キク科 Asteraceae
キク科は2万種を含む。
キク科の特徴は、茎先に花が咲き、花弁が円を描くように多数ある。また、花の中央にも細い筒状の花が多数ありこの部分に種ができる。
アザミ亜科 Carduoideae
アザミ属 Cirsium
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アメリカオニアザミ
学名: Cirsium vulgare (Savi) Ten.
分類: キク科 アザミ属
原産: ヨーロッパ
花期: 夏よく枝分かれして、茎先に一つ花が咲く。花は筒状花のみ。花の下にある総苞は大きく開きトゲとなる。 葉にもトゲがある。 草丈は1~2mほど。
自然には野原などに自生している。
本種は外来生物法の生態系被害防止外来種(旧称:要注意外来生物)に指定されている。
生態系被害防止外来種リスト (環境省) -
タカアザミ
学名: Cirsium pendulum Fisch. ex DC.
分類: キク科 アザミ属
原産: 中国 朝鮮半島 日本
花期: 夏よく枝分かれして、茎先が下向きに垂れた姿で花が咲く。花は筒状花のみ。 葉は長楕円形で、深い切れ込みがある。 草丈は1~3mほど。
自然には野原などに自生している。
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タチアザミ
学名: Cirsium inundatum Makino
分類: キク科 アザミ属
原産: ヨーロッパ
花期: 夏茎先または茎と葉の付け根(葉腋)から茎を伸ばして先にピンクの花が咲く。 花は筒状花のみ。 葉は長楕円形または被針形でやや茎を抱く。 葉の縁にはトゲがある。 まれに羽状に切れ込みのあるものもある。 葉は互い違いにつく(互生)。 草丈は1~2mほど。
春先に芽を出すとロゼット状に葉を伸ばす。この時の葉は羽状に切れ込みがある。 その後根出葉はなくなる。
家の裏に自生していた。
1, 2年草。
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ノハラアザミ
学名: Cirsium oligophyllum (Franch. et Sav.) Matsum.
Syn. Cirsium autumnale Kitam.
分類: キク科 アザミ属
原産: 日本
花期: 夏から秋丸い球状の総苞から糸状のピンクの花弁が多数伸び、白い雄しべも伸びる。 花は枝別れした先に1つつくが、見た目は数個が密生しているようにみえる。 総苞片は5~6段に重なり先の刺は開出する。 葉の表面には光沢がある。 苞葉は1~4つで、線形で縁に数個の細い刺がつくことがある。 茎下の葉や根出葉は長く深い切れ込みがあり先に刺がつく。 草丈は40~60cmほど。
空き地や道端などに自生している。
ゴボウ属 Arctium
タムラソウ属 Serratula
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タムラソウ
学名: Serratula coronata L. ssp. insularis (Iljin) Kitam.
分類: キク科 タムラソウ属
原産: 朝鮮半島 日本
花期: 秋茎先や茎と葉の付け根(葉腋)から花茎を伸ばして先に1つ花が咲く(頭状花序)。 花弁は筒状花のみ。筒先が5裂して、濃い紫色の雄しべと、ピンクで先が2裂して丸まる雌しべが伸びる。 総苞片の先は尖ってとげ状。 葉は羽状に深く切れ込みがある。 草丈は30~120cmほど。
花はアザミに似ているが、アザミの葉にはとげがあるのに対して、タムラソウの葉にはとげはない。
庭に植えられていた? 自然には山地の草原に自生する。
多年草。
チョウセンアザミ属 Cynara
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アーティチョーク
学名: Cynara scolymus L.
分類: キク科 チョウセンアザミ属
原産: 地中海沿岸
花期: 夏大人の拳ほどの蕾から薄紫色の花が咲く。 葉には深い切れ込みがあり、長さは60~70cmもあり、トゲもある。 茎も葉も白っぽいシリバーリーフ。 草丈は120cmほど。
若い蕾を野菜として食用にする。
庭に植栽されていた。
多年草。
ヒゴタイ属 Echinops
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ルリタマアザミ
学名: Echinops ritro L.
分類: キク科 ヒゴタイ属
原産: 南ヨーロッパ スペイン、東ヨーロッパ トルコ ウクライナ
花期: 夏茎先や枝分かれした先にトゲのある玉のようなものができる。 葉は深い切れ込みがあり、触るとトゲがある。 草丈は60~80cmほど。
ベニバナ属 Carthamus
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ベニバナ
学名: Carthamus tinctorius L.
分類: キク科 ベニバナ属
原産: エジプト
花期: 夏細い筒状花が多数咲く。花色は黄色、オレンジ色、赤色へと変化する。 花は枝分かれした茎先に咲き(頭状花序)、円錐状の総苞の先に20~30mmほどの長さ。 総苞の下には外総苞片が萼のようにつく。いずれの総苞片にも細いトゲがある。 葉は被針形で互い違いにつく(互生)でトゲがある。 草丈は30~150cmほど。
花弁は採集して発酵させ、染料として使用される。 種からはサフラワー油がとれる。
ヤグルマギク属 Centaurea
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キバナヤグルマギク
学名: Centaurea macrocephala Puschk. ex Willd.
分類: キク科 ヤグルマギク属
原産: ルーマニア アルメニア
花期: 夏茎頂に黄色花が咲く(頭状花序)。花弁は細く多数あり、ボール状に広がる。 葉は狭卵形で、茎の周りを囲むように互生する。 草丈は50~80cmほど。
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ケンタウレア・ヒポレウカ
学名: Centaurea hypoleuca 'John Coutts'
分類: キク科 ヤグルマギク属
原産: トルコ
花期: 夏茎頂にピンクの花が咲く。茎葉は卵形。根出葉は、大きく深い切れ込みがあり羽状複葉に似る。
ケンタウレアは属名のラテン語読み。
草丈は30~50cmほど。
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ニオイヤグルマギク
学名: Centaurea moschata L.
Syn. Amberboa moschata
分類: キク科 ヤグルマギク属
原産: イラン北部カスピ海沿岸
花期: 春から初夏舌状花が細いまたは深い切れ込みがある。芳香がある。草丈は30~80cm。
淡紫色の種はスイートサルタン、黄色の種類は特別にイエローサルタンの名前で流通している。
ニオイヤグルマ属 Amberboaに分けることもある。
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ヤグルマギク
学名: Centaurea cyanus L.
分類: キク科 ヤグルマギク属
原産: 地中海沿岸
花期: 春頭状花序の花が咲く。舌状花が筒状で星形に開く。花色は原種が青色ですが、園芸種でピンク、紫色、白色などもある。また八重咲き種もある。
流通の都合で矮性剤が使用されていることがあり草丈を低くして販売されることがある。
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ヤマヤグルマギク
学名: Centaurea montana L.
分類: キク科 ヤグルマギク属
原産: ヨーロッパ
花期: 初夏頭状花序の花が咲く。舌状花が筒状で星形に開く。花色は原種が青色ですが、園芸種でピンク、紫色、白色などもある。 葉は狭卵形で、互生する。 草丈は40~60cmほど。
キク亜科 Asteroideae
オグルマ連 Inuleae < ヒマワリ上連 Helianthodae
オグルマ属 Inula
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カセンソウ
学名: Inula salicina L. var. asiatica Kitam.
分類: キク科 オグルマ属
原産: ヨーロッパ
花期: 夏茎先が枝分かれして、茎頂に黄色い3~4cmほどの花が咲く。 葉は幅の狭い卵形で先が尖り、付け根が茎を抱く。 草丈は40~60cmほど。
庭に植栽されていた。自然には山野の湿地に自生する。
似ている花にオグルマがある。オグルマの葉には葉柄がある。
トウカセン属 Buphthalmum
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キハマギク
学名: Buphthalmum salicifolium L.
Syn. Asteriscus maritimus
分類: キク科 トウカセン属
原産: ヨーロッパ
花期: 初夏頭状花序の黄色い花が咲く。舌状花に谷折り線がある。葉は被針形で艶があって、中央が谷折りで、茎を抱く。 草丈は50~70cmほど。
宿根草。
パレニス属 Pallenis
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アステリカリス
学名: Pallenis maritima (L.) Greuter
Syn. Asteriscus maritimus
分類: キク科 パレニス属
原産: カナリー諸島 ポルトガル南部 地中海西部
花期: 春から初夏、秋頭状花序の黄色い花が咲く。舌状花の先に鋸歯状の切れ込みがある。葉には白い産毛がある。
ゴールドコインの名前で流通している。
多年草で耐寒性がありますが、高温多湿に弱く、夏季に枯れることがある。
キク連 Anthemideae
カマエメルム属 Chamaemelum
キク属 Chrysanthemum
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イソギク
学名: Chrysanthemum pacificum Nakai
Syn: Ajania pacifica (Nakai) K.Bremer et Humphries
Syn: Dendranthema pacificum (Nakai) Kitam.
分類: キク科 キク属
原産: 日本
花期: 秋頭状花序には筒状花だけ。葉は大きな鋸葉で表面は緑色で裏面に白い産毛があって、葉が白く縁どられているようにみえる。 草丈は20~40cmほど。茎は細いためにやや倒れぎみになり葉の付いた部分だけ立ち上がるようになる。
自然には海岸などに自生するが、庭に植生されていることもある。
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キク
学名: Chrysanthemum
分類: キク科 キク属
原産: 東アジア
花期: 秋葉には切れ込みがある。花茎を伸ばし先に花をつける。花の中心は黄色い。
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コハマギク
学名: Chrysanthemum yezoense Maek.
Syn. Dendranthema arcticum (L.) Tzvelev subsp. maekawanum (Kitam.) H.Koyama
分類: キク科 キク属
原産: 日本固有種
花期: 秋から初冬茎頂に4~5cmほどの花が咲く(頭状花序)。中央の筒状花は黄色で舌状花は白い。 葉は指の短い掌状で多肉質、葉柄が長い。 草丈は5~20cmほど。草丈が低いわりに大きい花が咲く。
庭に植栽されていた。自然には青森から茨木の太平洋岸に自生する。
コタ属 Cota
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アンテミス・ティンクトリア
学名: Cota tinctoria (L.) J. Gay ex Guss.
Syn. Antemis tinctoris
分類: キク科 コタ属
原産: 地中海周辺
花期: 夏花茎を伸ばして先に黄色い花が咲く(頭状花序)。 葉は羽状に裂けて縁が鋸歯。 草丈は40~60cmほど。
旧属名がAntemisだったため英語読みでアンテミスの名称で流通している。また、英名のダイヤーズカモミールとも呼ばれる。
多年草。
コレオステフス属 Coleostephus
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クリサンセマム・ムルチコーレ
学名: Coleostephus myconis (L.) Cass.
Syn. Chrysanthemum multicaule
分類: キク科 コレオステフス属
原産: アルジェリア
花期: 春から初夏花茎を20~30cm伸ばし、その先に黄色い頭状花序の花が咲く。花弁は少しヘラ上に反る。葉は細長く少し切れ込みがある。
現在はコレオステフス属ですが、以前の学名Chrysanthemum multicauleの名前で流通している。
一年草。
シカギク属 Matricaria
シュンギク属 Glebionis
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シュンギク
学名: Glebionis coronaria (L.) Cass. ex Spach
Syn. Xanthophthalmum coronarium (L.) P.D.Sell
Syn. Chrysanthemum coronarium L.
