おさんぽ花図鑑

アオイ科 Malvaceae

アオイ科は1,500種を含む。

アオイ亜科 Malvoideae

アニソドンテア属 Anisodontea

  • アニソドンテア

    アニソドンテア

    学名: Anisodontea capensis (L.) D.M.Bates
    分類: アオイ科 アニソドンテア属
    原産: 南アフリカ
    花期: 夏から秋

    細い枝を伸ばして、枝と葉の付け根(葉腋)から細い花茎を伸ばしてその先に花が咲く。 花は2.5cmほどで、5弁。 花色はピンク、赤紫色など。 葉は深く凹んで掌状。

    常緑低木。樹高は1~1.8mほどでよく枝分かれして茂る。

    花拡大など

アブチロン属 Abutilon

  • アブチロン

    アブチロン

    学名: Abutilon pictum (Gillies) Walp.
    Syn. Abutilon striatum
    分類: アオイ科 アブチロン属
    原産: 南アメリカ
    花期: 春から秋

    オレンジ色の花弁が特長。花弁には血管のような筋がある。

  • アブチロン・ヒブリダム

    アブチロン・ヒブリダム

    学名: Abutilon x hybridum
    分類: アオイ科 アブチロン属
    原産: 南アメリカ
    花期: 春から秋

    黄色の花弁が半開きで咲く。

    アブチロンベラの名前で流通していることもある。

  • イチビ

    イチビ

    学名: Abutilon theophrasti Medik.
    Syn. Abutilon avicennae Gaertn.
    分類: アオイ科 アブチロン属
    原産: インド
    花期: 夏

    5弁の小さな2cmほどの花が咲く。花は茎と葉の付け根(葉腋)から数個の花柄を伸ばしてその先に咲く。 雄しべが花柱に輪生するようにつく。 葉はハート形で7~10cmほど。 草丈は1~1.5mほど。

    道の脇に咲いていたが、畑からのこぼれ種かもしれない。

    アレロパシー作用を持つため、周囲の植物の成長を阻害するため畑では害草扱いされる。

  • チロリアンランプ

    チロリアンランプ

    学名: Abutilon megapotamicum
    分類: アオイ科 アブチロン属
    原産: ブラジル
    花期: 春から秋

    蕾を包む苞(ほう)が赤く、花は黄色い。

    別名 ウキツリボク。

ゼニアオイ属 Malva

  • ウスベニアオイ

    ウスベニアオイ

    学名: Malva sylvestris
    分類: アオイ科 ゼニアオイ属
    原産: 西ヨーロッパ 北アフリカ
    花期: 春から夏

    花弁に青紫色の筋が入っている。葉には切れ込みがある。花茎に毛が生えている。草丈は1~1.5m。

    道端に生えている。

  • ジャコウアオイ

    ジャコウアオイ

    学名: Malva moschata L.
    分類: アオイ科 ゼニアオイ属
    原産: ヨーロッパ
    花期: 夏

    茎と葉の付け根(葉腋)と茎頂に数個花が咲く。花色はピンクや白色。 花弁は5枚で、花柱が伸びて途中に白い雄しべがつく。 花には芳香がある。 葉は深い切れ込みがあり細く枝分かれしたようにみえる。 草丈は30~60cmほど。

    庭に植栽されていた。

    英語名がムスクマロウ。ムスクは香料の名称で日本ではジャコウと呼ばれる。またマロウは日本ではアオイと呼ばれ、英語名をそのまま日本語にしたものが和名になっている。

    色違い

  • ゼニアオイ

    ゼニアオイ

    学名: Malva sylvestris var.mauritiana
    分類: アオイ科 ゼニアオイ属
    原産: 西ヨーロッパ 北アフリカ
    花期: 春から夏

    ウスベニアオイの変種。葉は丸葉で切れ込みがない。花茎は無毛。花弁に青紫色の筋が入っている。草丈は1~1.5m。

    道端に生えている。

  • ゼニバアオイ

    ゼニバアオイ

    学名: Malva neglecta Wallr.
    Syn. Malva rotundifolia auct. non L., nom. utiq. rejic.
    分類: アオイ科 ゼニアオイ属
    原産: ユーラシア
    花期: 夏

    白い小さな15mmほどの花が咲く。花弁は5枚で、ピンクの筋がある。 花は茎と葉の付け根(葉腋)から20~30mmほどの花柄を伸ばして先に咲く。 葉は丸葉と、緩く5裂する掌状葉で、縁がやや鋸歯。 茎は倒れて地上を這う。

