おさんぽ花図鑑

ヒガンバナ科 Amaryllidaceae

ヒガンバナ科は1,600種を含む。ネギもここに属する。

ユリ科 Liliaceaeから分離されました。 また、以前はヒガンバナ科に分類されていたがイキシオリリオン科や、キンバイザサ科に分離されたものもあります。

アガパンサス亜科 Agapanthoideae

アガパンサス属 Agapanthus

  • アガパンサス

    アガパンサス

    学名: Agapanthus africanus
    分類: ヒガンバナ科 アガパンサス属
    原産: 南アフリカ
    花期: 夏

    長い花茎を伸ばして、先に漏斗状の薄紫の花をたくさん咲かせる。葉は細長い。

ネギ亜科 Allioideae

ツルバギア連 Tulbaghieae

ツルバキア属 Tulbaghia

  • ツルバキア・ビオラセア

    ツルバキア・ビオラセア

    学名: Tulbaghia violacea Harv.
    分類: ヒガンバナ科 ツルバキア属
    原産: アフリカ南部
    花期: 夏

    太めの花茎を30~40cmほど伸ばし、茎頂に円周状に花が数個咲く(散形花序)。花は漏斗状で花弁は6裂して星形に咲く。 開いた花弁の基部にはスイセンにみられる小さな副花冠の出っ張りがある。 葉は幅が細く30cmほどで枝垂れる。

    学名を正確に読めば、ツルバギア。ルリフタモジ(瑠璃二文字)とも呼ばれる。瑠璃は花色の薄紫色、二文字はニラを指す。

    多年草。

ネギ連 Allieae

ネギ属は750種を含んでいる。2006年にネギ属には15の亜属が提案され、その内3つは2009年のAPGIIIにて正式に属として認められている。

ネギ属 Allium

  • アサツキ

    アサツキ

    学名: Allium schoenoprasum L. var. foliosum Regel
    分類: ヒガンバナ科 ネギ属
    原産: 日本 中国 シベリア
    花期: 初夏

    食用される細いネギ。冬野菜。初夏に淡紫色のネギ坊主と呼ばれる花が咲く。 草丈は30~50cm。

    関東のスーパーで“万能ネギ”のブランド名で販売されているのは、九州地方で生産されている九条ネギの一種。 またワケギやワケネギなども別種。

    球根植物。

  • アリウム・カシウム

    アリウム・カシウム

    学名: Allium cassium Boiss.
    Syn. Allium roseum var. cassium (Boiss.) Regel
    分類: ヒガンバナ科 ネギ属
    原産: トルコ レバノン イスラエル
    花期: 晩夏

    花茎を伸ばして先に放射状に花が咲く。 花は5弁で葯が紫色。 根出葉は細長い。

    アリウム・ロゼアムの変種と考えられていた。ロゼアムの葯は黄色。

    球根植物。

  • アリウム・ギガンチウム

    アリウム・ギガンチウム

    学名: Allium giganteum Regel
    分類: ヒガンバナ科 ネギ属
    原産: 中央アジア 東南アジア
    花期: 初夏

    花茎を1~1.3m伸ばし、茎先にボール状の紫色の花が放射状に咲く。 根出葉は細長くやや倒れぎみになることもある。

    球根植物。

  • アリウム・モーリー

    アリウム・モーリー

    学名: Allium moly L.
    分類: ヒガンバナ科 ネギ属
    原産: 地中海周辺
    花期: 夏

    花茎を伸ばして先に数個の花が咲く(散形花序)。花弁は6枚で黄色。葉は線形。 草丈は15~40cmほど。

    球根植物。

  • ギョウジャニンニク

    ギョウジャニンニク

    学名: Allium victorialis L. ssp. platyphyllum Hulten
    Syn. Allium latissimum Prokh.
    分類: ヒガンバナ科 ネギ属
    原産: アジア
    花期: 初夏

    花茎を伸ばし先に白い小さな花が放射状に咲く。 根出葉は裾が細く重なり長卵形。 草丈は30~40cmほど。

    春に花が咲く前に摘み取って食用にする。

    山野草として販売もされていて、それを庭に植栽されていることもある。 自然には山地に自生する。

    球根植物。

    葉など

  • ニラ

    ニラ

    学名: Allium tuberosum Rottler ex Spreng.
    分類: ヒガンバナ科 ネギ属
    原産: 東南アジア
    花期: 晩夏から秋