分類: キク科 シュンギク属
原産: 地中海沿岸
花期: 春と秋マーガレットに似た花が咲く。花色は黄色や、花弁の先が白くなるものもある。秋植えしたものは春に咲き、春植えしたものは秋に花が咲く。 葉には切れ込みがありややシルバーリーフ。花期の草丈は40~50cmほど。
冬期は葉を採取して食用にする。
ノコギリソウ属 Achillea
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アキレア・プタルミカ
学名: Achillea ptarmica 'The pearl'
分類: キク科 アキレア属
原産: ユーロッパ
花期: 夏花茎を伸ばして下から順に花が咲く(総状花序)ですが、花の高さが揃う。花は1cmほどでポンポン咲き。 大きくなると、茎頂だけでなく、茎と葉の付け根(葉腋)からも花茎を伸ばす。 葉は線形で、互い違いにつき(互生)、やや輪生的に四方に伸びる。 草丈は30~60cmほど。
本種は園芸種で“パール”と呼ばれる。原種は一重咲きで舌状花が短く筒状花は白黄色。 日本にも自生するエゾノコギリソウ A. ptarmica ssp. macrocephalaは亜種。
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キバナノコギリソウ
学名: Achillea filipendulina Lam.
分類: キク科 ノコギリソウ属
原産: 中央アジア(カザフスタン、アフガニスタン、パキスタン) 中東(イラン、イラク、トルコ)
花期: 夏茎頂に小さな黄色花が集まって咲く。黄色いビロードのようにみえる。 葉は深い切れ込みがあり、産毛が生えている。 草丈は40~60cmほど。
ヤロウとも呼ばれる。
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セイヨウノコギリソウ
学名: Achillea millefolium L.
分類: キク科 ノコギリソウ属
原産: ヨーロッパ
花期: 夏葉はノコギリのような切れ込みがある。花をたくさん付ける。
ヤロウとも呼ばれる。
ハマギク属 Nipponanthemum
キク属でしたが、分離独立した。
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ハマギク
学名: Nipponanthemum nipponicum (Franch. ex Maxim.) Kitam.
Syn. Chrysanthemum nipponicum (Franch. ex Maxim.) Matsum.
分類: キク科 ハマギク属
原産: 茨木県から青森県の太平洋岸
花期: 秋白い6~8cmほどの花が咲く。枝分かれして、茎頂に花が咲く(頭状花序)。 葉はへら形で、厚みがあり、つやがある。縁に浅い鋸歯。 葉は茎に放射状につく。 草丈は自生地では30cmほどですが、庭などで栽培されると90cmほどになる。 茎はやや木質化する。
多年草。
フランスギク属 Leucanthemum
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シャスターデージー
学名: Leucanthemum x superbum
分類: キク科 フランスギク属
原産:
花期: 初夏草丈は80-100cmと高く、5~8cmほどの大きな花が咲く。花色は白色。根出葉はへら状で、枝につく葉は互生し楕円形で、縁に小さい鋸歯がある。
本種は園芸品種で、マキシマム L. maximum、フランスギクや日本のハマギク C. nipponicumなどを交配して作出された。
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ノースポール
学名: Leucanthemum paludosum (Poir.) Bonnet et Barratte
分類: キク科 フランスギク属
原産: 地中海沿岸
花期: 冬から初夏小ぶりな頭状花序の花で、舌状花は白、筒状花は黄色。葉には切れ込みがある。
ノースポールはサカタのタネの商品名。
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フランスギク
学名: Leucanthemum vulgare Lam.
分類: キク科 フランスギク属
原産: ヨーロッパ
花期: 初夏花が咲く前は草丈が30cmほどで、花が咲くころには80cmほどに伸びる。花は5cmほど。葉は倒披針形で縁は鋸歯で互生する。 花色は白色。
マメカミツレ属 Cotula
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コツラ
学名: Cotula hispida (DC.) Harv.
分類: キク科 マメカミツレ属
原産: 南アフリカ マダガスカル
花期: 初夏細い花茎を10cmほど伸ばし、茎頂に10mmほどの黄色い花が咲く。 葉は、根出葉のみで、シルバリーフで、2cmほどに丸く集まる。 葉が美しいので観葉植物として利用される。
ギンヨウカゲロウソウ(銀葉陽炎草)とも呼ばれる。
多年草。
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ハナホタル
学名: Cotula barbata DC.
分類: キク科 マメカミツレ属
原産: 南アフリカ
花期: 夏細い花茎を伸ばし、茎頂に10~20mmほどの黄色い花が咲く。 筒状花のみ。 葉は根出葉で奇数羽状複葉、細く短く枝分かれするようにみえる。 草丈は10~20cmほど。
多年草。
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マメカミツレ
学名: Cotula australis (Sieber ex Spreng.) Hook.f.
分類: キク科 マメカミツレ属
原産: オーストラリア
花期: 春から秋まで2~4mmの筒状花だけの花。雄花と雌花がある。草丈は10~20cmで地面に倒れているが、花先だけ立ち上がる。 葉は羽状に深い切れ込みがある。
道端や公園などで自生している。
ハーブのカモミール(和名、カミツレ)に似ていて、小さいことから、マメ(豆)カミツレと呼ばれる。
モクビャッコウ属 Crossostephium
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モクビャッコウ
学名: Crossostephium chinense
分類: キク科 モクビャッコウ属
原産: 東アジア
花期: 冬茎頂や葉腋に花が咲く。花は筒状花のみで小さい。 葉は狭卵型または、深い切れ込みを持つ。 草丈は30~50cmほど。
シルバーリーフが美しいので庭や花壇などに植えられている。
モンシュンギク属 Argyranthemum
ヨモギ属 Artemisia
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アサギリソウ
学名: Artemisia schmidtiana Maxim.
分類: キク科 ヨモギ属
原産: 北陸~北海道 サハリン 千島
花期: 夏深い切れ込みの葉には白い毛が生えており銀葉にみえる。 茎先に小さな3mmほどの花が集まって咲く。 花は樽状で、筒状花のみ。 草丈は20~30cmほどで、下葉は枯れていく。集まっている姿は半円球状。
シルバーリーフが美しいので庭に植えられたり、寄せ植えに使われたりする。
多年草。
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クソニンジン
学名: Artemisia annua L.
分類: キク科 ヨモギ属
原産: 温帯アジア
花期: 盛夏から秋よく枝分かれして、茎に沿って多数の花が咲く。花は小さく3~4mmほどで、筒状花だけでいわゆる花弁にみえる舌状花はない。 葉は深い切れ込みがありそれが複数回繰り返している。 草丈は0.5~2mほど。
どこにでも自生する。
アルテミシンを含み、マラリアに効果があるとされていてその成分を含む薬がある。しかしアルテミシンに耐性を持つ原虫も現れている。
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ヨモギ
学名: Artemisia indica Willd. var. maximowiczii (Nakai) H.Hara
Syn. Artemisia princeps Pamp.
分類: キク科 ヨモギ属
原産: 日本
花期: 秋花は茎の先に主に茎と葉の付け根(葉腋)から花茎を伸ばして小さな花がたくさん咲く(総状花序)。 葉は深い切れ込みがある。 草丈は夏から秋にかけて80~100cmほどに成長する。
春先には新芽を摘んで茹でて、お浸しにしたり、草餅(蓬餅)にして食用にする。
また葉裏にある毛を集めてお灸で使用するもぐさの材料とする。
ヨモギギク属 Tanacetum
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アカバナムシヨケギク
学名: Tanacetum coccineum (Willd.) Grierson
Syn. Pyrethrum coccineum (Willd.) Vorosch.
分類: キク科 ヨモギギク属
原産: コーカサス地方 グルジア アルメニア アゼルバイジャンなど
花期: 夏花は4~5cmほどで茎頂に咲く(頭状花序)。花色は白色、ピンク、赤色など。 葉は羽状に細かい切れ込みがある。 草丈は40~60cmほど。
アカバナジョチュウギクとも呼ばれる。
蚊取り線香の材料として利用されていたのはシロバナムシヨケギクT. cinerariifoliumで、本種には虫除け作用のあるピレトリンは含まれていない。
多年草。
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ナツシロギク
学名: Tanacetum parthenium (L.) Sch.Bip.
Syn. Pyrethrum parthenium (L.) Sm.
Syn. Matricaria parthenium L.
分類: キク科 ヨモギギク属
原産: バルカン半島~トルコ
花期: 夏花は2cmほどで舌状花は白色、筒状花は黄色。 花は茎と葉の付け根(葉腋)から花茎を伸ばして、更に枝分かれして咲く。 葉は深い切れ込みがあり互生した小葉が連なったようにみえる。 葉の縁にも切れ込みがある。 草丈は50cmほど。
ナツシロギクは、カモミールが属するシカギク属 Matricariaと考えられていたことがあり、その名残で属名の英語読みでマトリカリアとも呼ばれる。
伝統的なハーブとして庭などに植栽される。またこぼれ種から道の脇などにも生えている。
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ヨモギギク
学名: Tanacetum vulgare L.
Syn. Chrysanthemum vulgare (L.) Bernh.
分類: キク科 ヨモギギク属
原産: ヨーロッパからアジアの温帯域
花期: 夏から秋花は1cmほどで黄色いボタン状の頭状花が多数咲く(散形花序)。 筒状花のみで花弁にみえる舌状花はない。 葉は2回羽状複葉で、小葉は7~8枚で、縁に鋸歯がある。葉は互い違いにつく(互生)。 草丈は50~150cmほどで、やや赤みをおびる。
英語ではタンジーと呼ばれる。
庭に植栽されていることもあるが、道の脇などに自生しているものもある。
北海道北部の海岸地域に自生するエゾヨモギギクは小葉の数が多い。
ローダンセマム属 Rhodanthemum
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ローダンセマム
学名: Rhodanthemum gayanum
Syn. Chrysanthemum gayanum
Syn. Leucanthemum gayanum
分類: キク科 ローダンセマム属
原産: 北アフリカ
花期: 春から夏舌状花は白やピンクで筒状花が茶色。花茎を30cmほど伸ばして花が咲く。葉は深い切れ込みがあって白い産毛が薄くつく。
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ローダンセマム・カタナンセ
学名: Rhodanthemum catananche (Ball) B.H.Wilcox, K.Bremer & Humphries
Syn. Chrysanthemum catananche
分類: キク科 ローダンセマム属
原産: 北アフリカ
花期: 春から夏舌状花はレモンイエローで筒状花が黄色。花弁の基部が赤い。花茎を伸ばして先に花が咲く。花茎は10~30cmほど。 葉は深い切れ込みがあり、ややシルバーリーフ。こんもりと茂るように広がる。
蕾から見える花弁の裏側が赤色。
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ローダンセマム・ホセマリエンス
学名: Rhodanthemum hosmariense (Ball) B.H.Wilcox, K.Bremer & Humphries
Syn. Chrysanthemum hosmariense
Syn. Leucanthemum hosmariense
分類: キク科 ローダンセマム属
原産: モロッコ
花期: 春から夏舌状花は白色で筒状花が黄色。花茎を伸ばして先に花が咲く。花茎は10~30cmほど。 葉は深い切れ込みがあり、ややシルバーリーフ。こんもりと茂るように広がる。
総苞片の縁が黒く、蕾がウロコ模様にみえる。
マーガレットに似ている。
ワタスギギク属 Santolina
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サントリナ
学名: Santolina chamaecyparissus L.