    道の脇に自生していた。

    似ている花にフユアオイ(冬葵)がある。フユアオイは、葉腋に数個の花が密生する。

トロロアオイ属 Abelmoschus

  • オクラ

    オクラ

    学名: Abelmoschus esculentus
    分類: アオイ科 トロロアオイ属
    原産: アフリカ北東部
    花期: 夏から秋

    野菜のオクラの花。薄黄色の花弁が重なって基部の近くが赤黒い。

  • トロロアオイ

    トロロアオイ
    トロロアオイの実

    学名: Abelmoschus manihot
    分類: アオイ科 トロロアオイ属
    原産: 中国
    花期: 夏から秋

    オクラの花に似ている。大きな薄黄色の花弁。葉は大きく切れ込みがあって人の手に似ている。

    別名 ハナオクラ

ビロードアオイ属 Althaea

  • タチアオイ

    タチアオイ

    学名: Althaea rosea
    分類: アオイ科 ビロードアオイ属
    原産: 東ヨーロッパ
    花期: 夏

    タチアオイの矮性種。草丈は大きくても1m程度。

    タチアオイと区別するためアルセアの名前で流通している。また、ホリホックやホリーホックの名前でも流通している。

  • タチアオイ

    タチアオイ

    学名: Althaea rosea
    分類: アオイ科 ビロードアオイ属
    原産: 東ヨーロッパ
    花期: 夏

    フリルのある10cmを越える花が花茎に沿って下から順に咲く。花茎は1~2m。

フヨウ属 Hibiscus

  • アメリカフヨウ

    アメリカフヨウ

    学名: Hibiscus moscheutos L.
    分類: アオイ科 フヨウ属
    原産: アメリカ合衆国南東部 テキサス州から太平洋岸
    花期: 夏

    大きな20cmほどの5弁の花が咲く。太くみえる雄しべの先に雌しべがある。 花は茎と葉の付け根(葉腋)から花茎を伸ばして咲く。 花色は白色やピンクなど。 葉は15~20cmほどの卵形。

    落葉低木。樹高は1mほど。

  • スイフヨウ

    スイフヨウ

    学名: Hibiscus mutabilis cv. Versicolor
    分類: アオイ科 フヨウ属
    原産: 日本 中国 台湾
    花期: 夏から秋

    大きな5弁の花が咲く。朝は花弁が白く、夕方萎むころにはピンクに変わる。

    フヨウの変種。

  • タイタンビカス

    タイタンビカス

    学名: Hibiscus x taitanbicus
    分類: アオイ科 フヨウ属
    原産: 北アメリカ
    花期: 夏

    花は15~20cmほどで大きく、花弁が5弁の花が咲く。花は一日花ですが、次々に咲く。 葉は大きく切れ込みが入っており3枚葉にみえる。 草丈は2mほどにもなる。

    本種は園芸種で、アメリカフヨウ H. moscheutosモミジアオイ H.coccineusを交配して、赤塚植物園が作出した。

  • ハイビスカス

    ハイビスカス

    学名: Hibiscus rosa-sinensis
    分類: アオイ科 フヨウ属
    原産: 東アジア
    花期: 夏から秋

    大きな5弁の花が咲く。長い雄しべが伸び、先に雌しべがある。葉は縁が鋸歯状で光沢がある。

    常緑低木だが、戸外では越冬できないことがあるので冬期は室内に置くとよい。

    一般にハイビスカスと呼ばれるが、フヨウ属のアルファベット表記がハイビスカス Hibiscusなので混乱がおきる。 和名はブッソウゲ(仏桑花)

  • ハイビスカス・コキオ

    ハイビスカス・コキオ

    学名: Hibiscus waimeae A.Heller
    分類: アオイ科 フヨウ属
    原産: ハワイ カウアイ島固有種
    花期: 夏から秋

    白い花が咲く。花は午前中は白色で、午後に萎み始めるとピンクに変わる。咲き方がスイフヨウに似ている。

    ハワイ語ではコキオ・ケオケオまたはコキオ・ケアと呼ばれる。

  • フヨウ

    フヨウ

    学名: Hibiscus mutabilis
    分類: アオイ科 フヨウ属
    原産: 日本 中国 台湾
    花期: 夏から秋

    大きな5弁の花が咲く。白い雄しべ。葉には切れ込みがあり、水かきのある掌状で、3~7裂する。

    落葉低木。樹高は1.5~3mほど。

  • ムクゲ

    ムクゲ

    学名: Hibiscus syriacus
    分類: アオイ科 フヨウ属
    原産: インド 中国
    花期: 夏から秋

    大きな5弁の花が咲く。花弁の基部が赤い。葉は卵形で縁が丸い大きな鋸歯。 枝は空に向かって伸びていく。

    落葉低木。

  • モミジアオイ

    モミジアオイ

    学名: Hibiscus coccineus
    分類: アオイ科 フヨウ属
    原産: 北アメリカ
    花期: 夏

    赤い5弁の花弁は重ならず隙間がある。葉は深い切れ込みがあり5本指状にみえる。 草丈は1~2m

    宿根草

マルバストラム属 Malvastrum

エノキアオイ属とも呼ばれる。

  • マルバストラム

    マルバストラム

    学名: Malvastrum lateritium
    分類: アオイ科 マルバストラム属
    原産: 南アメリカ
    花期: 夏

    淡いピンクの5枚の花弁の花が咲く。花弁の基部に赤いストライプが何本も入っている。葉は深い切れ込みがあり、3本指にみえる。葉の縁は鋸歯。 草丈は20~30cmほどで、横に匍匐するように100cmほど伸びる。

