レンプクソウ科 Adoxaceae
レンプクソウ科は150~200種を含む。
ガマズミ属 Viburnum
スイカズラ科 Caprifoliaceaeから異動した。
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オオカメノキ
学名: Viburnum furcatum Blume ex Maxim.
分類: レンプクソウ科 ガマズミ属
原産: 日本
花期: 春から初夏ガクアジサイのような花が枝先に咲く。 中央の小さな花は両性花で、5弁の大きな白い花は装飾花。 葉は卵形で、向かいあって付き(対生)、ハッキリとした葉脈がある。 秋に赤い実がなる。
落葉低木。樹高は2~4mほど。
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オオデマリ
学名: Viburnum plicatum var. plicatum
分類: レンプクソウ科 ガマズミ属
原産: 日本
花期: 初夏落葉低木。アジサイのような丸い野球のボールほどの花が咲く。
ヤブデマリ(V. plicatum var. tomentosum)の園芸種。
属名のビバーナムの名前で流通することがある。
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オトコヨウゾメ
学名: Viburnum phlebotrichum Siebold et Zucc.
分類: レンプクソウ科 ガマズミ属
原産: 日本
花期: 初夏枝先に小さな花が集まって咲く(散房花序)。花は5裂する。花色は白色または淡いピンク。葉は卵形で向き合ってつく(対生)。若い木では葉身には深いしわがある。 若い木の枝先は赤い。 秋には赤い実が数個なる。
落葉低木。樹高は1~3mほど。
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ガマズミ
学名: Viburnum dilatatum Thunb.
分類: レンプクソウ科 ガマズミ属
原産: 日本
花期: 初夏枝先に円錐花序の花が咲く。花は白くて小さい。葉は互生し、表面にははっきりと葉脈がつく。
落葉低木。樹高は2~3mほど。
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カンボク
学名: Viburnum opulus L. var. calvescens (Rehd.) Hara
分類: レンプクソウ科 ガマズミ属
原産: 地中海周辺
花期: 初夏茎頂に白い花が咲く。中央に白い小さな両性花が多数咲き、周辺に装飾花がつく。 葉には2~3つの深い切れ込みがあって指のようにみえる。 晩夏に小さな赤い実が多数なる。
落葉小高木。樹高は5~7mほど。
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サンゴジュ
学名: Viburnum odoratissimum Ker Gawl. var. awabuki (K.Koch) Zabel
分類: レンプクソウ科 ガマズミ属
原産: アジア
花期: 夏枝先に円錐花序の花が咲く。花は白くて小さい。葉は楕円形で長く、対生し、革質。 秋に赤い実がたくさんなる。
常緑低木。樹高は4mほど。葉が厚く水分を多く含むので火災の延焼防止に効果があるとされ、生垣にも利用される。 しかし残念なことに葉を好む虫(サンゴジュハムシ)がいて葉が穴だらけになっているのをよくみかける。
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チョウジガマズミ
学名: Viburnum carlesii Hemsl. var. bitchiuense (Makino) Nakai
分類: レンプクソウ科 ガマズミ属
原産: 朝鮮半島 日本
花期: 春枝先に円錐花序の花が咲く。花は細い漏斗状で、先が5裂する。芳香がある。 花期には葉が無いかまたは芽吹き始め。
落葉低木。樹高は1~3mほど。
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テマリカンボク
学名: Viburnum opulus var. calvescens f. sterile
分類: レンプクソウ科 ガマズミ属
原産: 地中海周辺
花期: 初夏茎頂に丸く装飾花が咲く。 葉には2~3つの深い切れ込みがあって指のようにみえる。 カンボクはガクアジサイのような花が咲くが、テマリカンボクはすべてが装飾花という品種。
落葉小高木。
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トキワガマズミ
学名: Viburnum tinus L.
分類: レンプクソウ科 ガマズミ属
原産: 地中海周辺
花期: 春茎頂に円錐花序の小さい5弁の白い花が咲く。葉は革質で楕円形。 秋にコバルトブルーの実がなる。
常緑低木。樹高は2~3m。
属名のビバーナムの名前で流通することがある。
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ヤブデマリ
学名: Viburnum plicatum Thunb. var. tomentosum Miq.
分類: レンプクソウ科 ガマズミ属
原産: 中国 朝鮮半島 台湾 日本
花期: 初夏白いアジサイに似た花が咲く。 花は中央が小さな両性花で、周囲に5弁の装飾花がつく。この5弁の内2枚はやや小さい。 葉は長楕円形で、葉脈があり、向き合って付く(対生)。
落葉低木。樹高は2~5mほど。
ニワトコ属 Sambucus
スイカズラ科 Caprifoliaceaeから異動した。
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ニワトコ
学名: Sambucus racemosa L. subsp. sieboldiana (Miq.) H.Hara
分類: レンプクソウ科 ニワトコ属
原産: 中国 韓国 日本
花期: 初夏白や淡い黄色の小さな花がたくさん集まって咲く(円錐花序)。 花は緑色の本年枝の先に咲く。花は5裂し、雄しべは5本、雌しべは赤くなる。 葉は奇数羽状複葉で、小葉は長楕円形。
夏には赤い実がなる。
山野の林縁に自生するが、市街地でも庭や道の脇などに生えていたりする。
春に蕾がでてきた時に、蕾を摘んで小さなブロッコリーのように茹でて食用にすることもある。
落葉低木。樹高は6mほど。
植物の分類について
植物の分類についてはDNAなどに基づいた最新の分類:APG IV (Angiosperm Phylogeny Group IV)を使用しています。 また、学名や分類について議論が続いているものについてはBGPlants(研究用植物データベース作成グループ作成: Data-base on the plants kept in the Botanical Garden)の成果であるYListを参考にしています。