分類: キク科 ワタスギギク属
原産: 地中海沿岸
花期: 夏花茎を伸ばして筒状花が咲く(頭状花序)。 花は筒状の先が5裂する。 花色は黄色やクリーム色など。 葉は銀葉で多肉質、杉にもみえる。
コットンラベンダーとも呼ばれる。
花よりも葉の色がきれいなので観葉植物のように楽しむ。 またハーブのような香りがするサントリナオイルを含んでいるので防虫効果もある。乾燥させてドライフラワーのようにすれば衣類の防虫にもなる。
落葉小低木。樹高は30~60cmほどでこんもりと茂る。
キンセンカ連 Calenduleae
アフリカキンセンカ属 Dimorphotheca
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アフリカキンセンカ
学名: Dimorphotheca sinuata
分類: キク科 アフリカキンセンカ属
原産: 南アフリカ
花期: 春から初夏頭状花序の花が咲く。舌状花がへら状に反っている。
属名のディモルフォセカの名称でも流通している。
オステオスペルマム属 Osteospermumに近縁で交雑が起こりやすく品種の特定は難しい。 このためオステオスペルマムとして流通していることもある。
オステオスペルマム属 Osteospermum
カレンデュラ属 Calendula
コウオウソウ連 Tageteae < ヒマワリ上連 Helianthodae
コウオウソウ属 Tagetes
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マリーゴールド
学名: Tagetes patula L.
分類: キク科 コウオウソウ属
原産: メキシコ
花期: 初夏から秋小さな葉が向き合ってつく(羽状複葉)。草丈は10~15cmほど。頭状花序で中心部の花弁が長い。花色はオレンジ色や黄色。一重咲きや八重咲きなど種類も多い。
園芸用で植栽されるほかに、根に線虫の防除効果があるため“コンパニオンプランツ”と呼ばれ畑にも植えられる。
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レモンマリーゴールド
学名: Tagetes lemonii A.Gray
分類: キク科 コウオウソウ属
原産: メキシコ
花期: 夏から秋花は3~4cmほど。コスモスに似た花が咲く。葉は奇数羽状複葉で、小葉は5枚ほどで、縁が鋸歯。 草丈は30~60cmほどですが1mを超すこともある。
葉には甘いレモンの香りがある。
宿根マリーゴールドや、学名の英語読みで、タゲテスレモニーとも呼ばれる。
宿根草。茎が木質化してくる。
ティモフィラ属 Thymophylla
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ダールベルグデージー
学名: Thymophylla tenuiloba (DC.) Small
Syn. Dyssodia tenuiloba (DC.) B.L.Rob.
分類: キク科 ティモフィラ属
原産: アメリカ合衆国テキサス州からメキシコ
花期: 夏から秋よく枝分かれして茎頂に3cmほどの黄色い花が咲く。葉は深い切れ込みがあり細くみえる。 草丈は30cmほど。
属名のティモフィラや、旧属名のディソイデアとも呼ばれる。
色は異なるがブラキカムにも似ている。
サワギク連 Senecioneae
クラスオトンナ属 Crassothonna
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ルビーネックレス
学名: Crassothonna capensis (L.H.Bailey) B.Nord.
Syn. Othonna capensis L.H.Bailey
分類: キク科 オトンナ属
原産: 南アフリカ
花期: 春から秋細い花茎の先に一つの黄色い花が咲く(頭状花序)。 花径は1~1.5cm。 葉は多肉質で細いラグビーボール状。 草丈は低く、這うように伸びていく。 秋になると葉が紅葉する。
ルビーネックレスまたは黄花新月(きばなしんげつ)の名称で流通している。
キオン属 Senecio
セネキオ属と表記することもある。1,300種を超える大きなグループ。
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ノボロギク
学名: Senecio vulgaris L.
分類: キク科 キオン属
原産: ヨーロッパ
花期: 年中頭状花序から筒状花だけ咲く。
道端などに自生している。
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マーガレットアイビー
学名: Senecio macroglossus DC.
分類: キク科 キオン属
原産: 南アフリカ
花期: 冬蔓性常緑樹で生け垣などで利用される。アイビーに似たツヤのある葉。レモンイエローの花。
英語ではWax Ivy(ワックスアイビー)と呼ばれる。
クリオ属 Curio
キオン属 Senecioでしたが異動しました。
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グリーンネックレス
学名: Curio rowleyanus H.Jacobsen
Syn. Senecio rowleyanus
分類: キク科 クリオ属
原産: ナミビア
花期: 秋から冬多肉植物のような緑色の玉が茎に数珠つなぎのように並び、花茎を伸ばして茎頂に花が咲く。花弁は極細で白い。 緑色の玉は葉が変化したもので水を蓄えている。 茎をどんどん伸ばしていくのでハンギングや高い位置に置いて垂れ下がるようにさせる。
園芸店ではミドリノスズという名前でも流通している。
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三日月ネックレス
学名: Curio radicans (L.f.) P.V.Heath
Syn. Senecio radicans L.
分類: キク科 クリオ属
原産: 南アフリカ
花期: 春から初夏花茎を伸ばして先に小さな花が咲く(頭状花序)。 花色は白色またはオフホワイトで、筒状花のみ。 葉は三日月またはバナナに似た多肉質。
砂漠など雨量の少ない地域で生育するために葉に水分を貯めている。
コウモリソウ属 Parasenecio
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イヌドウナ
学名: Parasenecio hastatus (L.) H.Koyama ssp. tanakae (Franch. et Sav.) H.Koyama
分類: キク科 コウモリソウ属
原産: 日本
花期: 夏茎先に多数の花が咲く(円錐花序)。 花は筒状花のみで、雄しべの先が2裂する。 葉身は大きく長さ20cm、幅が20~30cmにもなる。縁に鋸歯がある。 葉柄には翼があり、基部は茎を抱く。 草丈は150~200cmほど。
山菜のボウナ、ホンナ、ウドフキと呼ばれ食用にされる。
自然には東北地方の山地に自生する。
近縁にヨブスマソウやオオコオモリソウがある。ヨブスマソウは北海道にみられ、葉身が縦長の三角形。オオコオモリソウは茎がそれほど太くない。
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モミジガサ
学名: Parasenecio delphiniifolius (Siebold et Zucc.) H.Koyama
分類: キク科 コウモリソウ属
原産: 中国 日本
花期: 夏茎先に多数の花が咲く(円錐花序)。 総苞は8~10mmほどで、5つほどの筒状花が含まれる。花柱の先が2つに分かれてくるんと反り返る。 葉は掌状で互い違いにつく(互生)。葉柄が10~20cmほどある。 草丈は60~90cmほど。
春に葉が展開する前のものを採集して山菜として食用にされる。シドケ、モミジソウとも呼ばれる。シドケを採集するために庭などに植栽されていることもある。
自然には山地の木の陰などに自生する。
タケダグサ属 Erechtites
ツワブキ属 Farfugium
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ツワブキ
学名: Farfugium japonicum (L.) Kitam.
分類: キク科 ツワブキ属
原産: 日本
花期: 秋から冬革質の光沢のある丸葉。花茎を30~50cm伸ばしその先に数個の黄色い花が咲く。
フキ属 Petasites
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フキ
学名: Petasites japonicus (Siebold et Zucc.) Maxim.
分類: キク科 フキ属
原産: 日本原産
花期: 早春早春に数枚の苞葉を開き、その中に数個の筒状花が咲く。苞葉は三角形。
花はフキノトウと呼ばれ、花が開く前に採取され食用される。
成長すると30~40cmほどにもなる。
雌雄異株で、写真は黄色い頭花がつく雄花。
フキは地下茎を持ち、そこから花や葉が伸びる。一般に食材のフキとして流通している部分は葉と葉柄。 地下茎には毒を含むため注意が必要。
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フキ
学名: Petasites japonicus (Siebold et Zucc.) Maxim.
分類: キク科 フキ属
原産: 日本原産
花期: 早春雌花を拡大したもの。周囲にある筒状花には長い雌しべがあり、その先は小さく2つに割れている。 中央にある4弁の花は両性花で先に雌しべもあるが受粉しても子房はできないため中性花とも呼ばれる。
受粉すると次第に子房が紫色に変わり、白い綿毛のついたタンポポのような種ができる。
フキタンポポ属 Tussilago
ペリカリス属 Pericallis
メタカラコウ属 Ligularia
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トウゲブキ
学名: Ligularia hodgsonii Hook.f.
分類: キク科 メタカラコウ属
原産: サハリン 千島列島 日本
花期: 夏茎を伸ばして茎先に数個の花が咲く。 花色は黄色で、大きさは4~5cmほど。 花柄の基部に苞葉がある。 根出葉はフキと同じように長い葉柄があり葉身は腎円形。 茎葉は茎を抱く。 草丈は30~80cmほど。
ツワブキに近縁。
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マルバダケブキ
学名: Ligularia dentata 'Brit-Mrie Crawford'
分類: キク科 メタカラコウ属
原産: 中国 日本
花期: 夏茎を伸ばして茎先に数個の花が咲く。 花色は黄色で、大きさは5~8cmほど。 根出葉はフキと同じように長い葉柄があり葉身は腎円形。 茎葉は茎を抱く。 草丈は60~100cmほど。
本種は葉が黒紫色になる園芸種で、リグラリア・ブラッドマリークロフォードの名前で流通している。
トウゲブキに似ており、トウゲブキには総苞と花柄の基部に苞がある。
ツワブキに近縁。
ヤコブ属 Jacobaea
キオン属から分離された。
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シロタエギク
学名: Jacobaea maritima (L.) Pelser & Meijden
Syn. Senecio bicolor (Willd.) Tod. ssp. cineraria (DC.) Chater
Syn. Senecio cineraria
分類: キク科 ヤコブ属
原産: 地中海沿岸
花期: 夏葉の表面が白い産毛に覆われている。黄色い花が咲く。
特長のある葉を観賞することが多い。
ユリオプス属 Euryops
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ゴールデンクラッカー
学名: Euryops virgineus Less.
分類: キク科 ユリオプス属
原産: 南アフリカ
花期: 春から初夏枝の周囲には小さい切れ込みのある葉がたくさん付く。花は枝から細い茎を伸ばしてその先に2cmほどの頭状花序の黄色い花が咲く。 舌状花は8弁で隙間を開けて咲く。
常緑低木。1.5mほどになる。
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マーガレットコスモス
学名: Euryops chrysanthemoides (DC.) B.Nord.
分類: キク科 ユリオプス属
原産: 南アフリカ
花期: 春から秋深い切れ込みのある葉。枝から長い花茎を伸ばしコスモスに似た黄色い花が咲く。頭状花序の筒状花がコスモスのように出っ張っている。
常緑低木。1.5mほどになる。
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ユリオプスデージー
学名: Euryops pectinatus (L.) Cass.
分類: キク科 ユリオプス属
原産: 南アフリカ
花期: 秋から春深い切れ込みのある葉に白い産毛がある。枝から長い花茎を伸ばしマーガレットに似た黄色い花が咲く。
常緑低木。1.5mほどになる。
シオン連 Astereae
アキノキリンソウ属 Solidago
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アキノキリンソウ
学名: Solidago virgaurea L. subsp. asiatica (Nakai ex H.Hara) Kitam. ex H.Hara
Syn. Solidago japonica Kitam.
分類: キク科 アキノキリンソウ属
原産: ヨーロッパ 北アフリカ アジア
花期: 夏から秋茎先などに多数の花が咲く(総状花序)。花の大きさは20mmほど。 舌状花は数枚で、中央に筒状花がある。 葉は卵形または被針形で縁は鋸歯、互い違いにつく(互生)。 葉柄の基部まで葉身が細く伸びる。 草丈は40~70cmほど。
土手や空き地などに自生する。
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オオアワダチソウ
学名: Solidago gigantea Aiton var. leiophylla Fernald
分類: キク科 アキノキリンソウ属
原産: 北アメリカ
花期: 夏茎先や、茎と葉の付け根(葉腋)から花茎を伸ばして、小さな黄色い花が多数咲く。 花茎がやや傾倒する。 葉は幅の狭い卵形で互生する。 草丈は60~100cmほど。
庭に植栽されている場合もあるが、多くは河原などで自生している。
本種は外来生物法の生態系被害防止外来種(旧称:要注意外来生物)に指定されている。
生態系被害防止外来種リスト (環境省) -
セイタカアワダチソウ
学名: Solidago canadensis var. scabra L.
