アブラナ科 Brassicaceae
アブラナ科には大根やキャベツ、白菜などが属している。
アブラナ属 Brassica
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アブラナ
学名: Brassica rapa L.
分類: アブラナ科 アブラナ属
原産: 北ヨーロッパから西アジア
花期: 春花茎を伸ばして次々に花が咲く。草丈は1mを越える。萼片は黄色で花弁の下に開く。
花が咲く前に茎から摘んで野菜として流通している。
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コマツナ
学名: Brassica rapa var. perviridis
分類: アブラナ科 アブラナ属
原産: 江戸川周辺
花期: 春花茎を伸ばして、その先に黄色い4弁の花が咲く。草丈は1mを越える。
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セイヨウアブラナ
学名: Brassica napus L.
分類: アブラナ科 アブラナ属
原産: 北ヨーロッパから西アジア
花期: 早春から春花茎を伸ばして次々に花が咲く。萼片は黄緑色で斜上して花弁の上に出る。葉は基部が茎を抱く。上部の葉は矢尻型、下の方の葉は波状になる。根出葉には葉柄があって羽状に切れ込みがある。
種は植物油の原料となる。
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セイヨウカラシナ
学名: Brassica juncea (L.) Czern. et Coss.
分類: アブラナ科 アブラナ属
原産: ヨーロッパ
花期: 春花茎を伸ばし、枝分かれして総状花序の花が咲く。葉は茎を抱かない。根出葉には深い切れ込みがあり、茎中葉には浅い鋸歯。 葉柄の基部から枝分かれする。
ヨーロッパ原産種が帰化して河原などに自生している。
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ハクサイ
学名: Brassica rapa var. pekinensis
分類: アブラナ科 アブラナ属
原産: 中国
花期: 春花茎を伸ばして、その先に黄色い4弁の花が咲く。草丈は1mを越える。
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ハボタン
学名: Brassica oleracea var. acephala
分類: アブラナ科 アブラナ属
原産: 地中海沿岸
花期: 冬から春赤紫色に色づく葉を楽しむ。キャベツやケールの仲間。
アラセイトウ属 Matthiola
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ストック
学名: Matthiola incana (L.) W.T.Aiton
分類: アブラナ科 アラセイトウ属
原産: 地中海沿岸
花期: 早春から春花茎を伸ばして周囲に花をたくさん付ける。八重咲きを見かけることが多いが播種をすると50%の確率で一重と八重になる。
アラビス属 Arabis
ヤマハタザオ属とも呼ばれる。
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アラビス
学名: Arabis procurrens Waldst. & Kit.
Syn. Arabis ferdinandi-coburgi
分類: アブラナ科 アラビス属
原産: バルカン半島の山地
花期: 早春から初夏花茎を伸ばして下から順に花をつける。花弁は4枚。花色は白色、ピンク。 葉はへら形で皮質。 草丈は10~20cmほど。
常緑多年草。
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アラビス
学名: Arabis caucasica Willd.
分類: アブラナ科 アラビス属
原産: 地中海沿岸
花期: 早春から初夏花茎を伸ばして下から順に花をつける。花弁は4枚。花色は白色、ピンク。 葉はへら形で縁には数個の浅い切れ込みがある。 草丈は10~20cmほど。
常緑多年草。
イオノプシディウム属 Ionopsidium
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イオノプシディウム
学名: Ionopsidium acaule (Desf.) Rchb.
Syn. Cochlearia acaulis Desf.
分類: アブラナ科 イオノプシディウム属
原産: ポルトガル
花期: 春白または薄紫色の10mmほどの花が地面に広がって咲く。花弁は4枚で十字に開く。花壇のグランドカバーとして利用される。
イヌナズナ属 Draba
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イヌナズナ
学名: Draba nemorosa L.
