おさんぽ花図鑑

トウダイグサ科 Euphorbiaceae

トウダイグサ科は7,500種を含む。

エノキグサ亜科 Acalyphoideae

アカメガシワ属 Mallotus

  • アカメガシワ

    アカメガシワ

    学名: Mallotus japonicus (Thunb.) Mull.Arg.
    Syn. Croton japonicus L.f.
    分類: トウダイグサ科 アカメガシワ属
    原産: 東アジア
    花期: 夏

    枝先に房状の花が咲く。新芽が赤い。葉は20~30cmほどで、葉脈に沿って筋があり、互い違いにつく(互生)。

    落葉高木。樹高は5~10mほど。

エノキグサ属 Acalypha

  • エノキグサ

    エノキグサ

    学名: Acalypha australis L.
    Syn. Acalypha minima H.Keng
    Syn. Acalypha indica L. var. minima (H.Keng) S.F.Huang et T.C.Huang
    分類: トウダイグサ科 エノキグサ属
    原産: 東アジア
    花期: 夏から秋

    茎先または茎と葉の付け根(葉腋)から花穂を伸ばして花が咲く。 雌雄異花で、茶色い花穂は雄花で、付け根に小さな雌花があり3~4個の子房を持つ。 葉は長楕円形または被針形で縁が鈍い鋸歯。 子房が受粉すると葉の上に球状の緑色の実ができる。 草丈は30~50cmほど。

    道の脇などに自生する。

  • キャッツテール

    キャッツテール

    学名: Acalypha reptans Sw.
    分類: トウダイグサ科 エノキグサ属
    原産: 西インド諸島
    花期: 春から秋

    花茎の先に穂状花序の花が咲く。草丈は大きくなると50cm。

トウゴマ属 Ricinus

  • トウゴマ

    トウゴマ

    学名: Ricinus communis L.
    分類: トウダイグサ科 トウゴマ属
    原産: ヨーロッパ南部 東アフリカ インド
    花期: 夏

    茎と葉の付け根(葉腋)から花茎を伸ばして花が多数咲く(複総状花序)。 苞が5裂して、中から多数の花が咲く。花茎の先に粒状の花が咲く。 葉は掌状で5~12枚に分かれる。 草丈は1~2mほど。

    実には多数のとげがある。熟すと中にはウズラ模様の豆のような種がある。 種からはヒマシ油がとれ、工業用には潤滑剤として利用されてきた。ヒマシ油は英語ではCastor カストロールと呼ばれる。 現在は化学合成された潤滑剤が利用されている。

    花拡大など

トウダイグサ亜科 Euphorbioideae

トウダイグサ属 Euphorbia

  • コニシキソウ

    コニシキソウ

    学名: Euphorbia maculata L.
    Syn. Chamaesyce maculata (L.) Small
    分類: トウダイグサ科 トウダイグサ属
    原産: 北アメリカ
    花期: 夏

    茎と葉の付け根(葉腋)から花茎を伸ばし数個の小さな2~3mmほどの花が咲く。 花弁は4枚で、白い。 葉は2~3cmの楕円形で向き合って付く(対生)中央に斑点がある。 茎は赤く白い産毛に覆われている。 よく枝分かれし、土に触れたところから根を伸ばす。

    道の脇や庭などに自生する。

  • ショウジョウソウ

    ショウジョウソウ

    学名: Euphorbia heterophylla L.
    分類: トウダイグサ科 トウダイグサ属
    原産: メキシコ
    花期: 夏

    茎先に小さな黄色い花が咲く。雌雄異花の杯状花序。 葉は楕円形や卵形、縁がくびれた形などで、茎先に近い葉の一部が赤くなる。 草丈は50~80cmほど。

    サマーポインセチアの名称で流通している。

    一年草。

  • ダイヤモンドフロスト

    ダイヤモンドフロスト

    学名: Euphorbia x hybrids
    分類: トウダイグサ科 トウダイグサ属
    原産: メキシコ
    花期: 初夏から秋

    細い枝先に花弁に相当する白い苞葉があり花は杯状花序

  • トウダイグサ

    トウダイグサ

    学名: Euphorbia helioscopia L.
    分類: トウダイグサ科 トウダイグサ属
    原産: 地中海沿岸 東アジア
    花期: 春

    花茎を20~30cm伸ばし、5本に枝分かれする。茎頂にお皿のような苞葉ができ、その中に黄色い小さな花が咲く。

    畑や道路の脇に生える。

  • ノウルシ

    ノウルシ

    学名: Euphorbia adenochlora C.Morren et Decne.
    分類: トウダイグサ科 トウダイグサ属
    原産: 日本固有種
    花期: 初夏