分類: キク科 アキノキリンソウ属
原産: 北アメリカ
花期: 秋草丈は1~1.5mほど。茎の先に小さな黄色い花が密生して三角形にみえる。
道端や空き地に自生している。
本種は外来生物法の生態系被害防止外来種(旧称:要注意外来生物)に指定されている。
生態系被害防止外来種リスト (環境省)
イズハハコ属 Conyza
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アレチノギク
学名: Conyza bonariensis (L.) Cronquist
分類: キク科 イズハハコ属
原産: 不明ですが、中央アメリカから南アメリカと考えられる
花期: 夏いくつか枝分かれして茎頂に5mmほどの長さの樽形の花が多数咲く。樽の縁に白い短い毛のような舌状花がある。 花が終わると白いポンポンのような毛のついたタネができる。 草丈は40~60cmほど。
道端や荒地などに自生している。
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オオアレチノギク
学名: Conyza sumatrensis (Retz.) E.Walker
分類: キク科 イズハハコ属
原産: 不明ですが、北アメリカと考えられる
花期: 夏いくつか枝分かれして茎頂に5mmほどの長さの樽形の花が多数咲く。樽の縁に白い短い毛のような舌状花がある。 花が終わると白いポンポンのような毛のついたタネができる。 草丈は130~200cmほど。
道端や荒地などに自生している。
本種は外来生物法の生態系被害防止外来種(旧称:要注意外来生物)に指定されている。
生態系被害防止外来種リスト (環境省)
エゾギク属 Callistephus
以前はシオン属 Asterだったが、本種のみ独立した。
グリンデリア属 Grindelia
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グリンデリア・ヒルスタラ
学名: Grindelia hirsutula Hook. & Arn.
Syn. Grindelia robusta
分類: キク科 グリンデリア属
原産: 北米
花期: 夏茎を伸ばして枝分かれして数個の花が咲く。舌状花は黄色。 苞が細くトゲのように見える。 葉は茎を抱き互い違いにつく(互生)。 草丈は40~60cmほど。
多数の別名を持ち、その内の一つからグリンデリア・ロブスタと呼ばれることもある。
庭に植えられていた。
シオン属 Aster
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シオン
学名: Aster tataricus L.f.
分類: キク科 シオン属
原産: シベリア 中国 日本
花期: 秋花は薄紫色で3~4cmほど。よく枝分かれして茎頂に花が咲く。 葉は茎の中ほどは10~15cmほどで先の尖った楕円形で、縁が荒い鋸歯。 葉を触るとザラザラしている。 根出葉は、30~40cmほどもありロゼット状で上向きに付く。 草丈は150~180cmほど。
環境省のレッドリストの準絶滅危惧種(VU)に指定されている。
レッドリスト(PDF) (環境省)
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ダルマギク
学名: Aster spathulifolius Maxim.
分類: キク科 シオン属
原産: 朝鮮半島から島根県の日本海沿岸
花期: 秋花は5~6cmほどで、舌状花は白色または薄青色、筒状花は黄色。 よく枝分かれして茎頂に花が咲く(頭状花序)。 葉は肉厚で卵形。葉や茎に産毛が生えている。 草丈は30~100cm。
やや横に広がるように伸びる。 自然には対馬海流沿い、朝鮮半島から島根県の日本海沿岸の岩場などに自生している。 自然には冷たい海風に耐えるように葉がより肉厚で茎に寄り添うように上向きにつく。
多年草。
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ノコンギク
学名: Aster microcephalus var. ovatus (Franch. et Sav.) Soejima et Mot.Ito
Syn. Aster ageratoides Turcz. var. ovatus (Franch. et Sav.) Nakai
分類: キク科 シオン属
原産: 東アジア
花期: 夏から秋花は3cmほどで、茎頂に散房状に咲く。舌状花は白色や薄紫色。筒状花は黄色で、数本が長い。 葉は卵形で縁に鋸歯がある。 草丈は50~100cmほど。
野菊の一種で、庭に植えられていたが、道端などに自生するものもある。
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ミヤコワスレ
学名: Aster savatieri Makino
Syn. Gymnaster savatieri (Makino) Kitam.
分類: キク科 シオン属
原産: 日本
花期: 春から夏舌状花の縁や基部がやや白い。 花色は紫色やピンクなど。 葉は卵形で大きな鋸歯。 草丈は30~50cmほど。
ミヤマヨメナを原種とする園芸種が流通している。
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ヨメナ
学名: Aster yomena (Kitam.) Honda
Syn. Kalimeris yomena (Kitam.) Kitam.
分類: キク科 シオン属
原産: 東アジア
花期: 夏から秋花は3~4cmほどで、舌状花は白色または薄紫色、花の中央の筒状花は黄色。 細い茎を枝分かれして茎頂に花が咲く。 花を咲かせる茎(花柄)は長い。 葉は花の近くは幅の狭い楕円形で、茎の下の方の葉には縁に浅い鋸歯がある。 果実には短い0.5mmほどの毛が生えている(冠毛)。 草丈は1~1.5mほど。
野菊の一種で、道の端などに自生する。
春に芽を出した頃に摘んで茹でて食用にされる。
シムフィヨトリクム属 Symphyotrichum
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クジャクアスター
学名:
分類: キク科 シムフィヨトリクム属
原産:
花期: 晩夏から秋細い花弁。蕾には短い萼片が付いている。葉は幅が狭く短い被針形。 よく枝分かれしてたくさん花が咲く。
クジャクアスターは総称で、キダチコンギクや、S. tradescantii、ユウゼンギク S. novi-belgiiなどを交配した園芸種。
クジャクソウとも呼ばれる。
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キダチコンギク
学名: Symphyotrichum pilosum (Willd.) G.L.Nesom
Syn. Aster pilosus
分類: キク科 シムフィヨトリクム属
原産: 北アメリカ
花期: 晩夏から秋よく枝分かれし小さな2cmほどの花が多数咲く(円錐花序)。 葉は短い被針形。 草丈は60~120cmほど。 茎はやや木質化する。
白色の花はシロクジャクとも呼ばれる。
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ミケルマス・デージー
学名: Symphyotrichum lanceolatum (Willd.) G.L.Nesom
Syn. Aster lanceolatum
分類: キク科 シムフィヨトリクム属
原産: 北アメリカ
花期: 晩夏から秋よく枝分かれして茎先に3cmほどの花が咲く(頭状花序)。 葉は幅の狭い卵形で先が尖る。葉柄はない。 草丈は1.5mほど。
ミケルマス・デージーはS. tradescantiiを指すが、園芸種も多くその近縁種もある。
日本では宿根アスターと呼ばれている。
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ヒロハホウキギク
学名: Symphyotrichum subulatum (Michx.) G.L.Nesom var. squamatum (Spreng.) S.D.Sundberg
Syn. Aster subulatus Michx. var. ligulatus Shinners
分類: キク科 シムフィヨトリクム属
原産: 北アメリカ
花期: 夏よく枝分かれして、先に小さな6~8mmほどの花が咲く。花弁は白色またはピンク。花の中央の筒状花は黄色。 葉は幅が狭くて15~20cmほどの線形または被針形で、茎の下の方ほど長く、上の方や、枝分かれした先は短い。 茎は固くしっかりしており、断面は緩やかな四角形のような形。 草丈は120~180cmほど。
受粉すると、白くて丸い綿毛のような種ができる。
道の端などに自生している。
一年草。
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ユウゼンギク
学名: Symphyotrichum novi-belgii (L.) G.L.Nesom
Syn. Aster novi-belgii L.
分類: キク科 シムフィヨトリクム属
原産: 北アメリカ
花期: 秋茎先に枝分かれするように数個の2~3cmほどの花が咲く(散房花序)。 舌状花は薄紫色。筒状花は数本長い。 葉は被針形で、2~3cmほど。 草丈は花屋などで販売されているものは低いが、大きいと100cmほどになる。
多年草。
ヒナギク属 Bellis
フェリシア属 Felicia
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フェリシア
学名: Felicia heterophylla (Cass.) Grau
分類: キク科 フェリシア属
原産: 南アフリカ
花期: 春から夏頭状花序の花が咲く。筒状花が青い。花の大きさは3~4cm。花色は白色、ピンク、青色など。葉はへら形。草丈は15~25cm。
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ブルーデージー
学名: Felicia amelloides
分類: キク科 フェリシア属
原産: 南アフリカ
花期: 春から秋頭状花序の舌状花が青い。花の大きさは3~4cm。花茎は15cm程度。草丈は30~60cm、まれに1mを越えることがある。葉は緑色が主ですが縁が白いものもある。
ブラキカム属 Brachyscome
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ブラキカム
学名: Brachyscome multifida
分類: キク科 ブラキカム属
原産: オーストラリア
花期: 春から秋小さな2~3cmほどの花が頭状花序で咲く。葉は羽状に細裂している。 草丈は10~20cm。
這うように広がるのでグランウンドカバーに利用されることもあるが、蒸し暑い時期に枯れてしまうこともある。
属名をBrachycomeと誤って表記することがあるし、以前's'を抜いた属名への改称が提案されたが却下されている。
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ブラキカム
学名: Brachyscome angustifolia A. Cunn. ex DC.
分類: キク科 ブラキカム属
原産: オーストラリア
花期: 春から秋小さな2~3cmほどの花が頭状花序で咲く。葉には大きな切れ込みがある。 草丈は10~20cm。
這うように広がるのでグランウンドカバーに利用されることもあるが、蒸し暑い時期に枯れてしまうこともある。
ベリウム属 Bellium
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ベビリアンデージー
学名: Bellium bellidioides L.
分類: キク科 ベリウム属
原産: 地中海西部 コルス島、サルディーニャ島
花期: 夏小さな2cmほどの花が咲く。花は細い茎の先に咲く(頭状花序)。 葉はロゼットで輪の様に広がる。葉はスプーン形。 草丈は10~15cmほど。
ボルトニア属 Boltonia
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アメリカギク
学名: Boltonia asteroides Sims
Syn. Boltonia diffusa
分類: キク科 ボルトニア属
原産: 北アメリカ東部
花期: 夏花は2~3cmほど。花色は薄紫色で、花の中央の筒状花は黄色。 よく枝分かれして茎頂に花が咲く。 葉は長い楕円形で、やや厚みがあって、縁を触ると小さな棘状の鋸歯があることがわかる。 草丈は50~150cmほど。
ボルドーギクとも呼ばれる。
ムカシヨモギ属 Erigeron
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アズマギク
学名: Erigeron thunbergii A.Gray ssp. thunbergii
分類: キク科 ムカシヨモギ属
原産: 日本固有種
花期: 初夏花は茎先に咲く(頭状花序)。花弁が多い。花色は淡紫色。 茎葉は卵形で互い違いにつく(互生)。 根出葉はヘラ形でロゼット状。 茎と葉裏に短毛が密生する。 草丈は20~30cm。
自然には山の明るい草原に自生する。山野草として販売され鉢植えなどされている。
アズマギクの名称で販売されている別の園芸種があるが別種。
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エリゲロン
学名: Erigeron speciosus 'Rosa Juwel'
分類: キク科 ムカシヨモギ属
原産: 北アメリカ
花期: 夏茎先や茎と葉の付け根(葉腋)から花茎を伸ばして先に咲く。花は3~4cmほどで、花弁は細くて多い。葉は卵形でやや茎を抱く。 草丈は30~40cmほど。
写真は園芸種のローザジュエル。
エリゲロンは属名の英語読み。
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ケナシヒメムカシヨモギ
学名: Erigeron pusillus Nutt.