分類: アブラナ科 イヌナズナ属
原産: 地中海周辺
花期: 春花茎を伸ばして多数の花が咲く(総状花序)。花弁は4枚で黄色、先がへこんでいる。 茎は下の方で分枝している。 茎葉は長卵形~長楕円形で両面に毛が生えている。 根出葉はへら状長楕円形で全縁または鋸歯。 草丈は10~30cmほど。
自然には草地に生える。
イヌガラシ属 Rorippa
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イヌガラシ
学名: Rorippa indica (L.) Hiern.
分類: アブラナ科 イヌガラシ属
原産: 日本
花期: 春から初夏小さな十字状の黄色い花が咲く。茎を伸ばし、よく枝分かれして、総状花序の花が咲く。 草丈は30~50cm。 葉は長く、縁が波打っている。
水田や畔など湿ったところを好むが、道の端などにも自生している。
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キレハイヌガラシ
学名: Rorippa sylvestris (L.) Besser
分類: アブラナ科 イヌガラシ属
原産: ヨーロッパ
花期: 春から夏小さな十字状の黄色い花が咲く。茎を伸ばし、よく枝分かれして、総状花序の花が咲く。 葉は深く切れ込み縁が大きめの鋸歯状。奇数羽状複葉のようにみえる。 草丈は30~60cm。
道端や空き地などに生えている。
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スカシタゴボウ
学名: Rorippa palustris (L.) Besser
分類: アブラナ科 イヌガラシ属
原産: ヨーロッパ 一部のアフリカ アジア 北アメリカ
花期: 夏小さな十字状の黄色い花が咲く。茎を伸ばし、よく枝分かれして、花茎の下から順に花が咲く(総状花序)。 葉には深い切れ込みがある。 葉の付け根が茎を抱く。 草丈は30~50cm。 花後に短めの実ができる。
水田や畔など湿ったところを好むが、道の端などにも自生している。
イベリス属 Ibelis
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イベリス
学名: Iberis sempervirens L.
分類: アブラナ科 イベリス属
原産: 南ヨーロッパ
花期: 春から初夏10cmほどの花茎を伸ばして先に花が咲く。花色は白い。花弁は4枚で外側の方がやや大きい。
宿根草。
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イベリス・ウンベラータ
学名: Iberis umbellata L.
分類: アブラナ科 イベリス属
原産: 南ヨーロッパ
花期: 夏茎を伸ばしよく枝分かれして先に花が丸く集まって咲く。花弁は4枚で外側がやや大きい。花色は白色、ピンクなど。 葉は線形で15~25mm、互い違いにつく(互生)。 草丈は15~45cmほど。
一・二年草。秋に播種すると5~6月頃に咲く。こぼれ種で毎年成長する。
イワナズナ属 Aurinia
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イワナズナ
学名: Aurinia saxatilis (L.) Desv.
Syn. Alyssum saxatile
分類: アブラナ科 イワナズナ属
原産: ヨーロッパ(中部、南部)
花期: 春茎を伸ばして枝分かれして小さな花が集まって咲く。 花弁は4枚。 葉はシルバーリーフで、茎葉は互い違いにつく(互生)。根出葉はへら形。 草丈は10~30cmほど。
常緑多年草。
エリシマム属 Erysimum
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エリシマム・アリオニー
学名: Erysimum x marshallii
Syn. Erysimum x allionii
分類: アブラナ科 エリシマム属
原産: 地中海の東側
花期: 春十字状の黄色い花が咲く。花は茎頂に輪を描くようにたくさん咲く(散形花序)。 葉は幅の狭い楕円形で8~10cmほど。 草丈は10~20cmほど。
シベリアンウォールフラワーとも呼ばれる。
オーブリエタ属 Aubrieta
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オーブリエチア
学名: Aubrieta deltoidea(L.) DC.
