イヌサフラン科 Colchicaceae
イヌサフラン科は250種を含む。
以前はユリ科でしたが、分離独立した。
イヌサフラン属 Colchicum
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イヌサフラン
学名: Colchicum autumnale L.
分類: イヌサフラン科 イヌサフラン属
原産: ヨーロッパ
花期: 秋花びらは外側に丸くふくらんでいて、ちょうどチューリップに似ている。 花が咲いている時は葉が無い。 細い花茎を伸ばして、先に花が咲く。花は15~20cmほど。 花後の葉が伸びると30~40cmほど。
園芸種も多く、コルチカムの名前で流通している。
名前に“サフラン”とつくが、サフランはアヤメ科で別科。コルヒチンを含み毒性がある。 大きなサフランに見える事、花後の葉がギョウジャニンニクなどに似ている事から誤食して中毒を発生し死亡した事例もある。
庭に植えられていた。
球茎多年草。
グロリオサ属 Gloriosa
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グロリオサ・スペルバ
学名: Gloriosa superba L.
分類: イヌサフラン科 グロリオサ属
原産: アフリカ 熱帯アジア
花期: 夏花弁が上向きに開き、縁に強いウェーブがある。 雄しべが花弁の下から横向きに伸びる。 葉は卵形で付け根が広い被針形で、葉脈に沿って強い筋がある。 また葉先がくるくると周囲のものに巻き付く。 草丈は80~150cmほど。
咲き始めが黄色で、次第に花弁の先が赤くなる。
和名はキツネユリ。
球茎多年草。球茎にはアルカロイド系の毒があり、誤食により死亡事案も発生している。
サンダーソニア属 Sandersonia
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サンダーソニア
学名: Sandersonia aurantiaca Hook.
分類: イヌサフラン科 サンダーソニア属
原産: 南アフリカ
花期: 夏茎と葉の付け根(葉腋)から細い花柄を出して垂れ下がるように花が咲く。花は袋状。 葉は卵形でハッキリとした葉脈があって向き合ってつく(対生)。 草丈は40~60cmほど。
切り花として花屋で販売される。
塊茎を持つ多年草。
チゴユリ属 Disporum
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キバナホウチャクソウ
学名: Disporum uniflorum Baker
Syn. Disporum flavens Kitag.
分類: イヌサフラン科 チゴユリ属
原産: 中国 朝鮮半島
花期: 晩春から初夏茎先に黄色い6弁の花が数個咲く。 外被片3枚は萼で、本来の花弁は内被片の3枚。 葉は卵形で向き合って付く(対生)。 葉には強い折り目がある。 茎先の葉は開出しない。 草丈は30~60cmほど。
多年草。
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チゴユリ
学名: Disporum smilacinum A.Gray
分類: イヌサフラン科 チゴユリ属
原産: 東アジア
花期: 晩春から初夏白い6弁の花が咲く。花は1cmほど。 葉は卵形で互生する。 草丈は20~30cmほどですが傾倒する。
黒い実ができる。
山地に自生しているが、山野草として販売され庭などに植生されることもある。
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ホウチャクソウ
学名: Disporum sessile D.Don ex Schult. et Schult.f.
分類: イヌサフラン科 チゴユリ属
原産: 東アジア
花期: 晩春から初夏茎先に白い6弁の花が数個咲く。 外被片3枚は萼で、本来の花弁は内被片の3枚。 花弁の先が緑色。 葉は卵形で向き合って付く(対生)。 葉には強い折り目がある。 草丈は30~60cmほど。
多年草。
山地に自生しているが、山野草として販売され庭などに植生されることもある。
植物の分類について
植物の分類についてはDNAなどに基づいた最新の分類:APG IV (Angiosperm Phylogeny Group IV)を使用しています。 また、学名や分類について議論が続いているものについてはBGPlants(研究用植物データベース作成グループ作成: Data-base on the plants kept in the Botanical Garden)の成果であるYListを参考にしています。