Syn. Conyza parva Cronquist
Syn. Conyza canadensis (L.) Cronquist var. pusilla (Nutt.) Cronquist
分類: キク科 ムカシヨモギ属
原産: 北アメリカ
花期: 秋よく枝分かれして茎頂に3mmほどの小さな花が咲く。 舌状花は短くて、筒状花は黄色。 花は茎と葉の付け根(葉腋)から花茎を伸ばして、更によく枝分かれして咲く。 葉は針形。 草丈は40~50cmほど。
ヒメムカシヨモギには葉や茎に短い毛が生えているのに対して、本種は無毛。
道端や藪などに生えている。
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ハルジオン
学名: Erigeron philadelphicus L.
分類: キク科 ムカシヨモギ属
原産: 東アジア
花期: 春から初夏花は頭状花序で白い糸状の舌状花が咲く。
本種は外来生物法の生態系被害防止外来種(旧称:要注意外来生物)に指定されている。
生態系被害防止外来種リスト (環境省) -
ヒメジョオン
学名: Erigeron annuus (L.) Pers.
分類: キク科 ムカシヨモギ属
原産: 東アジア
花期: 初夏から秋花は頭状花序で細くて白い舌状花が咲く。
道端などどこにでも生えている。
本種は外来生物法の生態系被害防止外来種(旧称:要注意外来生物)に指定されている。
生態系被害防止外来種リスト (環境省) -
ヒメムカシヨモギ
学名: Erigeron canadensis L.
Syn. Conyza canadensis (L.) Cronquist
分類: キク科 ムカシヨモギ属
原産: 北アメリカ 中央アメリカ
花期: 秋よく枝分かれして茎頂に3mmほどの小さな花が咲く。 舌状花は短くて、筒状花は黄色。 花は茎と葉の付け根(葉腋)から花茎を伸ばして、更によく枝分かれして咲く。 葉は針形。 葉や茎に短い毛がある。 草丈は40~120cmほど。
道端や藪などに生えている。
本種は外来生物法の生態系被害防止外来種(旧称:要注意外来生物)に指定されている。
生態系被害防止外来種リスト (環境省) -
ペラペラヨメナ
学名: Erigeron karvinskianus DC.
分類: キク科 ムカシヨモギ属
原産: メキシコ 南アメリカ
花期: 春から秋花は頭状花序で2cmほどの白い花が咲く。花は次第に赤くなる。草丈が20~40cmと高いわりに茎が細く、よく倒れてしまう。
ゲンペイコギクとも呼ばれる。
ハハコグサ連 Gnaphalieae
ウスベニチチコグサ属 Gamochaeta
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チチコグサモドキ
学名: Gamochaeta pensylvanica (Willd.) Cabrera
Syn. Gnaphalium pensylvanicum Willd.
分類: キク科 ウスベニチチコグサ属
原産: 日本 中国 朝鮮半島
花期: 春から秋よく枝分かれして、茎頂に茶色い頭状花序の花が密生して咲く。
道端などに自生している。
ウスユキソウ属 Leontopodium
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ミヤマウスユキソウ
学名: Leontopodium fauriei (Beauverd) Hand.-Mazz.
分類: キク科 ウスユキソウ属
原産: 東北地方の高山
花期: 夏茎先に苞葉が花弁のように広がって、中央に数個の頭花が咲く。 頭花は筒状花で中央が雄花で、その周囲に雌花が咲く。 葉は短い線形で互い違いにつく(互生)。 茎も葉も産毛が生えている。 草丈は10~15cmほど。
自然には高山に自生するが採集されて山野草として販売されて、庭などに植生されていることがある。
エーデルワイスの仲間。
多年草。
エゾチチコグサ属 Antennaria
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エゾチチコグサ
学名: Antennaria dioica (L.) Gaertn.
分類: キク科 エゾチチコグサ属
原産: 北半球の寒帯(ロシア アラスカ 北海道など)
花期: 夏茎先に数個の花が咲く。花は毛糸状。 花色は赤色、白色。 茎葉は細く1cmほどで斜上し互い違いにつく(互生)。 根出葉はへら形でロゼットになる。 草丈は10~20cmほど。
オゾタムヌス属 Ozothamnus
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ライスフラワー
学名: Ozothamnus diosmifolius (Vent.) DC.
分類: キク科 エゾチチコグサ属
原産: オーストラリア北東部
花期: 春よく枝分かれして、茎先に数個の花が咲く。花弁は小さい。蕾が米粒状なのが名前の由来。葉は短くて細い。
いい香りがするのでドライフラワーとしても利用される。
常緑低木。樹高は30~200cmほど。
キセロクリサム属 Xerochrysum
ムギワラギク属 Helichrysumでしたが異動しました。
シェーニア属 Schoenia
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シェーニア・カシアナム
学名: Schoenia cassiniana (Gaudich.) Steetz
Syn. Helichrysum cassinianum Gaudich.
分類: キク科 シェーニア属
原産: オーストラリア
花期: 春茎先や葉腋から花が咲く。花色はピンク。筒状花がやや出っ張る。 葉は狭卵形で互い違いにつく(互生)。 草丈は30~50cmほど。
原産地では6~12月に咲くが、日本では春に咲く。
旧属名からヘリクリサムやかんざし姫の名前で流通している。
ハハコグサ属 Gnaphalium
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チチコグサ
学名: Gnaphalium japonicum Thunb.
分類: キク科 ハハコグサ属
原産: 日本 中国 朝鮮半島
花期: 春から秋茶色い頭状花序の花が密生して咲く。総苞はヘラ状に開く。茎や葉は白い産毛に覆われている。
道端などに自生している。
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ハハコグサ
学名: Gnaphalium affine D.Don
分類: キク科 ハハコグサ属
原産: 東アジア 中国 朝鮮半島 台湾 日本
花期: 春黄色い頭状花序の花が密生して咲く。筒状花のみで舌状花はない。葉や茎は白い短い産毛に覆われている。
春の七草、御形(ゴギョウ、オギョウ)として若い芽を摘んで食用にする。
道端などに自生している。
ピクノソラス属 Pycnosorus
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クラスペディア
学名: Pycnosorus globosus (F.Muell.) Benth
Syn. Craspedia globosa
分類: キク科 ピクノソラス属
原産: オーストラリア
花期: 夏茎頂にボール状に花が咲く。舌状花は無く、筒状花だけで2cmほどになる。花色は黄色。 葉は線形で向き合ってつく(対生)。 葉全体に羽毛があって銀葉。 草丈は40~70cmほど。
多年草。
ムギワラギク属 Helichrysum
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カレープラント
学名: Helichrysum italicum (Roth) G. Don fil.
Syn. Helichrysum angustifolium (Lam.) DC
Syn. Gnaphalium angustifolium Lam.
分類: キク科 ムギワラギク属
原産: 地中海沿岸
花期: 夏茎を伸ばしてその先に多くの花が集まって咲く(複集散花序)。 花は黄色で筒状花のみ。 葉は長被針形で白い産毛に覆われた銀葉。 葉にはほのかにスパイシーなカレーの香りがする。
エバーラスティングとも呼ばれる。
ドライフラワーやポプリなどにも利用されるが料理にはあまり使われない。
寄せ植えされたり、花壇などに植えられることもある。乾燥地を好み、多湿に弱い。
常緑小低木。樹高は60cmほど。成長すると株元が木質化してくる。
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ヘリクリサム・サイモサム
学名: Helichrysum cymosum (L.) D.Don ex G.Don
分類: キク科 ムギワラギク属
原産: 南アフリカ
花期: 夏から秋茎を伸ばしてその先に多くの花が集まって咲く(複集散花序)。 花は黄色で筒状花のみ。 葉は卵形の銀緑で互い違いにつく(互生)。 草丈は大きくなると50cmほどで横にも広がる。
常緑多年草。
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ヘリクリサム・レトルツム
学名: Helichrysum retortum Wild.
分類: キク科 ムギワラギク属
原産: 南アフリカ
花期: 夏茎を伸ばしてその先に花が咲く(頭状花序)。 花弁に見えるのは総苞。苞の先の裏側が赤い。 葉は卵形のシルバーリーフで互い違いにつく(互生)。 花は曇ると閉じる。
シルバーキャンドルの名前で流通している。 蕾が赤い円錐形でキャンドルに見立てたもの。
常緑多年草。
ヤマハハコ属 Anaphalis
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ホソバノヤマハハコ
学名: Anaphalis margaritacea (L.) Benth. et Hook.f. var. angustifolia (Franch. et Sav.) Hayata
分類: キク科 ヤマハハコ属
原産: アジア 北アメリカ
花期: 夏茎頂または茎と葉の付け根(葉腋)から花茎を伸ばして枝分かれしてその先に花が咲く(頭状花序)。 花は8mmほどで、花弁にみえるのは総苞で、中央の筒状花のみ。 雌雄異株で、写真は雌花。雄花の筒状科にはやや突き出た雄しべがある。 葉は細い。 茎も葉も白い産毛が生えている。 草丈は40~60cmほど。
レウコフィタ属 Leucophyta
カロケファルス属 Calocephalusでしたが本種だけ独立しました。
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カロケファルス・プラチーナ
学名: Leucophyta brownii Cass.
Syn. Calocephalus brownii (Cass.) F.Muell.
分類: キク科 レウコフィタ属
原産: オーストラリア西南部
花期: 夏全身が銀色で造花かと思わせる姿をしているが立派な植物。 花茎を伸ばし茎頂に5mmほどの半球から球状の花がつく。花弁は0.5mmほどの筒状花で、花色は白色または黄色。 花茎は30~70cmほど。 こんもりと丸く茂るようになる。
本種は花を楽しむというよりもむしろその銀色の茎を楽しむ。 プランターの寄せ植えや、花壇の寄せ植えなどに利用される。
カロケファルスは、以前の属名。
ロダンテ属 Rhodanthe
ローダンセ属とも呼ばれる。
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ハナカンザシ
学名: Rhodanthe anthemoides (Sieber ex Spreng.) Paul G. Wilson
Syn. Helipterum anthemoides
分類: キク科 ロダンテ属
原産: オーストラリア
花期: 春から夏花弁は触るとカサカサする手触りで最初からドライフラワーのようですが、花弁にみえているのは総苞片で、中心にある黄色い部分が筒状花です。蕾は赤くて丸い。花茎は20~50cmほど。
原産地 南半球では8月から11月に花が咲きますが、日本では北半球なので春から咲きます。
ヘリオプテルム属 Heliopterumからロダンテ属 Rhodantheに変更されました。
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ローダンセ
学名: Rhodanthe manglesii Lindl.
分類: キク科 ロダンテ属
原産: オーストラリア西部
花期: 夏花弁は触るとカサカサする手触りで最初からドライフラワーのようですが、花弁にみえているのは総苞片で、中心にある黄色い部分が筒状花です。 葉は丸く撥水性があり、茎を包む。草丈は20~50cmほど。
和名はヒロハノハナカンザシ。“てんてん手毬”の名前で流通している。
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ローダンセ
学名: Rhodanthe chlorocephala (Turcz.) Paul G.Wilso
分類: キク科 ロダンテ属
原産: オーストラリア西部
花期: 夏花弁は触るとカサカサする手触りで最初からドライフラワーのようですが、花弁にみえているのは総苞片で、中心にある黄色い部分が筒状花です。 花色はピンク、白色など。 葉は細く互い違いにつく(互生)。草丈は20~60cmほど。
ハルシャギク連 Coreopsideae < ヒマワリ上連 Helianthodae
コスモス属 Cosmos
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オオハルシャギク
学名: Cosmos bipinnatus Cav.