    花茎を伸ばし、茎頂に20~40個の花が半球状に咲く(散形花序)。 葉は線形で茎の途中から多数上向きに伸びる。 草丈は30~40cmほど。

    畑や庭先に食用として植えられている。

    ニラとハタケニラの違い

  • ネギ

    ネギ

    学名: Allium fistulosum L.
    分類: ヒガンバナ科 ネギ属
    原産: 中国
    花期: 初夏

    緑色の中空の茎を伸ばし。先に小さな花が球状に密生する。 花弁は6枚、雄しべが6本、雌しべが1本。 花が咲く前は薄い苞に包まれている。 受粉後、黒い小さな種ができる。

    花が咲く前に野菜として食べられる。

  • ミツカドネギ

    ミツカドネギ

    学名: Allium triquetrum L.
    分類: ヒガンバナ科 ネギ属
    原産: 地中海沿岸地域
    花期: 春

    花茎を伸ばし、茎頂から数個の小さい5弁の白い花が咲く。花はやや下向きに咲く。 花弁の中央に縦に緑色のストライプがある。 茎には3稜があり断面は三角形。 草丈は20~50cmほど。

  • ラッキョウ

    ラッキョウ

    学名: Allium chinense G.Don.
    分類: ヒガンバナ科 ネギ属
    原産: 中国
    花期: 秋

    花茎を伸ばし、茎頂から数個の小さい5弁の紫色の花が咲く。雄しべが長く、雌しべが緑色の玉状。 葉は線形で細い。 草丈は30~40cmほど。

    夏に植えて、秋に花が咲き、翌年6月頃に根元にできた鱗茎を収穫する。実は漬物にされる。

ネクタロスコルダム属 Nectaroscordum

ネギ属から分離された。

  • アリウム・シクラム

    アリウム・シクラム

    学名: Nectaroscordum siculum (Ucria) Lindl.
    Syn. Allium siculum
    分類: ヒガンバナ科 ネクタロスコルダム属
    原産: 地中海(フランス、イタリア、ギリシャ) 黒海(トルコ、ブルガリア、ルーマニア)
    花期: 夏(梅雨ころ)

    太い花茎を伸ばして、茎頂に花が多数咲く。 花は細い花茎の先に下向きに咲く。 花弁は6枚で大きくは開かない。 花弁の内側が紫色。 葉は根出葉で線形。 草丈は80~100cmほど。

    旧属名のアリウム・シクラムの名称で流通している。

    球根植物。

ギリエシア連 Gilliesieae

ハナニラ属 Ipheion

  • ハナニラ

    ハナニラ

    学名: Ipheion uniflorum (Graham) Raf.
    分類: ヒガンバナ科 ハナニラ属
    原産: アルゼンチン
    花期: 春

    茎を伸ばし先に6弁の花が咲く。3弁が下側、3弁が上側に重なる。花色は白色や薄紫色があり、花弁の縁や全体に薄青い色をおびる。 葉は根出葉で線形。草丈は10~25cmほど。

    色違いなど

ハタケニラ属 Nothoscordum

  • ハタケニラ

    ハタケニラ

    学名: Nothoscordum gracile (Dryand.) Stearn
    Syn. Nothoscordum fragrans (Vent.) Kunth
    分類: ヒガンバナ科 ハタケニラ属
    原産: 北アメリカ
    花期: 春と秋

    花茎を長く伸ばして、白い6弁の小さな花が数個咲く。雄しべの先が黄色い。鱗茎(小さな球根)で増える。

    道端などに自生している。

    ニラとハタケニラの違い

ヒガンバナ亜科 Amaryllidoideae

ガランサス属 Galanthus

  • スノードロップ

    スノードロップ

    学名: Galanthus nivalis L.
    分類: ヒガンバナ科 ガランサス属
    原産: ヨーロッパ
    花期: 晩冬から早春

    花茎を伸ばし先に1つ白い花が咲く。花弁は外側が3枚、内側に小さい筒状に合わさったものが3枚で緑色の斑点がある。 葉は根際から2~3枚伸びる(根出葉)。 草丈は10~15cmほど。