    常緑多年草。

ヤノネボンテン属 Pavonia

  • ヤノネボンテンカ

    ヤノネボンテンカ

    学名: Pavonia hastata Cav.
    分類: アオイ科 ヤノネボンテン属
    原産: ブラジル ボリビア アルゼンチン パラグアイ ウルグアイ
    花期: 夏

    5~7cmほどの花が咲く。花弁は5枚で、花弁の基部が赤黒くなっている。花を裏側からみると赤いストライプが何本も入っているため、全体が淡いピンクにもみえる。 葉は剣のような形。 草丈は60~100cmほど。

    タカサゴフヨウ(高砂芙蓉)とも呼ばれる。

アオギリ亜科 Sterculioideae

従来はアオギリ科でしたが異動した。

アオギリ属 Firmiana

  • アオギリ

    アオギリ
    アオギリの実

    学名: Firmiana simplex (L.) W.F.Wight
    分類: アオイ科 アオギリ属
    原産: アジア
    花期: 夏

    枝先に円錐状の花が咲く(円錐花序)。花はクリーム色で花弁は無く5弁の萼片のみで萼片の基部が赤い。 葉は30cmほどで浅く3裂している。 幹の木肌は黄緑色。

    公園などに植えられている。

    落葉高木。樹高は15~20mほど。

ピンポンノキ属 Sterculia

  • ピンポンノキ

    ピンポンノキ

    学名: Sterculia monosperma Vent.
    分類: アオイ科 ピンポンノキ属
    原産: 中国南部
    花期: 夏

    枝と葉の付け根(葉腋)から花茎を伸ばして多数の花が咲く(円錐花序)。 花にみえるものは萼片で釣鐘状で先が合着している。 葉は卵型で互い違いにつく。 葉の大きさは15~30cmほど。

    花の後、赤い殻に包まれた実ができる。 殻の中には2~3個の黒い豆のような実ができる。 食用になる。 このため東南アジアのタイなどでは庭や寺院などに植生されている。熱帯地域では一斉に落葉はしない。

    落葉高木。樹高は5~10mほど。

シナノキ亜科 Tilioideae

従来はシナノキ科でしたが異動した。

カラスノゴマ属 Corchoropsis

  • カラスノゴマ

    カラスノゴマ

    学名: Corchoropsis crenata Siebold et Zucc.
    Syn. Corchoropsis tomentosa (Thunb.) Makino
    分類: アオイ科 カラスノゴマ属
    原産: 東アジア 日本 中国 朝鮮半島
    花期: 晩夏から初秋

    花弁が5枚の黄色い花。花は茎と葉の付け根(葉腋)から花柄を伸ばしてうつむくように咲く。 白い雌しべが長い。 葉は被針形で互い違いに付き(互生)、縁は鈍い鋸歯で、表面に短い産毛があって触るとビロードの様な感触。 草丈は20~50cmほど。

    道の脇などに自生している。

シナノキ属 Tilia

  • シナノキ

    シナノキ

    学名: Tilia japonica (Miq.) Simonk.
    分類: アオイ科 シナノキ属
    原産: 日本固有
    花期: 夏

    クリーム色の毛のような花が枝分かれして数個咲く(集散花序)。甘い香りがする。 花柄には、苞葉がつく。 葉はややハート形で縁が鋸歯で、互い違いにつく(互生)。 秋に黄色く色づく。

    公園などに植栽されていた。

    落葉高木。20mほどになる。

ツナソ属 Corchorus

  • モロヘイヤ

    モロヘイヤ
    モロヘイヤの実

    学名: Corchorus olitorius L.
    分類: アオイ科 ツナソ属
    原産: 北アフリカ
    花期: 晩夏に涼しくなる頃

    小さな15mmほどの黄色い花が咲く。花弁は5枚で茎と葉の付け根(葉腋)に咲く。 葉は卵形で葉脈がハッキリしていて、縁が浅い鋸歯で、互い違いにつく(互生)。 葉の下の方の両脇に細くて赤い糸状のものがある。 よく枝分かれし、草丈は1mほど。

    モロヘイヤにはビタミン、ミネラル、食物繊維などが豊富で、刻んだり茹でると、ネバネバしてくる。 ネバネバはムチンで、オクラやナガイモと同じ。 エジプトでは栄養が豊富なので“王様の野菜”といわれ、そのアラビア語がモロヘイヤ。 和名はシマツナソ。

    花後3週間ほどで長い10cmほどの莢ができる。莢や種には強い毒があり、誤食すると死に至ることがある。

    花拡大

植物の分類について

植物の分類についてはDNAなどに基づいた最新の分類:APG IV (Angiosperm Phylogeny Group IV)を使用しています。 また、学名や分類について議論が続いているものについてはBGPlants(研究用植物データベース作成グループ作成: Data-base on the plants kept in the Botanical Garden)の成果であるYListを参考にしています。