分類: キク科 コスモス属
原産: メキシコ
花期: 秋一般にコスモスと呼ばれるのは本種。花色は白やピンクなど。葉は深い切れ込みがありまるで細く枝分かれしているようにもみえる。 葉は向かいあってつく(対生)。 草丈は40~150cmほど。
白地に黄色の花弁で冬に咲くウィンターコスモスはセンダングサ属 (Bidens)で別属。
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キバナコスモス
学名: Cosmos sulphureus Cav.
分類: キク科 コスモス属
原産: メキシコ
花期: 夏から秋黄色やオレンジ色のコスモス。葉は奇数羽状複葉で、小葉には切れ込みがある。
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チョコレートコスモス
学名: Cosmos atrosanguineus (Hook.) Voss
分類: キク科 コスモス属
原産: メキシコ
花期: 夏から秋黒紫色の濃い色の花が咲く。葉は奇数羽状複葉。小葉は細めの卵型。チョコレートの香りがする。
キバナコスモスとの交配種もある。
センダングサ属 Bidens
19世紀まではヒマワリ連と考えられてきた。
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アメリカセンダングサ
学名: Bidens frondosa L.
分類: キク科 センダングサ属
原産: 北アメリカ
花期: 秋筒状花のみで花弁となる舌状花は無い。花は茎先や茎と葉の付け根(葉腋)から花柄を伸ばして先に咲く。 花の下にある総苞片が長くロゼット状に付く。 葉は向かいあって付く(対生)で、3~5枚奇数羽状複葉、小葉の縁は鋸歯。 また、茎の上の方では互い違いに付く(互生)することもある。 草丈は50~150cmほど。
本種は外来生物法の生態系被害防止外来種(旧称:要注意外来生物)に指定されている。
生態系被害防止外来種リスト (環境省) -
ウィンターコスモス
学名: Bidens ferulifolia (Jacq.) DC.
分類: キク科 センダングサ属
原産: 北アメリカ南部から中央アメリカ
花期: 夏から秋舌状花の根元の方が黄色ものがある。コスモスに似ているがセンダングサの仲間。 葉は奇数羽状複葉。フェルリフォリア種。
属名のビデンスで流通していることもある。
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ウィンターコスモス
学名: Bidens laevis (L.) B.S.P.
分類: キク科 センダングサ属
原産: 北アメリカ南部から中央アメリカ
花期: 秋から冬舌状花の根元の方が黄色ものがある。コスモスに似ているがセンダングサの仲間。 葉は細い卵形。ラエビス種。
属名のビデンスで流通していることもある。
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コセンダングサ
学名: Bidens pilosa L.
分類: キク科 センダングサ属
原産: アメリカ大陸
花期: 夏から秋筒状花のみで花弁となる舌状花は無い。花は茎先や茎と葉の付け根(葉腋)から花柄を伸ばして先に咲く。 蕾を支えていた萼片が数枚花の下にみえる。 葉は3~5枚奇数羽状複葉で、小葉の縁は鋸歯。 草丈は40~100cmほど。
フックの付いた細い種をたくさん付ける。 この種が服などにくっつくので、くっつき虫と呼ばれる。
本種は外来生物法の生態系被害防止外来種(旧称:要注意外来生物)に指定されている。
生態系被害防止外来種リスト (環境省) -
タウコギ
学名: Bidens tripartita L.
分類: キク科 センダングサ属
原産: 北半球
花期: 夏から秋頭花は20~30mmほど、筒状花のみで花弁となる舌状花は無い。花は茎先や茎と葉の付け根(葉腋)から花柄を伸ばして先に咲く。 花の直下にあるのは総苞片。葉は単葉で縁は大きな鋸歯。 草丈は30~100cmほど。
ダリア属 Dahlia
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皇帝ダリア
学名: Dahlia imperialis
分類: キク科 ダリア属
原産: メキシコ
花期: 秋草丈は2mを越えることがある。茎は太く5cmを越えることもある。茎には節ができ竹のような姿。
花も大きく10~20cmほど。花は茎と葉の付け根(葉腋)から花茎を伸ばして、更に枝分かれして先に咲く。 葉は奇数羽状複葉で、向き合ってつく(対生)。
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ダリア
学名: Dahlia
分類: キク科 ダリア属
原産: メキシコ
花期: 夏から秋多くの園芸種がある。花弁が多数重なり合う八重咲き(ダリア咲き)が比較的多い。 全体が舌状花となったものもある。 葉は奇数羽状複葉で、小葉は先の尖った卵形で縁が鋸歯になっているものが多い。 草丈は30cmくらいから1mを越えるものまである。
塊根ができてそこから茎が伸びる。品種によっては種から育てられるものもある。
プランターや庭などに植生されている。
ハルシャギク属 Coreopsis
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イトバハルシャギク
学名: Coreopsis verticillata L.
分類: キク科 ハルシャギク属
原産: 北アメリカ
花期: 夏コスモスに似た黄色い花が咲く。よく枝分れして茎頂に花が咲く(頭状花序)。 葉はとても細く茎に数本が付いている。 草丈は40~100cmほど。
庭に植栽されていた。
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オオキンケイギク
学名: Coreopsis lanceolata L.
分類: キク科 ハルシャギク属
原産: 北アメリカ
花期: 初夏大きな黄色い花が咲く。花弁の先が4~5裂する。葉は細い卵形だが、成長すると切れ込みが入ったり、複葉となる。 また葉に産毛もある。 荒れた土地でも育つため緑化のために導入されたが、繁殖力が強く、現在は外来生物法にもとづく特定外来生物に指定されており原則、栽培・譲渡・販売・輸出入などが禁止されている。
特定外来生物 (環境省)
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キンケイギク
学名: Coreopsis grandiflora Hogg ex Sweet
分類: キク科 ハルシャギク属
原産: 北アメリカ
花期: 夏黄色い花が咲く。花弁の先が4~5裂する。葉は細い卵形。 草丈は30~40cmほど。
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ハルシャギク
学名: Coreopsis tinctoria Nutt.
分類: キク科 ハルシャギク属
原産: 北アメリカ
花期: 春から初夏細い茎をよく枝分かれさせ茎頂に5cmほどの花が咲く。花は中央の筒状花とそれに続く舌状花の半分が赤茶色で、花弁の先が黄色い蛇の目咲き。 葉は2回羽状複葉で細い。別名、ジャノメソウ(蛇の目草)
花壇などに植栽されるが、地域によっては道端などに自生している。
ヒマワリ連 Heliantheae < ヒマワリ上連 Helianthodae
オランダセンニチ属 Acmella
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キバナオランダセンニチ
学名: Acmella oleracea (L.) R.K.Jansen
Syn. Spilanthes acmella (L.) Murray not (L.) L.
分類: キク科 オランダセンニチ属
原産: 不明
花期: 夏茎長に俵状の花が咲く。葉は卵形で向き合ってつく(対生)。
パラクレス、アクメラ、スピランサスなど旧属名などに沿った多くの名前で流通している。
多年草。草丈は20~40cmほど。
コガネグルマ属 Chrysogonum
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コガネグルマ
学名: Chrysogonum virginicum
分類: キク科 コガネグルマ属
原産: 北アメリカ東部
花期: 初夏黄色い花が咲く。花弁が5~6枚。舌状花は幅が広くて先が割れている。筒状花も黄色。 花茎はやや赤くて、細い産毛が多数ある。 葉は卵形で縁が小さな丸い切れ込みがあり、葉柄が長い。 草丈は5cmくらいから大きいと15cmほど。
グランドカバーとしても利用されている。
ジャノメギク属 Sanvitalia
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サンビタリア
学名: Sanvitalia procumbens Lam. 1792
分類: キク科 ジャノメギク属
原産: グアテマラ メキシコ
花期: 夏から秋黄色い3cmほどの花が咲く。よく枝分かれして広がるように伸びる。 葉は被針形で向き合ってつく(対生)で、茎の周りに十字状につく。 草丈は10~30cmほど。
花壇や庭などに植栽されている。
筒状花が黒っぽいものもある。
タカサブロウ属 Eclipta
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タカサブロウ
学名: Eclipta thermalis Bunge
Syn. Eclipta prostrata auct. non (L.) L.
分類: キク科 タカサブロウ属
原産: 南アジアから東アジア
花期: 夏白い小さな7~10mmほどの花が咲く。 花は茎と葉の付け根(葉腋)から花茎を伸ばして数個咲く。 葉は幅の狭い被針形。 草丈は20~60cmほど。
田圃の畔など湿ったところに自生する。
ヒマワリ属 Helianthus
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キクイモ
学名: Helianthus tuberosus L.
分類: キク科 ヒマワリ属
原産: 北アメリカ
花期: 秋花は8~10cmほどで、よく枝分かれして茎頂に咲く。 葉は長楕円形で、向き合って付く(対生)が、花に近い葉は互い違いに付く(互生)。 縁は浅い鋸歯。 茎には短くて固い毛が密生していて、触ると痛い。 草丈は2~3mほど。
庭に植えられていた。
葉の表面が白くなるうどん粉病にかかることが多い。
葉が茶色く枯れる頃に土の中にイモ状の塊茎ができる。食用になる。
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ヒマワリ
学名: Helianthus annuus
分類: キク科 ヒマワリ属
原産: 北アメリカ
花期: 夏草丈2mほどで、30cmほどの大きな花が咲く。
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ヤナギバヒマワリ
学名: Helianthus salicifolius 'Golden Pyramid'
Syn. Helianthus filiformis Small
Syn. Helianthus orgyalis DC.
分類: キク科 ヒマワリ属
原産: 北アメリカ
花期: 秋花は茎頂や茎と葉の付け根(葉腋)に花柄を伸ばして咲く。 花の大きさは5~6cmほど。 舌状花は黄色で、中央の筒状花は褐色。 葉は細くて硬く、互い違いに四方につく(互生)。また葉の裏側はザラザラしている。 草丈は1~2mほど。
庭に植栽されていた。
写真は園芸種でヘリアンサス・ゴールデンピラミッドの名称で流通している。
ヒマワリモドキ属 Heliopsis
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キクイモモドキ
学名: Heliopsis helianthoides L. var. scabra
分類: キク科 ヒマワリモドキ属
原産: 北アメリカ東部
花期: 夏草丈は1~1.5mほど。枝分かれして茎頂に黄色い花が咲く。花の大きさは6~8cmほど。 葉は被針形で、互生し縁が鋸歯。 変種名scabraはザラザラしているの意味で、葉をさわるとザラザラしている。
「姫ヒマワリ」の名前で流通している。ヒマワリ属にあるヒメヒマワリ Helianthus debilisは別種で、筒状花が茶色い。
庭などに植栽されている。
似ている花のキクイモは秋にイモ状の塊茎ができるが、キクイモモドキにはできない。 また、キクイモの葉は長楕円形で、花の中央の筒状花が小さい。
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ヒマワリモドキ
学名: Heliopsis helianthoides (L.) Sweet
分類: キク科 ヒマワリモドキ属
原産: 北アメリカ東部
花期: 夏茎頂や、茎と葉の付け根(葉腋)から花茎を伸ばして、黄色い花が咲く。 花の大きさは5~6cmほど。 葉は卵形で縁が浅い鋸歯で、対生する。 草丈は1~1.5mほど。
「姫ヒマワリ」の名前で流通している。ヒマワリ属にあるヒメヒマワリ Helianthus debilisは別種で、筒状花が茶色い。
庭などに植栽されている。
似ている花のキクイモは秋にイモ状の塊茎ができるが、キクイモモドキにはできない。 また、キクイモの葉は長楕円形で、花の中央の筒状花が小さい。
ヒャクニチソウ属 Zinnia
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ヒャクニチソウ
学名: Zinnia elegance
分類: キク科 ヒャクニチソウ属
原産: メキシコ
花期: 夏から秋花が長く咲く。一重や八重。ダリヤ咲きなど種類が多い。
ジニアとも呼ばれる。
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ホソバヒャクニチソウ
学名: Zinnia angustifolia Kunth
Syn. Zinnia linearis Benth.