    マツユキソウ(待雪草)とも呼ばれる。

    球根植物

キルタンサス属 Cyrtanthus

  • キルタンサス

    キルタンサス

    学名: Cyrtanthus mackenii
    分類: ヒガンバナ科 キルタンサス属
    原産: 南アフリカ
    花期: 冬

    細い花茎の先に数個の漏斗状の細長い花が咲く。

    色違いなど

クンシラン属 Clivia

  • ウケザキクンシラン

    ウケザキクンシラン

    学名: Clivia miniata Regel
    分類: ヒガンバナ科 クンシラン属
    原産: 南アフリカ
    花期: 春

    肉厚な舌状の葉が根元で重なり、上の方で広がる。根元から太い花茎を伸ばしラッパ状の花が数個咲く。

    クンシランの名前で流通しているが、クンシランはClivia nobilisが存在している。

スイセン属 Narcissus

  • スイセン

    スイセン

    学名: Narcissus tazetta
    分類: ヒガンバナ科 スイセン属
    原産: 地中海沿岸
    花期: 冬から春

    細い花茎の先に数個の花が咲く。葉も細長い。8W-Y

  • スイセン

    スイセン

    学名: Narcissus papyraceus
    分類: ヒガンバナ科 スイセン属
    原産: 地中海沿岸
    花期: 冬から春

    細い花茎の先に数個の花が咲く。副花冠も白い。葉も細長い。8W-W

  • バルボコジウム

    バルボコジウム

    学名: Narcissus bulbocodium
    分類: ヒガンバナ科 スイセン属
    原産: ポルトガル スペイン 南フランス
    花期: 春

    花冠だけの花。草丈は10~15cm。花色は黄色や白色。ペチコートスイセンとも呼ばれる。園芸種も多い。10Y

  • ラッパスイセン

    ラッパスイセン

    学名: Narcissus pseudonarcissus
    分類: ヒガンバナ科 スイセン属
    原産: 西ヨーロッパ スペイン イギリス ドイツ
    花期: 冬から春

    内側の副花冠がラッパのように長く突き出している。1Y-Y

ステルンベルギア属 Sternbergia

キバナタマスダレ属とも呼ばれる。

  • ステルンベルギア

    ステルンベルギア

    学名: Sternbergia lutea (L.) Ker-Gawl. ex Spreng.
    分類: ヒガンバナ科 ステルンベルギア属
    原産: 地中海西部~中央アジア タジキスタン
    花期: 秋

    秋に休眠から覚めると葉を伸ばすと同時に花茎を伸ばして先に黄色い花が咲く。 花茎は1~3つ伸びる。 花弁は6枚で厳密には外被片が3枚、内被片が3枚。 葉は線形。 草丈は10~20cmほど。

    クロッカスに似ているが、クロッカスは春咲き。タマスダレの近縁。

    球根植物。

    クロッカス

スノーフレーク属 Leucojum

  • スズランズイセン

    スズランズイセン

    学名: Leucojum aestivum L.
    分類: ヒガンバナ科 スノーフレーク属
    原産: ヨーロッパ中南部
    花期: 春

    白い鈴状の花が下向きに咲く。花弁の先に緑色の斑点がある。

タマスダレ属 Zephyranthes

  • ゼフィランサス

    ゼフィランサス

    学名: Zephyranthes citrina Baker
    分類: ヒガンバナ科 タマスダレ属
    原産: メキシコ
    花期: 夏から秋

    6弁の黄色の花が咲く。葉は細長い。 草丈は20~30cm。

    ゼフィランサスは属名で、同属に40種あるがどれもゼフィランサスの名称で流通している。

  • ゼフィランサス

    ゼフィランサス

    学名: Zephyranthes rosea Lindl.
    分類: ヒガンバナ科 タマスダレ属
    原産: ペルー コロンビア
    花期: 初夏から秋

    6弁のピンクの花が咲く。葉は細長い。 草丈は20~30cm。

    ゼフィランサスは属名で、同属に40種あるがどれもゼフィランサスの名称で流通している。

  • タマスダレ

    タマスダレ

    学名: Zephyranthes candida (Lindl.) Herb.
    分類: ヒガンバナ科 タマスダレ属
    原産: 南アメリカ ラプラタ川周辺 アルゼンチン ウルグアイなど
    花期: 夏から秋

    細い葉を伸ばし、花茎も同じほど伸ばす。先に6弁の白い花を咲かせる。

ハエマンサス属 Haemanthus

マユハケオモト属とも呼ばれる。

  • マユハケオモト

    マユハケオモト

    学名: Haemanthus albiflos Jacq.
    分類: ヒガンバナ科 ハエマンサス属
    原産: 南アフリカ
    花期: 秋

    太い茎の先に多数の細い白い花が咲く。花からは白い毛の先に黄色い花粉を着けた雄しべが伸びている。 花茎は10~20cmほど。 葉は幅広で長さは10~30cmほどで厚みはあるが触ると柔らかい。 その葉が3枚ほど重なり、対になって伸びる。