分類: アブラナ科 オーブリエタ属
原産: 南ヨーロッパ
花期: 春から初夏4弁の花弁。2cmほどの花が咲く。草丈は10~15cmで地面を這うように伸びる。 Aubrieta deltoideaを元にした園芸種が流通している。
多年草ですが、高温多湿に弱く。寒冷地以外では越年が難しい。寒冷地ではグランドカバーとして植生されることもある。
オオアラセイトウ属 Orychophragmus
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オオアラセイトウ
学名: Orychophragmus violaceus (L.) O.E.Schulz
分類: アブラナ科 オオアラセイトウ属
原産: 中国
花期: 春薄紫色の4枚の花弁の花が咲く。葉の根元から花茎を伸ばして数個の花が咲く。
ショカツサイ、ムラサキハナナ、ハナダイコンなど呼び名が多い。
キバナスズシロ属 Eruca
ゴウダソウ属 Lunaria
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ルナリア
学名: Lunaria annua L.
分類: アブラナ科 ゴウダソウ属
原産: バルカン半島 中東
花期: 初夏茎頂または、茎と葉のつけ根(葉腋)から花茎を伸ばして、枝分かれして先に数個の花が咲く(円錐花序)。花弁は4弁で、ハナダイコンに似ている。 花色は白色と紫色。 葉はハート形で、縁が鋸歯、葉が大きくなると縁が波打つようになる。 草丈は40~80cmほど。
根に近い葉は、向かい合ってつく(対生)だけど、草丈が伸びると次第に互い違い(互生)となる。また根に近いほど葉柄が長く、互生する葉柄は無くて茎を抱く。
しばらくすると実ができ、薄い楕円形で、中に豆が入っている。おもしろい形なので熟して茶色になった実を茎に付けたままでドライフラワーとして利用される。
ゴウダソウ(合田草)や、ギンレンソウとも呼ばれる。
セイヨウワサビ属 Armoracia
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ホースラディッシュ
学名: Armoracia rusticana P.Gaertn., B.Mey. & Scherb.
分類: アブラナ科 セイヨウワサビ属
原産: ヨーロッパ南部~西アジア
花期: 初夏茎頂または、茎と葉のつけ根(葉腋)から花茎を伸ばして、枝分かれして先に数個の花が咲く(円錐花序)。花弁は4弁。 花色は白色。 葉は狭卵形で葉柄がある。 特に地際の葉は大きいと60cmにもなる。
根がショウガのように太く。これをすり下ろして薬味として料理に添える。ローストビーフなどでは定番。
ダイコン属 Raphanus
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ダイコン
学名: Raphanus sativus var. longipinnatus
分類: アブラナ科 ダイコン属
原産: 地中海 中東地域
花期: 春4弁の花弁。3cmほどの花が咲く。
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ハマダイコン
学名: Raphanus sativus L. var. hortensis Backer f. raphanistroides Makino
Syn. Raphanus sativus L. var. raphanistroides (Makino) Makino
Syn. Raphanus acanthiformis Morel ex Sisley f. raphanistroides (Makino) H.Hara
分類: アブラナ科 ダイコン属
原産: 地中海 中東地域
花期: 春4弁の花弁。枝分かれしてその先に下から順に花が咲く(総状花序)。 茎葉は卵形で縁が鋸歯。 根出葉は羽状に全裂して側羽片は2~7対。 草丈は30~40cmほど。
花後に細長い莢ができて、中に2~7個の種が入る。
砂地や河口、川の土手などに咲く。
タイリンミヤコナズナ属 Aethionema
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エティオネマ
学名: Aethionema schistosum Boiss. & Kotschy
分類: アブラナ科 ダイコン属
原産: トルコ
花期: 春から初夏茎先に4弁の花が集まって咲く。枝分かれする。葉は幅の狭い卵形。 草丈は15~20cmほど。
モロッコナズナの仲間で、日本ではピンクファンファンの名前で流通している。
多年草。
タネツケバナ属 Cardamine
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コンロンソウ
学名: Cardamine leucantha (Tausch) O.E.Schulz
分類: アブラナ科 タネツケバナ属
原産: 中国北部 朝鮮半島 日本 シベリア東部
花期: 初夏茎先に下から順に花が咲く(総状花序)。花弁は4枚で白色。 葉は奇数羽状複葉で、小葉は5~7枚で、長被針形で先が尖り縁は鋸歯。 葉柄が長い。 草丈は30~50cmほど。
自然には山地に自生しているが、庭に植生されていることもある。
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タネツケバナ
学名: Cardamine occulta Hornem.
