メギ科 Berberidaceae
メギ科は570種を含む。
ナンテン亜科 Nandinoideae
ナンテン属 Nandina
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ナンテン
学名: Nandina domestica Thunb.
分類: メギ科 ナンテン属
原産: 東アジア
花期: 初夏木の先にある葉の間から花茎を伸ばして小さな白い花が円錐状に集まって咲く。 葉は3回羽状複葉で、小葉は先の尖った卵形で表面につやのある皮質。 木は株立ちする。 秋に赤い実が多数なる。
常緑低木。樹高は2~5mほど。
メギ亜科 Berberidoideae
イカリソウ属 Epimedium
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イカリソウ
学名: Epimedium grandiflorum C.Morren var. thunbergianum (Miq.) Nakai
分類: メギ科 イカリソウ属
原産: 中国 朝鮮半島 日本
花期: 初夏枝分かれして花茎を伸ばし、数個の花が咲く。花弁は4枚で、細い距を4本突き出している。 花色は淡紫色や白色。 その姿が船の錨にみえることから名前がついたとされる。 葉はハート形で、3出複葉。 草丈は30cmほど。
山地に自生するが、山野草として販売され、庭などにも植生されている。
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バイカイカリソウ
学名: Epimedium diphyllum (C.Morren et Decne.) Lodd.
分類: メギ科 イカリソウ属
原産: 日本固有種 近畿以西
花期: 初夏花茎を伸ばして先に数個の花が咲く。 花色は白色または薄紅色。 外側の花弁にみえる4枚は萼片で、花弁は内側にある4枚。 葉はハート形に近いが、肩がやや角張っているのと、片側の方が小さいため左右非対称な形をしている。 草丈は20~40cmほど。
自然には山地に自生するが、山野草として販売され庭などに植生されている。
多年草。
タツタソウ属 Jeffersonia
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タツタソウ
学名: Jeffersonia dubia (Maxim.) Benth. et Hook. ex Baker et S.Moore
分類: メギ科 タツタソウ属
原産: 中国東北部 朝鮮半島北部 ロシアのアムール地方
花期: 春細い茎を8~10cmほど伸ばしその先に花が咲く。花径は1~2cmほどで花弁は6~8枚で薄紫色。一本の茎に1つの花が咲く。 葉も花茎と同じように伸びて先に丸いハート形が1枚つく。葉の縁がやや波状にへこむものもある。 花期には葉が付かない場合や、花と葉が同時につく場合とある。 また、茎や葉が赤紫色になることもある。
自然には山地に自生しており、山野草として販売されたものが庭などに植生されている。
多年草
ハッカクレン属 Dysosma
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ハッカクレン
学名: Dysosma pleiantha (Hance) Woodson
Syn. Podophyllum pleianthum Hance
分類: メギ科 ハッカクレン属
原産: 中国 台湾
花期: 初夏葉柄の途中から細い花茎をだし垂れ下がるのように数個の花が咲く。 花色は黒紫色。 葉は6~8裂しており大きく、表面につやがある。 草丈は50~100cmほど。
開花時に異臭を放つ。
多年草
ミヤオソウ属 Podophyllum
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アメリカハッカクレン
学名: Podophyllum peltatum L.
分類: メギ科 ミヤオソウ属
原産: 北アメリカ東部
花期: 初夏茎と葉の付け根(葉腋)から葉柄を伸ばしてやや横向きに花が咲く。 花弁は6枚でクリーム色。 葉は深く6~8裂していて、先にも深い切れ込みがある。葉の大きさは20~30cmほど。 草丈は30~40cmほど。
多年草
メギ属 Berberis
ヒイラギナンテン属 Mahoniaは、基本的にはメギ属に含むとする研究者が多い。
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ヒイラギナンテン
学名: Berberis japonica (Thunb.) R.Br.
Syn. Mahonia japonica (Thunb.) DC.
分類: メギ科 メギ属
原産: 中国 台湾 ヒマラヤ
花期: 早春総状花序に黄色い小さな壺状の花が咲く。葉は互生して縁には鋭い棘がある。
常緑低木ですが冬季 赤銅色になる。
撮影:
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ホソバヒイラギナンテン
学名: Berberis fortunei Lindl.
Syn. Mahonia fortunei (Lindl.) Fedde
分類: メギ科 メギ属
原産: 中国
花期: 秋枝先に房状の総状花序の小さな黄色い花が咲く。 葉は細く縁にとげ状のものがあり、向かい合ってつく(対生)。
常緑低木。
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ヒロハヘビノボラズ
学名: Berberis amurensis Rupr.
分類: メギ科 メギ属
原産: 中国 韓国 日本
花期: 初夏枝と葉の付け根から花茎が伸びるようにみえるが、長枝からごく短い枝が伸びてその先から花茎を伸ばして数個の花が咲く(総状花序)。 花茎は枝垂れるようになる。 花弁と萼片がそれぞれ6枚。 葉は卵形で、輪生するようにみえるが実は短枝の先に互い違いにつく(互生)。 枝にはトゲがある。
落葉低木。樹高は80cmほどでよく枝分かれする。
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メギ
学名: Berberis thunbergii 'Atropurpurea'
分類: メギ科 メギ属
原産: 東アジア
花期: 晩春から初夏枝先に数個の花が咲く(総状花序または散形花序)。 花弁は6枚で萼片が6枚、淡黄色から黄色。 葉は倒卵形で先端はやや丸いこともある。
写真は葉が赤くなるアカバメギ。
花が終わって1か月ほどで俵状の赤い実がなる。食用になる。
落葉低木。株立ちになり樹高は2mほど。
植物の分類について
植物の分類についてはDNAなどに基づいた最新の分類:APG IV (Angiosperm Phylogeny Group IV)を使用しています。 また、学名や分類について議論が続いているものについてはBGPlants(研究用植物データベース作成グループ作成: Data-base on the plants kept in the Botanical Garden)の成果であるYListを参考にしています。