おさんぽ花図鑑

ユキノシタ科 Saxifragaceae

ユキノシタ科は400種を含む。

イワヤツデ属 Mukdenia

  • タンチョウソウ

    タンチョウソウ

    学名: Mukdenia rossii (Oliv.) Koidz.
    Syn. Aceriphyllum rossii (Oliv.) Engl.
    分類: ユキノシタ科 イワヤツデ属
    原産: 東アジア 日本 中国 朝鮮半島
    花期: 初夏

    白い小さな花が咲く。複総状花序。葉は掌状葉。 草丈は40~60cmほど。

    イワヤツデとも呼ばれる。

    自然には山地に自生する。

    咲き始めなど

キレンゲショウマ属 Kirengeshoma

  • キレンゲショウマ

    キレンゲショウマ

    学名: Kirengeshoma palmata Yatabe
    分類: ユキノシタ科 キレンゲショウマ属
    原産: 中国 日本
    花期: 夏

    茎頂や茎と葉の付け根(葉腋)から枝分かれして花が咲く(全体を指して円錐花序)。 花は黄色で花弁は5枚、横向きまたは下向きに咲くがあまり開かない。 葉はハート形で掌状、向き合ってつく(対生)。 草丈は80~120cmほど。

    自然には山地に自生しているが、採集されて庭に植生されていることもある。

    葉や蕾はキンポウゲ科のレンゲショウマに似ているが、花は似ていない。

    属名Kirenngeshomaは日本語のローマ字。

    多年草。

    本種は絶滅危惧種に指定されている。レッドリスト 植物 II類 PDF (環境省)

    レンゲショウマ

チダケサシ属 Astilbe

  • アスチルベ

    アスチルベ

    学名: Astilbe x arendsii
    分類: ユキノシタ科 チダケサシ属
    原産: アジア 北アメリカ
    花期: 初夏

    小さな花が円錐花序で咲く。 葉は羽状複葉で、一部に鋸歯がある。

    チダケサシ属の複数の種を交配した園芸種。

    キョウガノコに似ているが別種。

    色違いなど

ツボサンゴ属 Heuchera

  • ヒューケラ

    ヒューケラ

    学名: Heuchera villosa Michx.
    分類: ユキノシタ科 ツボサンゴ属
    原産: アメリカ合衆国北東部周辺
    花期: 初夏

    花茎を30~50cm伸ばし小さく枝分かれして先に小さな壺状の花が咲く。円錐花序。 葉は楕円形で、4つか5つの切れ込みがある。 赤紫色の葉をもつ変種もある。

    常緑多年草。

  • ヒューケラ

    ヒューケラ

    学名: Heuchera sanguinea Engelm.
    分類: ユキノシタ科 ツボサンゴ属
    原産: アリゾナ州 ニューメキシコ州 メキシコ
    花期: 初夏

    花茎を30~50cm伸ばし小さく枝分かれして先に小さな壺状の赤い花が咲く。円錐花序。 葉は楕円形で、4つか5つの切れ込みがある。

    常緑多年草。

ティアレア属 Tiarella

ズダヤクシュ属とも呼ばれる。

  • ズダヤクシュ

    ズダヤクシュ

    学名: Tiarella polyphylla D.Don
    分類: ユキノシタ科 ティアレア属
    原産: ヒマラヤ~日本
    花期: 初夏

    茎を伸ばして円錐状に花が咲く(総状花序)。 花弁は5枚にみえるが実は萼片で、萼片と萼片の間にある細いものが花弁。 花弁と同じくらいの雄しべがある。 葉は掌状になっており3~5本指。 草丈は10~25cmほど。

    本来は深山や亜高山帯などに自生するが、山野草として採集されて販売されている。

    多年草。

    花拡大

  • ティアレア

    ティアレア

    学名: Tiarella 'Spring Sympony'
    分類: ユキノシタ科 ティアレア属
    原産: 北アメリカ
    花期: 春から初夏

    茎を伸ばして円錐状に花が咲く(総状花序)。 花弁は5枚にみえるが実は萼片で、萼片と萼片の間にある細いものが花弁。 花弁と同じくらいの雄しべがある。 葉は根出葉で、掌状になっており5~7本指。 草丈は15~30cmほど。