分類: キク科 ヒャクニチソウ属
原産: メキシコ
花期: 夏から秋花は2~3cmほどで、筒状花が盛り上がるようにみえる。 よく枝分かれして茎先に咲く。 花色は白色や黄色など。 葉は幅が細く線形で、向かい合ってつく(対生)。 草丈は20~50cmほど。
ブタクサ属 Ambrosia
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ブタクサ
学名: Ambrosia artemisiifolia L.
分類: キク科 ブタクサ属
原産: 北アメリカ
花期: 夏から秋枝分かれして花茎を伸ばし、小さな粒状の花が多数咲く(総状花序)。 雌雄異花で、花茎の下の方に数個雌花があり、伸ばした花茎に雄花が多数つく。 葉は深い切れ込みが複数回繰り返している。 草丈は50~100cmほど。
花粉症のアレルギーを起こす。
本種は外来生物法の生態系被害防止外来種(旧称:要注意外来生物)に指定されている。
生態系被害防止外来種リスト (環境省)
ルドベキア属 Rudbeckia
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オオハンゴンソウ
学名: Rudbeckia laciniata L.
分類: キク科 ルドベキア属
原産: アメリカ合衆国
花期: 夏草丈は1.5~2mほど。茎先や茎と葉の付け根(葉腋)から花茎を伸ばし7~10cmほどの黄色い花が咲く。 葉は互い違いにつき(互生)、花に近い葉は卵形で、下の方は羽状複葉で3~7枚、小葉は10~20cmで長い。
本種は外来生物法の特定外来生物に指定されており原則、栽培・譲渡・販売・輸出入などが禁止されている。
特定外来生物 (環境省) -
オオハンゴンソウ
学名: Rudbeckia laciniata var. hortensis
分類: キク科 ルドベキア属
原産: アメリカ合衆国
花期: 夏本種は八重咲き種で、ヤエザキハンゴンソウや、ハナガサギクとも呼ばれる。
特定外来生物 (環境省)
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ルドベキア・トリロバ
学名: Rudbeckia triloba L.
分類: キク科 ルドベキア属
原産: 北アメリカ
花期: 夏から秋草丈は1mほどで5cmほどの黄色い花が咲く。頭状花序の筒状花が焦げ茶色で出っ張っている。
ルドベキア・タカオの名前で流通している。
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ルドベキア・ヒルタ
学名: Rudbeckia hirta L.
分類: キク科 ルドベキア属
原産: アメリカ合衆国
花期: 夏8~10cmほどの大きな黄色い花が咲く。枝分かれして茎頂に花が咲く。頭状花序で花の中心にある筒状花は黒茶色。 葉は楕円形で10~15cmほど。草丈は30~100cm。
ヒヨドリバナ連 Eupatorieae < ヒマワリ上連 Helianthodae
アゲラティナ属 Ageratina
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アゲラティナ・オルティッシマ
学名: Ageratina altissima 'Chocolate'
Syn. Eupatorium rugosum
分類: キク科 アゲラティナ属
原産: 北アメリカ中央・東部
花期: 晩夏から秋まで花は茎と葉の付け根から伸びて数個の花が咲く(散形花序)。 葉は倒針形で浅い鋸歯。本種は園芸種で茎と葉裏が紫色。
以前はヒヨドリバナ属(ユーパトリウム)だったため、ユーパトリウム・チョコレートの名称で流通している。
カッコウアザミ属 Ageratum
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アゲラタム
学名: Ageratum houstonianum
分類: キク科 カッコウアザミ属
原産: メキシコ
花期: 夏から秋まで花は頭状花序の筒状花に短い舌状花が数本まばらに咲く。瑠璃色の花。
草丈は50cmほどまで伸びるが倒れることがあって地面に近いところを這うようなこともある。 葉は3~4cmの卵型で楕円状の浅い切れ込みがある。
コノクリニウム属 Conoclinium
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ユーパトリウム
学名: Conoclinium coelestinum (L.) DC.
Syn. Eupatorium coelestinum
分類: キク科 コノクリニウム属
原産: 北アメリカ東部
花期: 夏から秋舌状花が細くひげ状の花が咲く。花は茎と葉の付け根(葉腋)から花茎を伸ばし数個咲く(散形花序)。 花色は薄紫色や白色。 葉は被針形で向き合って付く(対生)、縁は鋸歯。 草丈は40~70cmほど。
庭などに植えられている。
旧属名のユーパトリウムの名前で流通している。
ヒヨドリバナ属 Eupatorium
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ヒヨドリバナ
学名: Eupatorium makinoi T.Kawahara et Yahara
分類: キク科 ヒヨドリバナ属
原産: 北半球温帯
花期: 夏茎頂や茎と葉の付け根(葉腋)に数個の白い花がやや房状に咲く。 花は筒状花で雄しべが長い。 葉は卵形で、向かい合ってつく(対生)と、交互につく(互生)がある。 草丈は1~2mほど。
フジバカマに似ているが、フジバカマの葉は3裂するが、ヒヨドリバナは裂けないので区別できる。
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フジバカマ
学名: Eupatorium japonicum Thunb.
分類: キク科 ヒヨドリバナ属
原産: 東アジア
花期: 晩夏から秋草丈80~100cmの先に小さな花を多数つけ雄しべが長く伸びる姿はもじゃもじゃした印象。
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ヨツバヒヨドリ
学名: Eupatorium glehnii F.Schmidt ex Trautv.
Eupatorium chinense L. ssp. sachalinense (F.Schmidt) Kitam. ex Murata
分類: キク科 ヒヨドリバナ属
原産: 日本 サハリン
花期: 夏茎頂や茎と葉の付け根(葉腋)に数個の白い花がやや房状に咲く。 花は筒状花で雄しべが長い。 葉は卵形で、3~5枚が輪生する。 草丈は1mほど。
ユリアザミ属 Liatris
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リアトリス
学名: Liatris spicata (L.) Willd.
分類: キク科 ユリアザミ属
原産: 北アメリカ東部
花期: 夏花茎を伸ばし茎にたくさんの蕾ができて上から順に咲いていく。 花弁は細く短い。 葉は針形で対生し、前後左右のように四方につく。 草丈は40~180cmほど。
庭などに植えられている。
ヘレニ連 Helenieae < ヒマワリ上連 Helianthodae
テンニンギク属 Gaillardia
ヘレニウム属 Helenium
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ダンゴギク
学名: Helenium autumnale L.
分類: キク科 ヘレニウム属
原産: 北アメリカ
花期: 夏筒状花が次第に団子状になってくる。舌状花は先が3~5に割れている。 葉は卵形で互い違いにつく(互生)で、縁が浅い鋸歯。 草丈は1mほど。
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ヘレニウム・ダコタゴールド
学名: Helenium amarum 'Dakota Gold'
分類: キク科 ヘレニウム属
原産: 合衆国南東部からメキシコ
花期: 夏花弁の先が3裂する黄色い花が咲く。葉は細長い。 草丈は30cmほど。 夏の暑さに強い。
プランターなどに植栽される。
本種は園芸種で、原種は70cmほどになるが、草丈が低いのが特長。
メナモミ連 Millerieae < ヒマワリ上連 Helianthodae
コゴメギク属 Galinsoga
スマランサス属 Smallanthus
メランポデュウム属 Melampodium
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メランポデュウム・パルドーサム
学名: Melampodium paludosum Kunth
分類: キク科 メランポデュウム属
原産: 南アメリカ
花期: 夏と秋よく枝分かれして茎頂に3cmほどの黄色い花が咲く。葉は卵形で、花に比べて大きい。 葉を覆うほど花が咲くこともある。
タンポポ亜科 Cichorioideae
ショウジョウハグマ連 Vernonieae
ショウジョウハグマ属 Vernonia
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ヤナギタムラソウ
学名: Vernonia noveboracensis (L.) Willd.
分類: キク科 ショウジョウハグマ属
原産: 北アメリカ
花期: 夏茎先や茎と葉の付け根(葉腋)から花茎を伸ばして数個の花が咲く(散房花序)。花弁は筒状花で玉状になる。 葉は幅の狭い卵形で長く、互い違いにつく(互生)。 草丈は1~2mほど。
一見すると花弁が広がったアザミにもみえる。
多年草。
タムラソウと名前が付くが大きく異なる種。
ストケシア属 Stokesia
タンポポ連 Cichorieae
アキノノゲシ属 Lactuca
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アキノノゲシ
学名: Lactuca indica L.
Syn. Pterocypsela indica (L.) C.Shih
分類: キク科 アキノノゲシ属
原産: 東アジア 日本 中国 台湾など
花期: 晩夏から秋タンポポに似た花が咲く。花弁は白色または薄黄色で、茎先に総状花序で咲く。 葉は15~30cmほどで深い切れ込みがあり、互い違いに付く(互生)だが、茎の周囲の四方に伸ばしている。 草丈は40~100cmほど。
道の端や空き地などに自生する。
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ホソバアキノノゲシ
学名: Lactuca indica f. indivisa
分類: キク科 アキノノゲシ属
原産: 東アジア 日本 中国 台湾など
花期: 晩夏から秋タンポポに似た花が咲く。花弁は白色または薄黄色で、茎先に総状花序で咲く。 葉は15~30cmほどで切れ込みがなく、互い違いに付く(互生)だが、茎の周囲の四方に伸ばしている。 草丈は40~100cmほど。
道の端や空き地などに自生する。
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トゲチシャ
学名: Lactuca serriola L.
分類: キク科 アキノノゲシ属
原産: ヨーロッパ
花期: 夏1cmほどの黄色い花が咲く。花は茎先に数個咲く。花弁は細く先が鋸歯。 葉は深い切れ込みがあり、互い違いにつき(互生)、茎の四方に伸びる。 草丈は1~2mほど。
茎や葉裏の中央葉脈に多数の棘がある。
花は早朝に咲き午前中には閉じてしまう。
花後はタンポポに似た白い綿毛の付いた種ができる。
一年草または越年草。
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マルバトゲチシャ
学名: Lactuca serriola L. f. integrifolia (Gray) S.D.Prince et R.N.Carter
分類: キク科 アキノノゲシ属
原産: ヨーロッパ
花期: 夏トゲチシャの品種の一つで、葉に切れ込みが無く、先が丸かったり、尖ったりするもの。
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レタス
学名: Lactuca sativa L.
分類: キク科 アキノノゲシ属
原産: 地中海沿岸 西アジア
花期: 夏1cmほどの黄色い花が咲く。花は茎先に数個咲く。花弁は細く先が鋸歯。 葉は深い切れ込みがあり、互い違いにつき(互生)、茎の四方に伸びる。 草丈は40~80cmほど。
スーパーで売られているものは花茎が伸びる前のもの。
和名はチシャ。
一年草または越年草。
エゾコウゾリナ属 Hypochaeris
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ブタナ
学名: Hypochaeris radicata L.