    茎先に茎と葉の付け根(葉腋)から花茎を伸ばして杯状花序の黄色い花が咲く。 葉は楕円形または被針形で互い違いにつく(互生)。茎先では5枚の葉が輪生し、葉色も黄色くなるものもある。 草丈は30~40cmほど。

    自然には湿地に自生する。

    茎や葉を傷付けると白い乳液が出る。この乳液は有毒で、皮膚がかぶれたり誤飲すると痙攣したりする。

    多年草

  • ハツユキソウ

    ハツユキソウ

    学名: Euphorbia marginata Pursh
    分類: トウダイグサ科 トウダイグサ属
    原産: 北アメリカ
    花期: 夏から秋

    花はとても小さい杯状花序。小さな花弁に見えるのは苞(ほう)。花の近くの葉の縁は白い。

  • ハナキリン

    ハナキリン

    学名: Euphorbia milii var. splendens
    分類: トウダイグサ科 トウダイグサ属
    原産: マダガスカル
    花期: 初夏から秋。一定の温度があれが通年。

    茎には多数の棘がある。葉は茎先につき、成長すると棘に変化する。花にみえるのは苞。 花色は白色、黄色、ピンク、朱色など。

    低木ですが、大きく伸びるとつる植物のように他のものに寄りかかる。

  • ポインセチア

    ポインセチア

    学名: Euphorbia pulcherrima Willd. ex Klotzsch
    分類: トウダイグサ科 トウダイグサ属
    原産: メキシコ
    花期: 冬

    花はとても小さい杯状花序で花弁はない。赤い花弁に見えるのは本来は花を包む苞葉(ほうよう)。寒さに弱い。

  • マツバトウダイ

    マツバトウダイ

    学名: Euphorbia cyparissias L.
    分類: トウダイグサ科 トウダイグサ属
    原産: ヨーロッパ
    花期: 初夏

    短めの松葉のような葉をたくさん付けた茎を伸ばして、その先に黄色い花が数個咲く(散形花序)。 草丈は50cmほど。

    多年草

  • ユーフォルビア・コロラータ

    ユーフォルビア・コロラータ

    学名: Euphorbia corollata L.
    分類: トウダイグサ科 トウダイグサ属
    原産: 北アメリカ
    花期: 夏

    茎と葉の付け根(葉腋)に花が咲く。 花弁は無く、花弁にみえるのは苞で5枚ある。 葉は長楕円形。 草丈は40~100cmほど。

    多年草。

ナンキンハゼ属 Triadica

  • ナンキンハゼ

    ナンキンハゼ

    学名: Triadica sebifera (L.) Small
    Syn. Sapium sebiferum (L.) Roxb.
    分類: トウダイグサ科 ナンキンハゼ属
    原産: 東アジア
    花期: 夏

    雌雄同株。枝先に花茎を伸ばして下から順に雄花が咲く(総状花序)。花色は薄緑色。雌花は雄花の茎下、茎と葉の付け根(葉腋)に髭のような花が咲く。 葉は卵形で、先が尖っているおり、互い違いにつく(互生)。 秋に丸い実がなり、紅葉する。

    庭や公園などに植栽される。

    落葉高木。樹高は6mほど。

ハズ亜科 Crotonoideae

ナンヨウアブラギリ属 Jatropha

  • テイキンザクラ

    テイキンザクラ

    学名: Jatropha integerrima Jacq.
    分類: トウダイグサ科 ナンヨウアブラギリ属
    原産: 西インド諸島
    花期: 夏

    枝先に数個の花が咲く(集散花序)。花弁は5枚。花色は紅色やピンク。雌雄異花で、雌花は子房を持ち雌しべが数本、雄花は多数の雄しべが付く。写真は雄花。 葉は卵形で先が尖る、また両側が凹み3裂するものもある。テイキン(提琴)とはバイオリンのこと、3裂した葉の姿がバイオリンを連想するから。

    ナンヨウザクラの名称で流通しているが、ナンヨウザクラ科に別種が有りまぎらわしい。

    秋に小さくて丸いピーマンに似た実ができる。

    常緑低木。樹高は3~4ほど。

植物の分類について

植物の分類についてはDNAなどに基づいた最新の分類:APG IV (Angiosperm Phylogeny Group IV)を使用しています。 また、学名や分類について議論が続いているものについてはBGPlants(研究用植物データベース作成グループ作成: Data-base on the plants kept in the Botanical Garden)の成果であるYListを参考にしています。