    本種は北米産T. cordifoliaT. whenrryを交配した園芸種。

    多年草。

    日本にも高山に同属のズダヤクシュが自生している。

ヒマラヤユキノシタ属 Bergenia

  • ヒマラヤユキノシタ

    ヒマラヤユキノシタ

    学名: Bergenia stracheyi (Hook.f. et Thomson) Engl.
    分類: ユキノシタ科 ヒマラヤユキノシタ属
    原産: ヒマラヤ山脈周辺 アフガニスタンから中国
    花期: 春

    花茎を伸ばて先にピンクの花がたくさん咲く(集散花序)。花弁は6枚。 葉は卵形で長い葉柄がある。葉は幅10cm、葉柄も合わせると長さ10~20cmほどで螺旋状に茎につく。

    常緑多年草

    色違いなど

ヤグルマソウ属 Rodgersia

  • ヤグルマソウ

    ヤグルマソウ

    学名: Rodgersia podophylla A.Gray.
    分類: ユキノシタ科 ヤグルマソウ属
    原産: 日本 朝鮮半島
    花期: 初夏

    花茎を伸ばして先に円錐状に小さな花が咲く(円錐花序)。 花弁にみえるものは萼で、いわゆる花弁は無い。 葉は掌状葉で小葉は5枚、倒卵形で先端が3~5裂する。 葉柄は50cmにもなる。 草丈は1mほど。

    自然には山地に群生する。

    多年草

ユキノシタ属 Saxifraga

  • サクシフラガ・ウルビウム

    サクシフラガ・ウルビウム

    学名: Saxifraga x urbium D. A. Webb
    分類: ユキノシタ科 ユキノシタ属
    原産: ヨーロッパ
    花期: 春から初夏

    ピンクの花茎を伸ばして小さく枝分かれして先に5mmほどの花が咲く。 花弁は5枚でオレンジ色の斑点がある。雄しべの葯もオレンジ色。 葉は丸形またはへら形でやや多肉質、縁は鋸歯で、ロゼットとなる。 草丈は20~30cmほど。

    本種は園芸種でピレネー産S. umbrosaとアイルランド産S. spathularisを交配したもの。

    市場ではハルサメソウで流通している。

  • セイヨウクモマグサ

    セイヨウクモマグサ

    学名: Saxifraga rosacea Moench
    分類: ユキノシタ科 ユキノシタ属
    原産: ヨーロッパ
    花期: 春から初夏

    小さなウメに似た花が咲く。葉には切れ込みがある。本種は園芸種です。

    日本原産のクモマグサ Saxifraga merkii var. idsuroeiとは別種です。

  • ダイモンジソウ

    ダイモンジソウ

    学名: Saxifraga fortunei Hook.f. var. alpina (Matsum. et Nakai) Nakai
    分類: ユキノシタ科 ユキノシタ属
    原産: 中国 朝鮮半島 日本
    花期: 秋

    花茎を伸ばして枝分かれしながら先に花が咲く(集散花序)。または円錐花序となる。 花弁は5枚、上向きの3枚が短くて、下向きの2枚が長い。 その姿が漢字の“大”の字に似ている。 葉はハート形で、縁に切れ込みがある。 草丈は30~50cmほど。

    花弁がややピンクになるものもある。

    自然には湿った岩上を好む。多年草。

    色違いなど

  • ユキノシタ

    ユキノシタ

    学名: Saxifraga stolonifera Curtis
    分類: ユキノシタ科 ユキノシタ属
    原産: アジア
    花期: 初夏

    花茎を伸ばして枝分かれし白い円錐花序の花が咲く。下向きの花弁は2弁、上向きの花弁は3弁で赤い斑点がある。 葉は円形で浅い鋸歯で、茶色や白い模様がはいる。 草丈は20~40cm。

    湿った半日陰地を好む。葡萄茎を伸ばし繁殖する。多年草。

植物の分類について

植物の分類についてはDNAなどに基づいた最新の分類:APG IV (Angiosperm Phylogeny Group IV)を使用しています。 また、学名や分類について議論が続いているものについてはBGPlants(研究用植物データベース作成グループ作成: Data-base on the plants kept in the Botanical Garden)の成果であるYListを参考にしています。