
学名: Cornus kousa Buerger ex Hance subsp. kousa
Syn. Benthamidia japonica
分類: ミズキ科 ミズキ属
原産: 東アジア
花期: 初夏4弁の白い花が咲く。花弁に見えているのは本来 蕾を包む総苞片。
落葉高木。
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ヤマボウシ・ホンコンエンシス
学名: Cornus hongkongensis (Hemsl.) Hutch.
分類: ミズキ科 ミズキ属
原産: 東アジア 中国 ラオス ベトナム
花期: 初夏4弁の白い花が咲く。花弁に見えているのは本来 蕾を包む総苞片。 常緑で葉が長くツヤがある。
常緑高木。
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ヤマボウシ・メラノトリカ
学名: Cornus hongkongensis ssp. melanotricha
分類: ミズキ科 ミズキ属
原産: 東アジア 中国 ラオス ベトナム
花期: 初夏4弁の白い花が咲く。花弁に見えているのは本来 蕾を包む総苞片。 ホンコンエンシスの亜種で総苞片が小さい種。
常緑高木。
植物の分類について
植物の分類についてはDNAなどに基づいた最新の分類:APG IV (Angiosperm Phylogeny Group IV)を使用しています。 また、学名や分類について議論が続いているものについてはBGPlants(研究用植物データベース作成グループ作成: Data-base on the plants kept in the Botanical Garden)の成果であるYListを参考にしています。