分類: アブラナ科 タネツケバナ属
原産: 東アジア
花期: 早春草丈10~30cm。茎を伸ばし枝先に白い小さな花が咲く。雄しべが6本。花の先には茶色くて細長い種の元がつく。葉は1cmほどの丸葉。
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ミチタネツケバナ
学名: Cardamine hirsuta L.
分類: アブラナ科 タネツケバナ属
原産: ヨーロッパ
花期: 早春草丈10~30cm。茎を伸ばし枝先に白い小さな花が咲く。雄しべが4本。花の先には茶色くて細長い種の元がつく。葉は1cmほどの丸葉。
ナズナ属 Capsella
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ナズナ
学名: Capsella bursa-pastoris (L.) Medik.
分類: アブラナ科 ナズナ属
原産:
花期: 早春草丈30~50cm。茎を伸ばしながら順に白い小さな花が咲く。花の後、三角形の種ができる。
別名 ペンペングサ
フチンシア属 Hutchincia
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フチンシア
学名: Hutchincia alpina
分類: アブラナ科 フチンシア属
原産: ピレネー山脈、アルプス
花期: 春茎先に小さな花が集まって咲く(総状花序)。 葉は奇数羽状複葉。 草丈は10~15cmほど。
耐寒性は高いが、耐暑性が低く高温期に枯れてしまうことがある。
宿根草。
マメグンバイナズナ属 Lepidium
マルコルミア属 Malcolmia
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バージニアストック
学名: Malcolmia maritima (L.) W.T.Aiton
分類: アブラナ科 マルコルミア属
原産: ギリシャ アルバニアなど地中海周辺
花期: 初夏よく枝分かれして茎先に2cmほどの花が咲く。花弁は4枚で先が凹んでいる。 花色は白色、ピンク、紫色などで、咲き始めがピンクで徐々に薄紫色に変わるものもある。 葉は狭卵形。 草丈は15~30cmほど。
ヤマガラシ属 Barbarea
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ハルザキヤマガラシ
学名: Barbarea vulgaris R.Br.
分類: アブラナ科 ヤマガラシ属
原産: ヨーロッパ
花期: 春茎先や茎と葉の付け根(葉腋)から花茎を伸ばして多数の小さな花が咲く(総状花序)。花色は黄色で、花弁は4枚。 茎葉は縁が鋸歯で、深い切れ込みを持つものもある。葉の表面はつやがある。 根出葉は羽状に深い切れ込みがある。 草丈は30~90cmほど。
本種は外来生物法の生態系被害防止外来種(旧称:要注意外来生物)に指定されている。
生態系被害防止外来種リスト (環境省)
ワサビ属 Wasabia
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ワサビ
学名: Wasabia japonica Matsum.
Syn. Eutrema japonica (Miq.) Koidz.
分類: アブラナ科 ワサビ属
原産: 日本
花期: 春茎先に白い4弁花が多数咲く(総状花序)。 花の基部には苞がある。 葉はハート形で、根出葉には長い葉柄がある。 草丈は30cmほど。
主に太く育った根を食用にする。茎や葉、花も食べることができる。
植物の分類について
植物の分類についてはDNAなどに基づいた最新の分類:APG IV (Angiosperm Phylogeny Group IV)を使用しています。 また、学名や分類について議論が続いているものについてはBGPlants(研究用植物データベース作成グループ作成: Data-base on the plants kept in the Botanical Garden)の成果であるYListを参考にしています。