分類: キク科 エゾコウゾリナ属
原産: ヨーロッパ
花期: 夏タンポポによく似ているが、茎が枝分かれして、花茎が高い、40~80cmほど。 葉もタンポポに似ていて深い切れ込みがある。
道の端や空き地などに自生する。
キクニガナ属 Cichorium
コウゾリナ属 Picris
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コウゾリナ
学名: Picris hieracioides L. subsp. japonica (Thunb.) Krylov
分類: キク科 コウゾリナ属
原産: 日本 サハリン
花期: 夏から秋茎は直立して、茎と葉の付け根(葉腋)から分枝する。 花は黄色い頭花で2~2.5cmほど。総苞には剛毛がある。 下部の葉は長く倒被針形。中ほどは被針形で縁は浅い鋸歯で、やや茎を抱く。 草丈は30~80cmほど。
道端に自生している。
越年草。
コウリンタンポポ属 Pilosella
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コウリンタンポポ
学名: Pilosella aurantiaca (L.) F.W.Schultz & Sch.Bip.
Syn. Hieracium aurantiacum L.
分類: キク科 コウリンタンポポ属
原産: ヨーロッパ
花期: 夏花茎を20~50cm伸ばし茎の先に順に数個の花が咲く(総状花序)。花は2cmほど。葉はへら形で10~13cmほど。根出葉はロゼット状に広がり、茎につく葉は互い違いに生える(互生)。 葉も茎も短い産毛が生える。
タンポポ属 Taraxacum
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カントウタンポポ
学名: Taraxacum platycarpum
分類: キク科 タンポポ属
原産: 北半球 温帯地帯
花期: 春日本在来種の一つ。総苞片が花についていて、反り返らない。
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シロバナタンポポ
学名: Taraxacum albidum
分類: キク科 タンポポ属
原産: 日本
花期: 春から夏白い花が咲くタンポポ。カンサイタンポポ Taraxacum japonicum Koidz.と韓国種ケイリンシロタンポポ Taraxacum coreanumとの交雑種。
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セイヨウタンポポ
学名: Taraxacum officinale
分類: キク科 タンポポ属
原産: ヨーロッパ
花期: 春から夏葉はノコギリのような切れ込みがある。花茎を伸ばして先に黄色い花が咲く。総苞片が反り返る。
ニガナ属 Ixeridium
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ニガナ
学名: Ixeridium dentatum (Thunb.) Tzvelev ssp. dentatum
Syn. Ixeris dentatum
分類: キク科 ニガナ属
原産: 中国 日本
花期: 初夏黄色い15mmほどの花が咲く。 花は茎頂や枝分かれした先などに咲く。花弁は5枚だが、6~11枚のこともある。7枚を越えるとハナニガナと分けて呼ぶこともある。 葉は被針形で茎を抱く。 草丈は30~70cmほど。
以前はIxerisでしたが、ニガナがIxeridiumに分離され、Ixerisがノニガナ属と呼ばれる。
自然に自生する。
ノニガナ属 Ixeris
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イワニガナ
学名: Ixeris stolonifera A.Gray
分類: キク科 ノニガナ属
原産: 中国 日本
花期: 春から初夏黄色い2~3cmほどの花が咲く。 花は茎頂や枝分かれした先などに2~3個咲く。 葉は卵形または広卵形で、長い葉柄があり主に根出葉となる。 草丈は10~30cmほど。
ジシバリ(地縛り)とも呼ばれる。
山野の日当たりがよいところに自生する。
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オオジシバリ
学名: Ixeris japonica (Burm.f.) Nakai
分類: キク科 ノニガナ属
原産: 中国 日本
花期: 春から初夏黄色い3~4cmほどの花が咲く。 花は茎頂や枝分かれした先などに2~3個咲く。 花柱がタンポポなどに比べて色が濃い。 葉はへら形で、長い葉柄があり主に根出葉となる。 草丈は10~30cmほど。
イワニガナ(ジシバリ)よりも大きいことが名前の由来。
田んぼの畔など湿ったところに自生する。
ノゲシ属 Sonchus
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オニノゲシ
学名: Sonchus asper (L.) Hill
分類: キク科 ノゲシ属
原産: ヨーロッパ
花期: 春から秋頭花は2cmほど。葉の縁に波打つような切れ込みがあり棘があり、触ると痛い。 葉の基部は反り返るように茎を抱く。
道端などに自生している。
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ノゲシ
学名: Sonchus oleraceus L.
分類: キク科 ノゲシ属
原産: ヨーロッパ
花期: 春から秋茎頂や茎と葉の付け根から花茎を伸ばした先に数個の花が咲く。花は2cmほどで多数の舌状花がある。総苞は蕾の時は俵形で花が散ると円錐形になる。 葉は10~20cmほどでやわらかく、羽状に切れ込みがあるものが多い。葉の縁などが尖っているようにみえるが触っても痛くない。 葉の基部は茎を抱く。 草丈は大きいものでは1mを越える。
道端などに自生している。
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ハチジョウナ
学名: Sonchus brachyotus DC.
Syn. Sonchus arenicola Vorosch.
Syn. Sonchus arvensis L. subsp. brachyotus (DC.) Kitam.
分類: キク科 ノゲシ属
原産: 中国 朝鮮半島 日本 千島列島 樺太
花期: 夏から秋黄色い3cmほどの花が咲く。花は枝分かれした茎の先や、茎と葉の付け根(葉腋)から伸びた茎の先などに数個やや散形状に咲く。 葉は被針形でやや茎を抱く。また羽状に裂けるものもある。 草丈は50~100cmほど。
総苞には産毛がついていて、葉の表面もやや白っぽい。
道端などに自生する。
バラモンジン属 Tragopogon
フタマタタンポポ属 Crepis
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モモイロタンポポ
学名: Crepis rubra
分類: キク科 フタマタタンポポ属
原産: イタリア南部 バルカン半島
花期: 春から初夏草丈を50cmほど伸ばして先に4~5cmの淡いピンク色の花が咲く。普通のタンポポよりも草丈も花も大きい。
ヤナギタンポポ属 Hieracium
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ウズラバタンポポ
学名: Hieracium maculatum Sm.
分類: キク科 ヤナギタンポポ属
原産: ヨーロッパ
花期: 夏から秋花茎を40~50cm伸ばしてよく枝分かれして茎頂に3~4cmほどの花が咲く。 葉はヘラ形で表面に黒紫色の模様がある。また葉裏にはびっしりと毛が生えている。葉は茎にはあまり付かず、もっぱら地面にロゼットを形成する。 草丈は40~50cmほど。
庭などに植えられている。
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チシマタンポポ
学名: Hieracium alpinum L.
分類: キク科 ヤナギタンポポ属
原産: ヨーロッパ
花期: 夏花茎を15~30cmほど伸ばして先に花が咲く。花は1~3個咲く。 茎に細い茎葉がつくこともあるが、概ね根出葉で、へら形でロゼット状に生える。 葉の表面には長い毛が生えている。
花期は主に6~7月ですが、秋10月頃に咲くこともある。
チシマタンポポは流通名で千島とは無関係。標準和名はまだ無い。
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ヤナギタンポポ
学名: Hieracium umbellatum L.
分類: キク科 ヤナギタンポポ属
原産: 北半球の温帯
花期: 夏茎先や茎と葉の付け根(葉腋)から花茎を伸ばして先に花が咲く。花は円錐状や散房状。花は舌状花のみ。総苞も総苞片も緑色。 葉は被針形または倒被針形。互い違いにつく(互生)。 草丈は40~120cmほど。
ルリニガナ属 Catananche
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ルリニガナ
学名: Catananche caerulea L.
分類: キク科 ルリニガナ属
原産: 地中海周辺
花期: 夏花茎を30~80cm伸ばし茎の先に花が咲く。花弁が多く、付け根が濃い紫色で、黄色い雄しべが長い。 蕾を包んでいた総苞は円錐状で苞一枚一枚が鱗のようにもみえる。 葉は根近くにだけあって線形。 草丈は40~80cmほど。
属名の英語読みで、カタナンケとも呼ばれる。
花色は紫色や白色など。
ハゴロモギク連 Arctotideae
アークトチス属 Arctotis
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アークトチス・グランディス
学名: Arctotis stoechadifolia P.J.Bergius
Syn. Arctotis grandis
分類: キク科 アークトチス属
原産: 南アフリカ
花期: 春から夏まで茎先に1つだけ花が咲く(頭状花序) 花は5~6cmほど。 花色は白色、ピンク、オレンジ色など。 舌状花の花弁の基部が黄色い。 花の中央にある筒状花が薄い青色。 葉は倒卵形で深い切れ込みがある。 葉も茎もややシルバーリーフ色をしている。 草丈は40~70cmほど。
日中は花が開き夜や曇りなどでは閉じる。
旧学名がグランディスだったためその名称で呼ばれている。ハゴロモギクとも呼ばれる。
多年草。暑さに弱く市場では一年草扱い。
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ベニジューム
学名: Arctotis fastuosa Jacq.
Syn. Venidium fastuosa
分類: キク科 アークトチス属
原産: 南アフリカ
花期: 春から夏まで茎先に1つだけ花が咲く(頭状花序) 花は6~8cmほど。 花色は白色、黄色、オレンジ色など。 舌状花の基部が紫色になる。 葉は花に近い方は倒卵形で、下の方は狭卵形で中央が凹んでいる。 草丈は35~70cmほど。
以前の属名の英語読みからベニジュームと呼ばれる。
一年草。
ガザニア属 Gazania
ムティシア亜科 Mutisioideae
ガーベラは和名ではオオセンボンヤリと呼ばれ、センボンヤリは英語ではジャパニーズ・ガーベラと呼ばれる。
ガーベラ属 Gerbera
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ガーベラ
学名: Gerbera jamesonii Bolus ex Hooker f.
分類: キク科 ガーベラ属
原産: 南アフリカ
花期: 春と秋花弁が細い。葉には深い切れ込みがありタンポポの葉に似ている。
19世紀後半に発見された種。本種とG. viridifoliaの交配から園芸種の作出が始まった。
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ガーベラ
学名: Gerbera hybrida
分類: キク科 ガーベラ属
原産: 南アフリカ
花期: 春と秋太めの花茎を伸ばして、茎頂に菊のような花が咲く(頭状花序)。 葉はホウレンソウの葉のように被針形で茎(葉柄)がある。
本種は園芸種。
切り花では葉の無い、花茎だけで販売されていて、花を支える漏斗状のフィルムで包まれている。
センボンヤリ属 Leibnitzia
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センボンヤリ
学名: Leibnitzia anandria (L.) Turcz.
分類: キク科 センボンヤリ属
原産: 中国 シベリア 日本
花期: 春と夏から秋茎を伸ばして先に花が咲く(頭状花序) 花色は白色または薄紫色。 花は春と夏から秋の2回咲く。 春は舌状花がある。 夏から秋には円錐状の総苞に包まれた筒状花のみで閉鎖花となる。 春先はロゼット状の根出葉を広げる。 葉は倒卵形または長楕円形で基部に向かうに沿って小さく羽状に切れ込みが入る。 草丈は、春先に10~15cmほど。夏から秋にかけて30~70cmほどに伸びる。
春先の薄紫色の花を指してムラサキタンポポとも呼ばれる。 夏から秋の姿が名前の由来。
多年草。
植物の分類について
植物の分類についてはDNAなどに基づいた最新の分類:APG IV (Angiosperm Phylogeny Group IV)を使用しています。 また、学名や分類について議論が続いているものについてはBGPlants(研究用植物データベース作成グループ作成: Data-base on the plants kept in the Botanical Garden)の成果であるYListを参考にしています。