    花後、緑色の実ができ、熟すと赤くなる。残った花糸の間に隠れるように実ができる。

    鉢植えされていた。

ハマオモト属 Crinum

  • アフリカハマユウ

    アフリカハマユウ

    学名: Crinum bulbispermum (Burm.f.) Milne-Redh. et. Shweick.
    分類: ヒガンバナ科 ハマオモト属
    原産: 南アフリカ
    花期: 夏

    ユリに似た花が咲く。太い花茎を1mほど伸ばして茎頂に数個の花が咲く(散形花序)。花と茎をつなぐ部分(花柄)が長い。 葉は厚みがあり、1mほどありロゼット状に広がる。また、中心から縁が上向きに反る傾向がある。

    長くインドハマユウと呼ばれ混乱があったが、インドハマユウは別種。よく似ているが花柄が短い。

    色違いなど

  • ハマユウ

    ハマユウ

    学名: Crinum asiaticum L.
    分類: ヒガンバナ科 ハマオモト属
    原産: 東アジアから南アジア
    花期: 夏

    花茎を長く伸ばして、白い花が咲く。花弁は細い。

ヒガンバナ属 Lycoris

  • ショウキズイセン

    ショウキズイセン

    学名: Lycoris traubii W.Hayw.
    Syn. Lycoris aurea auct. non (L'Her.) Herb.
    分類: ヒガンバナ科 ヒガンバナ属
    原産: アジア 日本 中国 台湾など
    花期: 晩夏から秋

    茎を50cmほど伸ばして、茎頂に7~8個の黄色い花が横向きに咲く。 花が咲いている時は葉は無い。 花後、実ができる。

  • ナツズイセン

    ナツズイセン

    学名: Lycoris x squamigera Maxim.
    分類: ヒガンバナ科 ヒガンバナ属
    原産: 中国
    花期: 夏

    太めの茎を60cmほど伸ばして、茎頂に5~7個の花が咲く。花はユリに似ていて、花弁が6枚。 花色は白色やピンク。 花が咲いている時は葉がないので、ハダカユリとも呼ばれる。 秋から翌春までスイセンに似た細い葉が伸びる。

    庭に植えられていた。

    本種は、L. stramineaL. incarnataとの交配種。

    鱗茎多年草。

  • ヒガンバナ

    ヒガンバナ

    学名: Lycoris radiata (L'Her.) Herb.
    分類: ヒガンバナ科 ヒガンバナ属
    原産: 中国
    花期: 秋

    茎先に放射状に複数の花が咲く。花弁は6枚で細く、雄しべが長い。 まるで花火を見ているような容姿。花が咲いている時は花茎だけで葉は無い。花色は赤が多いが白もある。 花後、線形の葉が伸びてロゼットを構成する。葉の長さは30~50cmほど。葉は春まで残り枯れて地上部は無くなる。

    別名 曼珠沙華(マンジュシャゲ)

    色違いなど

ヒッペアストルム属 Hippeastrum

  • アマリリス

    アマリリス

    学名: Hippeastrum x hybridum
    分類: ヒガンバナ科 ヒッペアストルム属
    原産: 南アメリカ
    花期: 夏

    ユリに似た大きな花が咲く。太い茎の先に数個の花が咲く。葉は線形でやや厚みがある。草丈は40~50cmほど。球根植物。

    ホンアマリリス属 Amaryllisは別属ですがどちらもアマリリスと呼ばれることがある。 最近ではホンアマリリス属に残ったA. belladonnaはベラドンナ・リリーと呼ばれ区別されている。

    色違いなど

ネリネ属 Nerine

  • ネリネ

    ネリネ

    学名: Nerine
    分類: ヒガンバナ科 ネリネ属
    原産: 南アフリカ
    花期: 秋

    ヒガンバナに似た花が咲く。多くの種は花弁の縁にフリルがある。

    ネリネ属 (Nerine)にはおよそ30種ある。また園芸種もある。

植物の分類について

植物の分類についてはDNAなどに基づいた最新の分類:APG IV (Angiosperm Phylogeny Group IV)を使用しています。 また、学名や分類について議論が続いているものについてはBGPlants(研究用植物データベース作成グループ作成: Data-base on the plants kept in the Botanical Garden)の成果であるYListを参考にしています。